風邪で行ったクリニックで「不整脈が出てる」と言われて
令和8年9月20日に入院して、21日の祝日に手術を受け、23日に退院しました。
実はこの入院と手術は、8月の上旬には決まっていました。ようやくお話しできる状況になったので、少し重い話ですが正直に書いています。
これも含めて、ホームページ屋さんという生き方のリアルだと思ったからです。
僕の病気は、心房細動という、いわゆる不整脈を起こす心臓の病気でした。
わかったのは6月の下旬です。38度を超える、やや重めの風邪をひきました。
普段の僕は、ほとんど病院に行きません。市販の薬を飲んで、しっかり寝て治すのが自分の風邪との向き合い方です。
そのときはさすがに重かったので、近くの個人でやっている内科のクリニックに行きました。コロナでもインフルエンザでもなく、重い風邪だろうとのことでした。
ところが診察の最中、先生に「山家さん、不整脈出てるけど?」と言われたんです。
人生でそんなことを言われたのは初めてで、衝撃でした。自分で脈を測ってみると、確かにトントントンと一定ではなく、乱れていたんです。
怖くなって、1週間後ぐらいに急遽人間ドックを入れました。がん検診や脳ドックも含めて、全身を診てもらいました。
やはり心電図も乱れているとのことで、紹介状を書いてもらい、心臓の専門医がいる病院で心房細動と診断されました。
先生からは、薬は症状を抑えるもので治すものではない、まだ若いから手術をして治した方がいい、という話でした。僕はその言葉を信じて、手術を受けることにしたんです。
今は脈も一定です。最新の『Apple Watch』を買って、毎朝心電図をとっています。
素人目にも乱れなく一定のリズムで心臓が動いているのがわかるので、自分の安心材料になっています。
同意書を書いたとき、頼れる仲間がいた
成功率が高い手術とは言われていました。それでも人生で初めて同意書を書いたとき、いろんな方の顔を思い出しました。
もしものことがあったらどうしよう。ご迷惑をかけてしまう方がいるんじゃないか。
そんな中で、僕には「もしものことがあったら頼む」とお願いできる仲間がいました。忙しい中で仕事を増やしてしまうことになるけど、頼むわ、と。
サーバー情報や、ドメインを管理しているドメインレジストラのログイン情報など、重要度の高いIDとパスワードがたくさんあります。
それらが全部どこにしまってあるか、ここを見ればわかるということを、数名の仲間に伝えていました。
それを伝えたうえで、手術に向き合った訳です。仲間がいたからこそ手術を受けられたんじゃないかと思っています。
制作が進行中の案件の方々、制作後の管理や運用代行をしている運用チームのメンバー、教え子(やまジュクメンバー)、自分の取り組みに伴走してくださっている方など、関係する方には事前にお伝えしていました。
「もしものことがあったらどうするの?」と聞かれること
商談や契約の前に、クライアントさんから「山家さんにもしものことがあったらどうするんですか」と聞かれることがあります。
僕が個人事業主であることを見極めたうえで、心を鬼にして言ってくださっているんだと思います。
正直に書くと、経験が浅かった頃は、信用されていないんじゃないかと受け取っていた時期もありました。そういうことを聞く人なんだ、と印象を悪く受け取っていた自分がいたのも事実です。
でも今は、本当に僕と向き合おうとしてくれているんだと感じています。最初はドキッとしますけどね。
日本は災害の多い国です。最近も千葉県で大雨による冠水があり、今年は熊本でも地震がありました。
だから大型のバッテリーや非常食、水、携帯トイレ、ラジオのように、もしもの時を考えて備えておくものがあります。
ビジネスも同じで、もしものことがあったらを想定して備えておくことが大事なんです。
商売なので、そこは腹を割って話した方がいいと思っています。クライアントさんに聞かせてしまう前に、自分から伝えるんです。
自分にもしものことがあっても、仲間がいて、情報を連携できるようになっていること。『オフィス山家』との契約はそこで一度解約になりますが、良ければ僕が信用・信頼している仲間との契約をご検討ください、と。
専門的な話だと、サーバーやドメインを心配される方もいます。ホームページを更新したくてもできなくなる、大事にしてきたドメインが失効してしまうんじゃないか、といった心配です。
それは嫌がらせでもなんでもなく、ご本人の事業を守るために当然のことだと思います。
ご心配であれば、ドメインとサーバーはお客様ご自身の名義で契約していただき、必要なIDとパスワードを共有してもらう、というお話をします。そうすれば、僕の身に何かあってもサーバーとドメインは守られます。
