日曜の朝8時、なぜ2人は東北へ向かったのか?
この回は、日曜の朝8時20分に始まります。明石ガクトさんと横山昴さんは新幹線に乗り、東北の山形を目指しています。
山形行きのきっかけは、先日開催された番組イベント「ファッションビクティムフェスティバル(FVF)」です。FVFには東北のリスナー、通称「東北ビクティマー」が大勢で駆けつけ、タンクトップや、転売でしか手に入らないメンバーズオンリーの商品まで買っていったといいます。
2人はそのビクティムぶりに圧倒され、「勉強させてもらいたい」と山形行きを決めました。東北ビクティマーの熱量が花開く様子を、ガクトさんは「ビクティムブルーム」と名付けています。
当日は日曜で本来は休みのバーを、わざわざ開けてもらえることになりました。現地では、リスナーのエイプさんエイプが車で2人を案内してくれます。
山形駅に着いたら、まず冷たい空気と切符のミス
山形に到着した2人が最初に口にしたのは、空気の冷たさです。東京ではやんでいたはずの雨が山形では降っていて、雨雲と一緒に北上してきたような感覚だったと話しています。
ガクトさんは前日に山形のお米「つや姫」を食べて、気持ちを高めてきたそうです。駅では山形新幹線つばさや県知事のポスターの前で記念撮影をするなど、旅のテンションが上がっていきます。
一方で、横山さんは新幹線を降りた際に切符を取り忘れるという失敗もしました。山形駅は在来線の改札を経由して出る必要があり、2人が改札で少しもたつく場面もありました。
エイプさんのオールインワンから始まる、馬革と牛革の話
駅で合流したエイプさんは、COMOLIのオールインワンにクロムハーツのメガネという装いでした。足元はGuidiの馬革のバックジップブーツで、キャンセル品を拾って手に入れたものだといいます。
そのブーツをきっかけに、ガクトさんは革の「牛派と馬派」の話を始めます。通常は馬革のほうが高く、Wescoでも馬にすると値段が上がりますが、Guidi ── イタリアの老舗タンナー(革なめし業者)が手がけるブランド。ブーツやバッグが知られ、独特の質感で人気がありますは牛も馬も値段が同じなのだそうです。
ガクトさんは主観だと断ったうえで、2つの革の違いを次のように説明しています。
早くボロくなり、その変化を味わいとして楽しめる。COMOLIとGuidiのバックジップは牛
繊維がぎゅっと詰まっていて、長くエイジングしていく。艶が出てくる
さらに話は、Aldenで知られるコードバン ── 馬の臀部の革の奥にある緻密な層を削り出して磨いた革。強い光沢と希少性で知られますへ移ります。ガクトさんは、コードバンの作り方を山形の米にたとえて説明しました。
元の状態
馬のお尻あたりの革には、本来スエードのように毛が生えている
磨き込む
表面を磨いて中心の部分だけを出す
艶が出る
米を磨いて中心を使う大吟醸のような使い方で、あの艶になる
お米をね、山形米どころだから米に例えると。米をすごい磨いて中心の部分を使う大吟醸のような、馬の革の使い方するんですよ。
ガクトさんによれば、エイプさんのラフアウトの馬革も、履き込んで削れて艶が出てくれば「実質コードバン」になるといいます。
ニットの聖地・寒河江へ。米富か佐藤繊維か
車に乗り込んだ一行は、寒河江市にあるショップ「GEAR」へ向かいます。2人は最初、運営元を米富繊維だと思っていましたが、エイプさんの指摘で佐藤繊維だとわかりました。
米富繊維は山辺町に工場があり、GEARは佐藤繊維 ── 山形県寒河江市の紡績・ニットメーカー。独自の糸づくりで知られ、国内外のブランドに素材を提供していますの昔の工場をショップにした場所です。紡績が盛んだった山形を、ガクトさんは「ニットマニアの聖地」として紹介しています。
横山さんは、東京から約1万円で来られる場所でニットの聖地を体験できることを評価しました。ここから話は新幹線の値段にそれ、ガクトさんは東海道新幹線は高すぎると話し、東北新幹線の快適さを褒めています。
チャーシューが放射状に並ぶ、煮干しラーメンのリクエスト
寒河江までは車で約30分です。その道すがら、朝から何も食べていないガクトさんは「どうしても山形のラーメンが食べたい」と訴えます。
ガクトさんは事前にインスタのストーリーズで店の情報を集めていましたが、それをあえて伝えず、エイプさんに店選びを任せました。自分のリストと案内先が一致するかを楽しみにしていたそうです。
