初ゲストusutakuが24時間かけてラゴスへ
NIGERIA SHACHO RADIOの3話目にして初のゲスト回。日本でAIインフルエンサーとして知られるusutaku氏が、ホストのアキム氏が経営するナイジェリア・ラゴスの工場まで訪れて収録が行われました。
非効率usutakuチャンネルです。
それやるんだ。さすがに。
usutaku氏がラゴスに着くまでにかかった時間は約24時間。11時間のフライトと3時間のトランジット、さらに8時間の飛行機を乗り継いだといいます。
24時間、ちょうど24時間ぐらいですね。11時間フライト、3時間トランジットで8時間飛行機とか。
アキム氏の自宅は空港の近くにあり、usutaku氏はそれを日本の地理にたとえて説明しています。
本当にここはあれですよね。なんでナイジェリアというところの大田区なんですよ。
羽田空港と大田区の関係とかに近いかもしれない。僕生まれ大田区なんで運命的なみたいな。
一方、usutaku氏が滞在するホテルがあるビクトリアアイランドは、ナイジェリアの「六本木」とも言えるエリアだそうです。
秩序がないと体調が悪くなる、という発見
usutaku氏はナイジェリアの飲食チェーンで並んでいるとき、列の消化があまりに非効率で体調を崩し、席に戻ってしまったといいます。
ブチギレそうになってキレるのもおかしいなと思ってたら、だんだん体調が悪くなってきて。
usutaku氏はこの体験から、自分にとって「秩序」がいかに大事かに気づいたと話します。
僕秩序が好きなんだなと。今まで好きなもの、ラーメン、AI発信活動って言ってたんですけど、ここ秩序も入れようと思って。
アキム氏は、ナイジェリアが世界でも指折りにカオスな環境であることを認めつつ、途上国というとベトナムやインドを思い浮かべる人が多い中で、ナイジェリアの混沌はそれ以上だと説明します。
もう世界一クラスにやばい場所って思ってもらっていいんで、usutakuさんがアレルギーになっちゃうのも仕方ない。
もっとも、usutaku氏はアキム氏の案内のおかげで、今のところ滞在を楽しめているとも語っています。
2週間前に「ちょこっとランド」で意気投合
2人がきちんと話したのは、収録のわずか2週間前。日本で食事をした際に、usutaku氏がナイジェリアへ来る話が一気に決まったといいます。
別に来週とか来てもらっていいですよ、俺もう行くんでって言って、日本で飯食ってる時にじゃあもう行きますみたいな感じで。
usutaku氏は元々、アキム氏がNFTプロジェクト「VeryLongAnimals」を手がけていた頃から存在を知っていました。ただ直接話す機会はなく、食事の場で子どもの頃に遊んだマイナーなゲームの話題で盛り上がったそうです。
アキムくんと僕が本当にちっちゃい頃やってたすっごいマイナーなゲームがあって、それがもう同じでめちゃくちゃ盛り上がって。
ちょこっとランド。
その話をしにナイジェリアに来ました。
屋台のご飯もうまい、ナイジェリア料理の実力
usutaku氏がナイジェリアに来て最も感動したのは、食事のおいしさでした。上澄みの店だけではなく、その辺の屋台のご飯もおいしいと話します。
一番感動したのが飯がうまい。
特に印象に残ったのが、ジョロフライスというトマトの炊き込みご飯。usutaku氏は中華料理に近い感覚だと表現しています。
米とトマトと、あとニンニクとか、あと鶏とか、日本人が普通に好きな食べ物がガーって入ってるんで、普通にうまいって感じですね。
オクラ料理も好評で、話は「オクラ」という言葉の由来にまで広がりました。現地ではオクラを「オクロ」と呼び、その西アフリカの言葉が日本に伝わって「オクラ」になったといいます。
そのオクロっていうアフリカの言葉が日本に伝わってオクラになったっていうのも。
usutaku氏は過去にエジプトや南米のパラグアイを訪れた際、豆料理などが口に合わなかった経験から、ナイジェリア料理にも不安を抱いていたと明かします。それだけに、実際に食べておいしかったことに強く感動したそうです。
