JAPAN餃子大賞2026とはどんなアワードか
今回は、Podcast「大人になりたい旅がしたい」企画のイベント「今日は旅の話」に参加した回です。テーマは「夏のおすすめスポット」。
小野寺さんは、発表されたばかりのJAPAN餃子大賞2026と掛け合わせ、京王線に乗って餃子の名店を3店舗はしごする旅を提案します。
このアワードは、講談社Beckと焼き餃子協会日本で進化した焼き餃子文化を広める一般社団法人。小野寺力さんが代表理事を務める。が共同開催する餃子アワードです。審査員によるガチ審査が特徴で、結果は9月発売の「大人の週末」に掲載されます。
去年の第1回は一都三県の飲食店だけが対象でしたが、今年は3部門制になりました。
餃子銘店部門
一都三県の飲食店から審査員が選出。金賞は8店舗
通販餃子部門
全国のお取り寄せ餃子からエントリー審査。金賞11商品
惣菜餃子部門
スーパーの惣菜餃子をエントリー審査。金賞11商品
味だけじゃない、100点満点の審査基準
今年のアワードは審査基準を大きく改めた点が特徴です。小野寺さんは「美味しさだけじゃない」ところがポイントだと話します。
100点満点のうち、味覚評価が60点。皮の品質や食感、餡の旨味、全体のバランス、職人の技などが対象です。
残りの40点は、付加価値と体験価値にあてられます。作り手の餃子愛やストーリー、廃棄食材を活かす持続可能性、お店で過ごす時間の心地よさやライブ感などを評価します。
ぜひ審査員の気分で3店舗を巡ってみてください。
採点表は焼き餃子協会のプレスリリースで公開されています。それを持ちながら食べると、評価ポイントを体感できるといいます。
1軒目・国領「手作り餃子の店 吉春」
餃子銘店の金賞は8店舗。そのうち京王線・京王新線から歩ける3店舗が、今回の旅の舞台です。
1軒目は、国領駅にある「手作り餃子の店 吉春」。二部制で第一部が17時からのため、17時に間に合うよう予約が必須です。
店主は志村千枝子さんと弟の龍一さん。千枝子さんは中国吉林省のホテルで点心職人点心や麺を専門に作る料理人。千枝子さんは麺点師として修業した。としての経験を積み、日本で吉春を開きました。
最大の特徴は、注文を受けてから皮を伸ばし、餡を練り、握るライブ感です。皮は水餃子用と焼き餃子用で生地の配合を変え、肉は肩ロースの塊を店内で粗挽きするこだわりです。
去年は水餃子部門で1位、今年は餃子銘店の最高金賞に選ばれました。
食べた瞬間の小麦粉の風味だったり、お野菜、お肉の旨みが噛んだ時にパーンと弾ける感じ。作りたての餃子の美味しさを満喫できるお店です。
お寿司屋さんのようなしっとりとした空間で、厳かに餃子が作られます。小野寺さんは、まず水餃子から食べることをすすめています。
2軒目・幡ヶ谷「您好」
吉春の第一部は19時15分まで。それまでに店を出て、国領駅から新宿方面へ向かいます。
ここで注意したいのが、幡ヶ谷駅は京王線ではなく京王新線の駅だという点です。笹塚あたりで京王新線に乗り換える必要があります。
幡ヶ谷駅を出て商店街を歩くと、右手の2階に「您好」の文字が見えます。去年のJAPAN餃子大賞で総合大賞を取った店で、今年も金賞に選ばれました。
創業者は青森県出身の野坂さん。中国人の点心師のもとで修業した中国式の作り方が基本です。焼き・水・揚げの3種類があり、皮は同じでも、寝かせ方や上新粉の使い方で食感が変わります。
美味しい餃子は皮そのものがうまい。皮の食感がプリンプリンとしてるし、餡も荒切りしたお肉を使ってますんで、噛むたびに歯が跳ね返されるぐらいブリンブリンなんです。