ガクトさんの山形ラーメンのイメージは、チャーシューが放射状にぎっちり乗っていて、スープは煮干し系の魚介というものです。横山さんはこれを「チャーシューブルーム」と言い換えて笑います。
もう本当に痛風になっちまうみたいなぐらいのプリン体を孕んでる、なんかそういう魚介のスープにチャーシューがドドドドドと乗っている、そういうのを食いたいなって思ってました。
東北ビクティマーの反応は、チャーシューについては「芯を食ってるような食ってないような」、魚介系スープについては「芯食ってる」というものでした。洋服だけでなくラーメンの注文も細かい、と自分でツッコむのもガクトさんらしい場面です。
Today何着る? オールインワンのトイレ問題とクロムハーツの名前
車内では番組の定番コーナー「Today何着る?」が始まります。まずはエイプさんの服装として、COMOLIのネイビーのウールのオールインワンが取り上げられました。
ガクトさんによれば、このオールインワンはCOMOLIの定番で今も作られていますが、今季はコットンネルのブラックなどで展開されていて、仕入れない店が多いアイテムだそうです。エイプさんはこれをメルカリで手に入れました。
話題はすぐにオールインワンを着た日のトイレ問題へ移ります。小用はダブルジップで対応できるものの、大は全部脱ぐしかなく、ブーツを履いていると脱ぐのがさらに大変だという話で盛り上がります。
ガクトさん自身も20歳ぐらいの頃にGOODENOUGHのオールインワンを着ていたといいます。そのうえで、年を取るほど「我慢」がきかなくなるという実感を口にしています。
ジッパーの話では、COMOLIはRiriジップをよく使い、GuidiはYKKで最上位の「エクセラ」を使っていると説明されます。エイプさんのメガネはクロムハーツで、モデル名が覚えにくいことも話題になりました。
もうね、出たこのクロムハーツのメガネ。名前めちゃくちゃ覚えづらい。
ロイヤルネイビーのベンタイルスモックで、まさかの言い間違い
続いて横山さんの服装の紹介です。横山さんが着ていたのは1970年代ごろのベンタイルスモックで、ベルスタッフ製だといいます。
ベルスタッフ ── イギリスの老舗アウターブランド。バブアーと並んでオイルドジャケットやモーターサイクルウェアで知られますについて、横山さんはバブアーと同様にバイク乗りなどが着る、歴史あるブリティッシュブランドだと説明しました。
ところが横山さんは、このスモックを最初「USネイビー」と紹介していました。ガクトさんに「USネイビーなのにブリティッシュなのか」と突っ込まれ、正しくはイギリス軍の「ロイヤルネイビー」だと言い直しています。
ストーンアイランドも、いろんなミリタリー元ネタ系ブランドも、小森も含め、ロイヤルネイビーのスモックをサンプリングして作ることが多いんですけど、それの元ネタってことですね。
この言い間違いで「Today何着る?」はいったん中断されます。ちょうどそのタイミングで、一行はラーメン屋に到着しました。
煮干し醤油に焼き豚スペシャル、山形のラーメン体験
エイプさんが連れて行ってくれたのは、煮干し系のラーメン店でした。ガクトさんのリクエストは山形の本筋ではなかったものの、エイプさんが「ある」と思い出して選んでくれたそうです。
店内は小上がりもある広々とした造りです。ガクトさんは食券機で「うま煮干し醤油」の焼き豚スペシャルとライスを選び、支払いは「経費があるんで」とPayPayで済ませました。
注文では醤油か味噌か、麺は細麺か太麺かを選びます。食べ終えた2人は「美味しかった」「まさに想像していた」と満足そうです。
10月の山形で考え直す、ダウンジャケット不要論
食後、話題は山形の寒さに移ります。訪れたのは10月ですが、冬になると市内でもマイナスになり、山の上ではマイナス十数度まで下がると聞かされます。
2人はこれまで配信で、暖冬だから東京ではダウンやアウターはいらないと話してきました。全国のリスナーが聴いていることを考えると、その話は地域によっては当てはまらないと気づいたといいます。
我々やっぱり全国に、今皆さんに聞いてくださってる方がいらっしゃるんで。
ガクトさんも、山形でも韓国でもニューヨークでもダウンは必要だと考えを改めます。ガクトさんは、以前に話したウエスタンマウンテニアリングのダウンを買う予定だそうです。
デザインが同じでも工場までこだわる、ヴィンテージの見方
