大好きなグリーンカレー餃子から
最初に紹介されたのは、宇都宮餃子の1つ、麺ズファクトリー鵜の木さんのグリーンカレー餃子です。製麺所が作る餃子として人気の商品だと話されています。
そもそもグリーンカレーの緑色は何の色なのでしょうか。これは青唐辛子とハーブの緑なのだそうです。
レモングラス、コブミカンの葉、タイバジル。ゲーン・キャオ・ワーングリーンカレーを指すタイ語。ゲーンは汁物、キャオは緑、ワーンは甘いを意味し、直訳すると「緑の甘い汁物」となる。と呼ばれます。
青唐辛子の辛さをココナツミルクの甘さで包み込む、ハーブとスパイスの合わせ技の食べ物です。鵜の木さんの餃子は、その構造を皮の中に閉じ込めていると紹介されました。
スパイスとハーブはどう違うのか
ところで、スパイスとハーブの違いはご存じでしょうか。どちらも香辛料と呼ばれますが、区別があります。
ハーブと呼ばれるのは葉っぱや茎のほうです。バジル、ミント、シソ、パクチーなどがハーブにあたります。
一方で、種を使うクミン、実を使うコショウ、樹皮を使うシナモン、根や球根を使うショウガやニンニクは、すべてスパイスと呼ばれます。
葉や茎を使うもの。バジル、ミント、シソ、パクチーなど。
種・実・樹皮・根や球根を使うもの。クミン、コショウ、シナモン、ショウガ、ニンニクなど。
餃子はどちらを使っているかというと、実は両方です。ただ基本的にはスパイス餃子と言っていいのではないかと話されています。
一般的な日本の餃子にはニンニク、ショウガ、コショウが入っていることが多く、スパイス料理と言えます。一方でニラやシソもよく入るため、ハーブ料理とも言えるという整理です。
以前の第83回で扱った漢方の五味の話では、餃子の薬味は「辛」の担当だと説明されました。キャベツ、豚肉、小麦の「甘」を、スパイスの辛さが引き締める構造です。
今回紹介する餃子は、この構造のスパイスの部分をさらに増幅させた餃子だと位置づけられています。
なぜ夏にスパイス料理を食べたくなるのか
なぜ夏になるとスパイス料理を食べたくなるのでしょうか。タイやインド、メキシコなど、暑い国はスパイス料理が非常に多いと話されています。
理由の1つは、スパイスが持つ抗菌作用です。冷蔵庫がない時代、食べ物は暑い場所に置くとすぐ傷んでしまいました。
スパイスには菌の繁殖を抑える効果や、臭みを消す効果があります。特に傷みやすい肉に多く使うため、気温が高い国ほど使うスパイスの種類が多いと言われています。
もう1つは食欲です。夏バテで食欲が落ちても、スパイスの香りと刺激は唾液や胃液の分泌を促し、食欲を呼び戻してくれます。
カレーの匂いを嗅ぐと、お腹が空いていなくてもお腹が鳴ってしまう。クミンも昔から消化を助けるスパイスとして使われてきました。
そして唐辛子には、もう1つの働きがあります。辛味成分のカプサイシンが体の熱センサーを刺激し、汗をかかせます。
汗が蒸発するとき、気化熱で体が冷えます。第144回の水の回でも触れた仕組みで、辛いものを食べて汗をかき、体を冷やす効果があるのです。
抗菌
スパイスが菌の繁殖を抑え、臭みを消す。冷蔵庫がない時代の食品保存に役立った。
食欲
香りと刺激が唾液や胃液の分泌を促し、夏バテで落ちた食欲を呼び戻す。
発汗
唐辛子のカプサイシンが汗をかかせ、気化熱で体を冷やす。
植物性からラムまで、カレー味の餃子3品
次に紹介されたのは、グリーンカルチャーさんのカレー味のGreen餃子です。ベジタリアンやビーガン向けの植物性食品を通販するサイトの商品です。
肉の代わりに大豆ミートを使ったプラントベースの餃子で、動物性の原料を使っていません。辛さも抑えめに作られており、子どもにもおすすめだと話されています。
3つ目は、カレーのスパイスがさらに効いた餃子です。群馬県太田市の爆じゅう餃子GYO-TENさんのカレー餃子で、焼き餃子協会の法人賛助会員でもあります。
看板商品の爆じゅう餃子はキャベツたっぷりの餡で、通常の倍ほどの約40グラムと大きめです。そこに複数のカレーを配合し、食べ応えが抜群だと紹介されました。
キャベツのビタミンU、いわゆるキャベジンもたっぷりで、夏の暑さで弱った胃にも優しいカレー餃子です。
4つ目は、長崎の餃子のかわしもさんのラム餃子です。ジャパン餃子大賞で通販餃子金賞を受賞した店で、小野寺さんも大好物だといいます。