サーチャージャン沙茶醤。エビや魚介、香辛料などを使った中華の調味料。您好では餃子のタレに使われている。を使ったタレも評判で、ネギを絡めて食べるのがおすすめです。夏はホタテときゅうり、クラゲとセロリといった冷菜も一緒にどうぞ、と紹介されます。
餃子はひと皿9個。一人では満腹になりやすいため、複数人での来店がすすめられます。こちらも人気店のため予約が必要です。
3軒目・代田橋「餃子SUNSU」と玉川上水の夜道
您好には20時に入り、2時間ほど滞在して22時に出る計算です。次の餃子SUNSUへは、電車ではなく徒歩で向かいます。
道中には玉川上水江戸時代に江戸の街へ水を送るために引かれた水路。沿いに歩行者用の遊歩道が整備されている。が流れており、その遊歩道を30分ほど歩きます。夜風と水の音が、火照った体に涼しく感じられるルートです。
本当に夜風に水の音がチョロチョロという音が聞こえて。夏の食べ歩きの、ちょっと火照った体に涼しい気持ちになるルートになっています。
代田橋という駅名は、玉川上水にかかっていた「代田橋」という橋に由来します。
玉川上水のほとりから3分ほどで、餃子SUNSUに到着します。店主が鈴木さんなのでSUNSU。2019年オープンで、カウンターのみの小さな店です。
最大の特徴は手作りの皮。全粒粉を使った皮で作る餃子が看板です。豚肉の三すー餃子のほか、サバと大葉のスパイス餃子など、季節の餃子が並びます。
営業は24時までで、締めの一軒として使えます。焼酎のバリエーションが豊富で、酒粕で作った焼酎もあるといいます。餃子と焼酎の食べ比べで旅を締めくくります。
3軒はしごという旅人の特権
紹介された3店舗は、いずれも京王線・京王新線でつなげてはしごできる点が共通しています。
3店とも餃子のタイプがまったく違うため、餃子ばかりでもお腹いっぱいの幸せな気持ちになれる、と小野寺さんは話します。
なかなか3店舗食べ歩きはハードだろうと思われるかもしれないですけど、やってみてください。本当に美味しい餃子なので、お腹パンパンにして満足してください。
もともと京王線は新宿から調布へ物や人を運ぶ路線でしたが、餃子の食べ歩きにも便利な路線だと結ばれます。3軒が難しい場合は、1店舗ずつでも楽しめます。
審査への一言本音とアワードの未来
最後に、小野寺さんは「一言本音」として審査の裏側に触れます。審査結果は1か月ほど前に決まっていましたが、発表までは受賞者について語ることをあえて避けていたといいます。
審査をめぐっては、焼き餃子協会の会員を持ち上げているのではという声もあるといいます。しかし小野寺さんは、審査は完全にフラットだと強調します。
審査員たちの審査はそのまま使っておりますし、審査員によって点数のばらつきが出ないように標準偏差も取って審査をしております。私のエゴを入れる余地が全くないですね。
それでも法人賛助会員が多く受賞したことを、素直に嬉しいと話します。アワードは来年に向けても動き出しており、より高いレベルの戦いになることを期待していると締めくくりました。
まとめ
JAPAN餃子大賞2026で味・付加価値・体験価値を評価された金賞店のうち、京王線沿線の3軒を一晩で巡るモデルコースが紹介されました。餃子の味わいだけでなく、作り手や店の空気、夜道の散歩まで含めて楽しむ旅です。
- JAPAN餃子大賞2026は3部門制で、100点満点のうち40点を付加価値と体験価値が占める
- 1軒目は国領「吉春」。二部制で17時から、注文後に皮から作るライブ感が最高金賞の理由
- 2軒目は幡ヶ谷「您好」。京王新線のみ停車のため乗り換えに注意。プリンプリンの皮が特徴
- 3軒目は代田橋「餃子SUNSU」。玉川上水沿いを30分歩いて到着、全粒粉の皮と焼酎で締める
- 3軒とも予約推奨。ハードなら1店舗ずつでも楽しめる、夏の食べ歩きルート