中断していた「Today何着る?」が再開し、横山さんのスモックの話に戻ります。このスモックのタグには「BIL」とあり、ベルスタッフインターナショナルが製造した個体だといいます。
2人は、同じデザインでも製造工場で価値が変わるという話で盛り上がります。パタゴニアの生産工場、BDUの工場の好み、リーバイスのバレンシア工場などが例に挙がりました。
横山さんはスモックのループに、エニタイムフィットネスとクロムハーツがコラボしたキーホルダーを付けています。ガクトさんは「機能美がない」と突っ込みますが、横山さんは「貫いている」と返しています。
このスモックを選んだのには理由があります。2人が狙うCOMOLI TEN C M65に使われるOJJ ── Original Japanese Jerseyの略。小松マテーレがポール・ハーヴェイの依頼で開発した、ナイロンとポリエステルを高密度にした素材ですは、コットンを高密度に織ったベンタイルと思想が近いのだそうです。
スモックはバールヴィンテージで購入したもので、現在は30万円ほどだといいます。横山さんは、一時高騰したユーロヴィンテージの相場は少し下がったものの、マルジェラなどのブランドがユーロヴィンテージをサンプリングしている以上、定番の名作は残り続けると話しました。
ビッグチノと「気合の入ったビクティマー」との出会い
横山さんのパンツは、ガクトさんとお揃いのビッグチノです。FVFでもビッグチノを買った人が多く、リスナーがインスタに投稿する様子も見られたそうです。
横山さんは、ある会社の人との会食の場に、リスナーが現れたエピソードを紹介します。その人は上司のカレンダーで横山さんとの会食を見つけ、「連れて行ってください」と頼んで同席したといいます。
そのリスナーは、ビッグチノに加えて、宇多田ヒカルのTシャツやGuidiまで買っていたそうです。2人はガクトさんと同じものを買う人を「ガクティマー」と呼んで笑います。
そのリスナーには、ガクトさんがSupremeとStussyを合わせていたことを「それダメって言ってませんでした?」と突っ込まれたそうです。この経験から、2人は普段の発言と違うことをするとすぐリスナーに気づかれると実感しました。
ちょっと気持ちを裏返す時はあらかじめ配信で、思ってるみたいなことをちゃんと言った方がいいんで。
Wescoのロメオは写真集で気づく、そしてガクトさんの白いコーデュロイ
横山さんの足元はWescoの「ロメオ」です。ガクトさんも最近ロメオが気になり始めたといい、その理由はWescoの本でした。
その本は赤い表紙の3冊組で、さまざまな人のWescoのカスタムを同じフォーマットで撮影した写真集です。ガクトさんは店頭で見るだけでなく自宅でも読むために購入し、モデル別にエイジングの様子が載っていることに気づきました。
ガクトさんは、Wescoはエイジングの結果を見ないとわからないし、シャフトの縮み具合も読めないと話します。そのため、高い買い物をする前の教科書として、この本を買っておくことをすすめています。
ガクトさんの服装は、Look StudioとドーバーストリートマーケットギンザのロンTです。日本に4着しか入らなかったXXLで、発売日に1番に並んで手に入れたそうです。
ガクトさんは旅先の定番としてWROTHの鹿革ポーチを持っていますが、白い服やコーデュロイにこすれると色移りするのが難点です。それでも、FVFで白いコーデュロイを履いていた東北ビクティマーの太郎さんとお揃いにするため、あえてCOMOLIの白いサマーコーデュロイを選んできました。
メルカリカードを使い切って挑む、記念買いとの戦い
田んぼの道を進みながら、ガクトさんは旅先でやってしまいがちな記念買い ── 旅先や節目などの特別な状況を理由に、つい服を買ってしまうこと。番組でたびたび話題になる買い方ですを警戒します。財布の紐を「もやい結び」にしてきたと話しました。
具体的には、ポイント還元率が高いメルカリカードゴールドを東京で上限まで使い切り、「買えない状態」にしてきたといいます。ガクトさんはこれを、HUNTER×HUNTERのグリードアイランド編で枠をすべて埋めてから来るようなものだとたとえています。
店に入ったら「コモテン(COMOLI TEN C)」を念仏のように唱えて耐えるつもりだとガクトさんは宣言します。一方で横山さんは、周りが「お似合いですよ」と勧めてガクトさんが崩れる光景を予言しています。