ラムはカルニチンが多く脂肪の燃焼を助け、鉄分や亜鉛も多いため、夏バテ気味の人にぴったりの食材です。クミンの香りがラム特有の香りと噛み合い、食欲が湧いてきます。
さらにクミンやラム以外に五香粉や花椒も入り、複雑な香りがします。粗挽きのラムの歯応えとスパイスの香りで、野生的な活力が湧いてくる餃子だと表現されました。
大丸福岡天神店「熱いぜ!宮崎展」に出演
ここからは福岡に住む人へのお知らせです。2026年8月19日水曜日から24日月曜日まで、大丸福岡天神店本館8階催場で「第6回 熱いぜ!宮崎展」が開催されます。
今年は激辛スタミナグルメが特集で、宮崎から来た餃子にもイベント限定の特別な品が用意されています。
高鍋餃子さんのスパチリギョーザは、ピリ辛一口餃子に催事限定のハラペーニョディップソースをプラス。豆板醤の辛さにハラペーニョの酸味と辛みが重なり、ひと皿で二度辛い一品です。
鶏専家一本気さんの赤唐にんにくネギ餃子は、鶏餃子に赤唐辛子とニンニクの旨辛ダレをまとわせ、粗いニンニク、唐辛子、ネギをトッピングした病みつきになる味わいです。
餃子の馬渡さんの紅黒旨辛餃子は、赤唐辛子と黒唐辛子で仕上げた2種の旨辛餃子。赤と黒の鮮やかな色つきの皮で、後を引く辛さが楽しめます。
| 店 | 商品 | 特徴 |
|---|---|---|
| 高鍋餃子 | スパチリギョーザ | ハラペーニョディップで二度辛い一口餃子 |
| 鶏専家一本気 | 赤唐にんにくネギ餃子 | 鶏餃子に赤唐辛子とニンニクの旨辛ダレ |
| 餃子の馬渡 | 紅黒旨辛餃子 | 赤と黒の唐辛子で仕上げた色つきの皮 |
さらにイートインでは、スパイスチャンキーさんと馬渡さんのコラボ「宮崎餃子の麻辣スープカレー」が味わえます。
綾町の実山椒と15種類のスパイスが香る宮崎麻辣スープカレーに、馬渡の餃子をトッピング。痺れる辛さのスープが餃子の旨さを引き立てる、1日30杯限定の一品です。
会場での焼き方講座と冷凍餃子のお買い物案内
会期中、小野寺さんも会場にいます。月曜日を除く水曜日から日曜日まで、美味しい餃子の焼き方講座を行います。
水曜から土曜は毎日11時、13時、15時の3回、日曜は11時と13時の2回です。それ以外の時間も冷凍餃子の販売で立っていることがあります。
焼き方講座のあとは恒例の試食タイムがあり、小野寺式の焼き方を見て、食べて感じてほしいと話されています。
激辛が苦手な人向けに、スタンダードな餃子もたくさん並びます。激辛は数量限定です。
今回出店しない店の餃子も冷凍で販売され、宮崎の餃子をまとめて買える貴重な機会だといいます。毎年完売する勢いで売れるそうです。
スパイス餃子の楽しみ方と番組からのお知らせ
今回は夏におすすめのスパイスとハーブの餃子、カレー餃子特集でした。餃子はもともとスパイス料理だという話に加え、もっと突き抜けてスパイシーな餃子がお取り寄せできるという内容です。
唐辛子で辛い餃子は多いものの、唐辛子だけでないさまざまなスパイスの餃子には、面白く美味しいものが多いと話されています。
自分でスパイスを加えるという手もあります。タレに加えたり、餃子の上からかけたりと、味わい方はいろいろです。
好きなスパイシーな餃子は、XやThreadsでハッシュタグ「聴く餃子」で教えてほしいと呼びかけられました。
一言本音では、福岡遠征について語られました。火曜の夜に福岡入りし、日曜の夜に帰るまで、夜は餃子を食べ歩く予定だそうです。福岡のおすすめ料理も募集しています。
また9月13日のPODCAST STICKER BASE(PSB-02)に向けて、聴く餃子の丸いロゴを使った新しい缶バッジを用意しているとのことです。
まとめ
餃子はもともとニンニクやショウガ、コショウを使ったスパイス料理であり、その辛さを増幅させたカレー味の餃子は、抗菌・食欲増進・発汗という点で夏にぴったりだと紹介された回です。
- 餃子は「甘」を薬味の「辛」が引き締めるスパイス料理。ハーブは葉や茎、スパイスは種・実・樹皮・根で区別される。
- 暑い土地にスパイス料理が多いのは、抗菌作用・食欲増進・発汗による冷却という3つの理由がある。
- グリーンカレー餃子、大豆ミートのGreen餃子、爆じゅうのカレー餃子、かわしものラム餃子が紹介された。
- 8月19日から大丸福岡天神店「熱いぜ!宮崎展」に出演。催事限定の激辛餃子や麻辣スープカレー、焼き方講座がある。

