七月八日、湿度で牛がバテる出雲の朝
配信は7月8日火曜日。この日の出雲市は晴れで、最高気温は34度まで上がる予報でした。
川上さんが気にしていたのは、前日の湿度の高さです。牛がもうハアハア言うてますねと、暑さで牛の様子が変わっている様子を語ります。
餌の食いも悪くなってきていて、かなり厳しい状況とのこと。この日の仕事も、治療が必要な牛の対応や、圃場への堆肥運び、農協の書類づくりなどが控えていました。
1ヶ月切れたバターは食べられる?届いた相談
今回の配信は、Stand.fmのコメント欄に届いた質問に答える回です。質問をくれたのは、Stand.fmネーム「BUUさん」。
バターの賞味期限が1ヶ月前に切れていたんですが、冷蔵庫で保管していて見た目も何ともない。これって食べられるんでしょうか?
そして牛乳やバターって、見た目で傷んでいるのってわかるんですか?
これに対して川上さんは、まず大前提として強く念を押します。この時期の乳製品は、少しでもやばいと思ったら食べない方がいい、というのが本音の答えです。
本当に危ない時期なので、ここだけは気をつけてもらって、これからお話するのはもう自己責任ということで。
そのうえで「もし食べるなら」という前置きで、酪農家目線の判断基準を語っていきます。
バターは意外と傷みにくい。開封の有無がカギ
結論から言うと、バターは比較的傷みにくい食品なんだそうです。理由は、発酵食品であることと、水分がとても少ないこと。
そのため未開封で冷蔵保存されているなら、賞味期限が多少過ぎていても、すぐに食中毒の危険があるわけではないとのこと。
具体的な目安として、未開封かつ冷蔵保存なら1〜2ヶ月くらいは、風味は落ちるけれど食べられるケースが多いと話します。
ただし開封後は話が別です。空気に触れて酸化が進むので、1ヶ月以内に使い切るのがベターとのことでした。
1〜2ヶ月くらいは風味が落ちる程度で食べられるケースが多い
酸化が進みやすいので、1ヶ月以内に使い切るのがベター
茶色・ヌメり・異臭。バターの傷みサイン
見た目が問題なさそうでも油断は禁物です。冷蔵庫の開け閉めや、室温に半日置いてまた戻す、といった温度変化を繰り返すと傷んでしまいます。
そこで川上さんは、バターが傷んでいるかどうかのサインを教えてくれました。
- 酸っぱい匂いや、油のような酸化臭がする
- 黄色っぽい色が茶色になっている
- 表面に水分が浮いていたり、ヌメっとしている
特にヌメりについては注意が必要です。バター本来のなめらかさではなく、菌が繁殖してのヌメなので、これが出ていたらアウトだと話します。
逆に、こうした変化がなければ、自己責任の範囲では食べられるケースが多い、というのが川上さんの見立てです。
牛乳はほぼ水分。ヤバいと思ったら即アウト
一方で牛乳は、バターとは事情がまったく違います。ほぼ水分なので、本当に傷みやすいんです。
牛乳でヤバいって思った場合は、もうかなりヤバいんで捨ててください。本当に。
川上さんが挙げる牛乳の傷みサインは、五感で気づけるものばかりです。
ペットボトル入りの乳製品を車に置いていて、開けた時にプシュッとかポンッと音がした場合も同じ。これはもう完全にアウトだと念を押します。
開封後の目安は、冷蔵庫でも3日から5日。ただしこれは一般的な話で、夏場はもっと短く、1日2日で飲むのが推奨とのことでした。
賞味期限と消費期限、正直なのは匂いと舌
ここで川上さんは、混同しやすい2つの期限の違いも整理してくれました。
美味しく食べられる期限。この期限内なら美味しく食べられる
安全に食べられる期限
バターは賞味期限が表示されていることが多いので、見た目・匂い・保存状態を総合的に見て、自己判断で食べてみて、というのが結論です。
とはいえ、川上さん個人としては「もうやめた方がいいよ」というのが本心です。理由は、食中毒でひどい目にあった人を知っているから。長期入院になった人もいるそうで、この時期は特に気をつけてほしいと呼びかけます。
置きっぱなしの牛乳は「もう牛乳じゃなくて菌」
配信後半のコメント欄では、リスナーの本音も飛び交いました。「五感よりもったいないが勝ってしまう」という声に、川上さんも共感します。
牛乳や乳製品は高いし栄養もある。その気持ちはわかる、としつつも、やっぱり危ないので気をつけてほしいと繰り返します。
菌は牛乳・乳製品が大好物。夏場のエアコンのない部屋で、コップに注いだまま置いておいた牛乳は要注意です。
飲むの忘れてた。もうこれもう菌だけ、もう牛乳じゃないです。菌です、飲んでいるのは。
一瞬で菌が増えるので、特に子どものいる家庭ではありがちなパターンとして注意を促します。注いだらすぐ飲む、それが夏の合言葉です。
まとめ
夏場の牛乳・バターは、賞味期限の数字だけでなく、匂いや舌、見た目のサインで判断するのが酪農家の川上さん流。ただし基本は「少しでもおかしいと思ったら捨てる」で、食べるなら自己責任、というのが大前提でした。
- バターは発酵食品で水分が少なく傷みにくい。未開封・冷蔵なら賞味期限後1〜2ヶ月は風味が落ちる程度のことが多い
- バターの傷みサインは、酸っぱい匂い・茶色への変色・表面のヌメり
- 牛乳はほぼ水分で傷みやすく、酸っぱい匂い・舌のピリつき・分離・膨張音があれば即アウト
- 開封後の牛乳は冷蔵でも3〜5日が目安、夏場は1〜2日で飲みきるのが安心
- 夏に室温で置きっぱなしにした牛乳は菌が一気に増えるので、注いだらすぐ飲む