記念買いの話から、エイプさんの奥様のエピソードが紹介されます。奥様はFVFで、デニムの大コレクターである佐久間さんのフリマに立ち寄ったそうです。
最初に気に入ったXX(ダブルエックス)のデニムは55万円でした。奥様はそこで一度ためらいましたが、別のBIG Eのデニム(金額は伏せられていますが2桁万円)を見て、「55万の後だと何でも安く見える」と購入を決めたといいます。
なんか色の感じとかサイズが合えば絶対買っとくべきなんだよな。
デニムを長く探し続けた末に出会った1本は、奥様にとっての「ゴール」でした。ガクトさんは、ゴールの先にはまた新しいスタートがあると返し、自身が追うM65も同じだと語っています。
赤い屋根の蔵の店GEARで、さっそく揺らぐ決意
一行は、赤い屋根の工場跡を改装した店GEARに到着します。最寄り駅はJR寒河江駅だと紹介されました。
店内は蔵の造りで、鉄の階段を上った2階には、Batonerのクリスマスカラーのニット、マルジェラ、991、ゴールドウィン0のダウンなどが並んでいます。ガラスで仕切られた部屋にはマルジェラが置かれていました。
2人が足を止めたのは、GEARオリジナルのウール100%のショールです。チクチクしないのに張りやコシもあり、値段は8980円でした。
2人とも贈り物にしようと考え、ガクトさんは複数買いを検討しました。店員の佐藤さんは、色選びについて次のようにアドバイスしています。
確かにちょっとあのメランジのような感じで、糸のムラが出ますので。
店内では他にも、AURALEEのベロアのセットアップや、COMOLIのスリーピングシャツジャケットが紹介されます。ガクトさんは、COMOLIのスリーピングシャツジャケットについて「チャイナっぽい」と言われがちだが、アメリカ軍の寝間着がモチーフだと説明しました。
入店5分で記念買い、そしてソイバナナのフロート
店を出た横山さんは、入店してすぐに記念買いしてしまったと振り返ります。5分も経たないうちに買い物が決まり、エイプさんの奥様もお揃いで購入したそうです。
ガクトさんは、佐藤繊維がファクトリーとして自ら手がけているからこそ、この価格になると説明します。軽く織ってから縮絨 ── ウールの生地を湿らせて揉み、繊維を絡ませて目を詰める加工。厚みや保温性、柔らかな風合いが増しますして目を詰めているため、肌触りが良いのだといいます。
GEARに併設されたカフェでは、地元のジェラートを使ったバナナソイフロートを飲みました。横山さんは「胃腸とプロテインを同時に整えてくる」と気に入った様子です。
このあと一行はホテルにチェックインし、COMOLI TEN C M65を販売するディンプルへ挨拶に向かいます。ガクトさんは、カフェでもいろいろ話したものの、結局はCOMOLI TEN Cへの思いが募っていると語りました。
「コモリはゾイドである」COMOLIに興奮する理由
ホテルを出たガクトさんは、COMOLIの青山直営店限定モールスキンワークジャケットを今季初めて着ています。このジャケットを買った頃は、APRESSEに浮気しかけていた時期だったと振り返ります。
それでもガクトさんは「やはりコモリが一番好き」だと改めて確かめたといいます。COMOLIの服が置いてあるだけで心が強くなれる感覚を、子どもの頃のおもちゃにたとえて説明しました。
置いてあるだけでうわってなんかなる服がね。コモリなんですよ。
ガクトさんがたとえに出したのは、ゾイドやタミヤのラジコンです。そこから話はゴジュラス、シールドライガー、アイアンコング、レッドホーンと、ゾイドの思い出話へ大きく脱線していきます。
ガクトさんは、7〜8歳の誕生日にシールドライガーをもらったときの笑顔の写真が今も残っているそうです。最後には「コモリはゾイド」という結論に落ち着きました。
定休日を開けてもらうディンプル、翌日の販売に向けた挨拶
ガクトさんが向かうディンプルは、太郎さんがいつもCOMOLIを買っている山形の店です。ディンプルは普段19時まで営業し、月曜日が定休日です。
しかし今回は、COMOLI TEN C M65の販売のために、ディンプルが月曜日に店を開けることになりました。その結果、営業時間がいつもとは違う形になっています。
店の前には2台分の駐車場があり、そこに車を停めれば車内で待てるそうです。ガクトさんは店内で太郎さんと再会し、Threadsで行列の投稿を見たという話で盛り上がりました。