ただ、わからないからこそ山家さんに託すんだ、というクライアントさんもいます。その場合は、自分にはこういう仲間がいますと説明して、仲間の連絡先も共有します。
今は運用チームがあるので、僕の身に何かあっても、情報もお客さんとの連絡もつながるようになっています。メンバーには迷惑をかけることになると思いますが、そこは頼む、という感じです。
逆に仲間の身に何かあったときは、僕は全力を尽くします。そういう関係性を作っておくことが大事なんだと思います。
まだ一人だという人へ
独立したばかりで、頼れる仲間がまだいないという方もいると思います。これを読んで不安になった方もいるかもしれません。
僕は、できる限り早く頼れる人を探すことをおすすめします。個人でやるからこそ、誰かとつながっておくことが大事なんです。
それは同業者でなくてもいいと思っています。ご家族がいるなら、ご家族に頼ってもいい。
専門的なことがわからない家族には無理だ、と感じるかもしれません。でも、まずはIDやパスワードなどの重要な情報を紙に出力しておくだけでもいいんです。
なくさないように封筒に入れて、この引き出しにしまっておくから、もしものことがあったら開けてくれ、と伝えておく。
自分でできなければ、できそうな人を探して共有してもらう。お客さんに共有してもらってもいいでしょう。とにかく、情報を誰かに引き継げるようにしておくことが大事だと感じています。
今の僕は、ほぼ『Googleドライブ』などのクラウドで仲間と共有しているので、印刷はしなくなりました。
でも少し前は、本当にやっていたんです。重要な情報をA4の紙1枚に出力して封筒に入れ、ホチキスで留めて割印のように判子を押し、家族に渡したりしていました。
ホームページ屋さんとしての「終わらせ方」
前々から考えているのが、個人事業主としての、商売としての終活です。就職の就活ではなく、終わりと書く終活です。
人生の終活でエンディングノートを書いたりするように、もしも自分の身に何かあった時のための終活と言えばいいでしょうか。
もちろん元気で続けていたいです。でも60歳、70歳、80歳になったとき、今と同じように現役でいられるかというと、やはり難しいと思うんです。
誰かに引き継ぐのか、自分の代で完全に閉じるのか。ホームページ屋さんとしての終わらせ方も考えていかなきゃならないと思っています。
まだ具体的には考えられていないのですが、健康でい続けることが何より一番の望みで、そこを目指しながら考えていくつもりです。
無事に手術を終えて、1週間後に何事もなかったかのようにマイクに向かえているのは、医療従事者の皆さんと医療技術のおかげです。本当に感謝しています。
こういう日を迎えられたからこそ、今後どうしていくかを考えていくことが、医療従事者の皆さんへの恩返しにもなるんじゃないかと思っています。
僕の目標は、75歳までは現役でいることです。まだ30年弱ありますが、もしかしたら80歳まで伸ばすかもしれません。
僕の両親は昭和22年生まれで、2人とも今79歳、来年80歳になります。その姿を見ていると、両親の1年後まで自分がやれるだろうか、とやっぱり思うんです。目標にはしたいですけどね。
今はアラフィフで、あと3年で50歳。その次はもう60歳、還暦です。
年齢を重ねるのは皆さん平等ですが、考えることは変わってきます。ホームページ屋さんという生き方は、まさに生き方で、時間とともに考えることも増えていくんだと感じました。
皆さんはどうでしょうか。たまたま少し早く生まれて先を歩かせてもらっている者として、今僕が話せることを、これからも伝えていきたいと思っています。
最後に、この発信は『ヤマケン』『ヤマジュク』の提供でお届けしています。いつも読んでくださってありがとうございます。ではまた。
まとめ
心房細動の手術で同意書を書いたことで、個人事業主の僕に「もしも」があったときの備えを改めて考えました。重要な情報を託せる仲間を持ち、クライアントさんとも腹を割って話しておくこと、そしていつかの終わらせ方まで考えておくことが大事だと思っています。
- 重要なIDやパスワードの在りかを、信頼できる仲間に伝えておいたから手術に向き合えた
- 「もしものときは?」という質問は、クライアントさんが本気で向き合ってくれている証だと今は感じる
- ドメインとサーバーをお客様名義で契約してもらうなど、具体的な備えを自分から説明する
- 一人なら家族でもいいので、紙に出力して封筒で託すなど、情報を引き継げる形にしておく