まだ届かない東京の混乱と、真っ黒なレーヨンのライナー
ディンプルで話を聞いたガクトさんの結論は、東京での発売時の混乱がまだ地方には伝わっていないということでした。お店からは、山形の平日だから大丈夫ではと言われたそうです。
ガクトさんは「そんなことはない」と伝え、翌日は太郎さんと8時半ごろから並ぶことにしました。車内で待てるのなら、何時間も立って並んできた身からすれば待ちのうちに入らないと話しています。
横山さんが気になっていたのは、同じCOMOLI TEN Cのライナーです。ガクトさんによると価格は14万〜15万円ほどで、レーヨン100%で作られていて、驚くほど黒く染められているそうです。
どうしても静電気が起きやすい
静電気が起きにくく、1枚でさらっと着られる。中綿入りで形は従来のライナーを忠実に再現
ガクトさんは、手持ちのライナーをすべて売ってでもこれを選ぶと話します。ディンプルのセレクトについても、APRESSE、YOKE、COMOLI、TEATORAなどがそろい、山形でこのラインナップがあることに2人は驚いていました。
横山さんは、店内でガクトさんと太郎さんがドローストリングの話などで盛り上がり、自分が置き去りにされたと振り返ります。そのうえで、あとからガクトさんが気を遣って声をかけてきた様子を「助手の気持ちでした」と冗談めかして話しました。
STONE ISLANDから始まった2人と、M65に懸ける理由
前編の締めくくりとして、ガクトさんはCOMOLI TEN C M65がなぜ特別なのかを語ります。原点にあるのは、2人が出会った頃に愛していたSTONE ISLANDです。
2人が特に好きだったのは、STONE ISLANDを再び盛り上げたポール・ハーヴェイの時代です。ガクトさんは、ポール・ハーヴェイ ── STONE ISLANDのデザイナーを長く務めたイギリス人デザイナー。製品染めや新素材の開発で知られますを「製品染めと繊維開発の鬼」と表現しています。
ガクトさんは会社を作ってから最初の7年間がうまくいかず、あまり服を買っていなかったそうです。メディアに出るようになった頃に衣装として選んだのがSTONE ISLANDで、同じブランドを着ていた横山さんが声をかけてくれたことが、2人の出会いでした。
ガクトさんは、OJJが番組初期に話した2つの価値「足ワビと毛の帯」の正確な語を両立していると話します。防水性と通気性を備えた化学繊維なのに、使い込むとレザーのような艶が出て、10年経ったものはとても化学繊維には見えないのだそうです。
さらにM65は、さまざまなブランドが乗っかれる「土台」の強さと、それ1着で地味なのに「顔」がある強さを兼ね備えています。そこにコラボ買い、場所買い、節目買い、運命買いという記念買いの要素がすべて重なっています。
これ行かずして、学徒、お前は何を買うんだと。これ買えなかったらもうビクティム引退ですよ。
横山さんは、これまで2人だけでやってきた番組が、ビクティマーの力を借りてガクトさんの最後の1着にたどり着こうとしていることを、素晴らしいことだと受け止めます。ガクトさんも「ビクティマーたちと一緒に頑張って勝ってる感じがする」と応じました。
ところが、ガクトさんが決意を口にした直後に、横山さんが予想外の一言を放ちます。
ガクさん。私は明日6時に並んでたらどうしましょう。
ガクトさんが「やめてくれ」と叫んだところで、エピソード説明にある「思いもよらなかったライバル」の登場を予告して、前編は幕を閉じます。
まとめ
山形への出張ロケは、ラーメンや買い物の旅であると同時に、ガクトさんがCOMOLI TEN C M65に懸ける理由を語り直す時間にもなりました。東北ビクティマーに導かれながら、2人の原点と「記念買い」の要素が1着に集まっていく様子が描かれています。
- FVFで出会った東北ビクティマーの熱量に応えて、2人は山形へ向かった
- 佐藤繊維のGEARでは、ファクトリーならではの価格のウールのショールに、入店直後から記念買いが発動した
- ディンプルは月曜日に店を開けてCOMOLI TEN C M65を販売し、ガクトさんは翌朝から並ぶ予定を立てた
- M65には、STONE ISLANDから続く2人の原点、OJJの素材、記念買いの要素がすべて重なっている
- 最後に横山さんが「6時に並んだら」とライバル宣言し、物語は後編へ続く