アキム氏は、ナイジェリア料理が出汁をよく効かせている点を挙げ、その出汁がカツオのような魚や鶏から取られているため、日本人の口に合いやすいのではないかと分析しています。
「高速道路に腕が落ちている」への反論
アキム氏は影響力のあるusutaku氏との対談だからこそ言っておきたいと前置きし、ネット上に出回るナイジェリアの誇張情報を否定しました。
YouTubeとかでナイジェリアに行くと高速道路に腕落ちてるみたいなこととか言う人とかいるんですよ。落ちてるわけねえじゃん。
usutaku氏は、インフルエンサーが短期間の滞在でその国の一番ダメな部分だけを切り取り「やばい国」と語ることに強い違和感を示します。その理由も、伸びるコンテンツになるからだと指摘しました。
そういった方が伸びるからなんですよね。ナイジェリアの綺麗なホテルですって言ったって、全く伸びはしないので。
usutaku氏は、そうした発信がナイジェリアで挑戦する可能性を持った人の芽を摘んでしまうことを問題視します。アキム氏の苦労を認めた上で、それでも十分に頑張れる環境だと伝えたいと語りました。
アキム氏にとってナイジェリアは、海外起業の選択肢として十分にありな国です。アメリカやヨーロッパ、東南アジアが人気を集める中で、アフリカ、そしてナイジェリアも同じくらい有力だと考えています。
ナイジェリアも全然同じくらいありっていうのは伝えたいなと思ってて。起業家むしろ増えてほしい。
手に履いたサンダルが、この工場の主役
ここまで正体不明だった「手に持つサンダル」について、ようやく本題に入ります。この収録場所こそ、アキム氏が経営するミコトホールディングスが運営するサンダル工場でした。
アキムくんはナイジェリアで何をやってるんでしょうか?
ナイジェリアは手に靴を履くカルチャーなのかなと。
作っているのは、ポリウレタン製のアウトソールにアーチがついたメンズサンダル。一年中暑いナイジェリアでは、涼しく便利で、靴より安いサンダルが大人気だといいます。
ナイジェリアは所得が高くないため靴は割高で、その分サンダルの需要が根強いという背景があります。アキム氏はこうしたサンダルを現地で製造する工場を経営しています。
工場の規模感も具体的に語られました。従業員は約50人、月産はおよそ2万足で、現地の卸売や小売にサプライしています。稼働からはまだ1年も経っていません。
さらにアキム氏は、この収録場所である約250平米の工場に加え、約4万平米の新しい土地の契約を進めていると明かします。
東京ドームをこれから買おうとして。
東京ドームの土地買おうとして。
卸価格は1足500〜600円ほどで、末端に届く価格は700〜800円程度になるといいます。
NFTから始まった、ナイジェリアとの出会い
アキム氏がナイジェリアにたどり着いた経緯が語られます。現在28歳のアキム氏は24歳で起業。大学院でソフトウェアエンジニアをしていたものの、留年を機に方向性を変え、起業を選びました。
最初に世に知られたのは、NFTプロジェクト「VeryLongAnimals」でした。日本で人気になったと思っていたところ、X上でナイジェリアのファンが急増したといいます。
ナイジェリアについて投稿すると、500人くらいが何言ってもいいねしてくるみたいな感じになって。
ファンは毎朝「VeryGoodMorning」とアキム氏に声をかけ、本人不在のまま等身大パネルを飾った50人規模のイベントまで勝手に開かれたそうです。アキム氏がXで訪問をほのめかすと、大きな反響がありました。
大スターが来日するみたいな。
ナイジェリアでNFTが強かった背景には、通貨の不安定さがあります。自国通貨ナイラが弱いため、ブロックチェーンで資産を管理する人が多く、若い世代の多くが暗号資産を知っていると言います。
すごい。日本人だったら多分1パーセントとかですよね。
日本人100人台、人口2.4億の市場の空白
怖さもありつつ現地を訪れたアキム氏は、usutaku氏と同じく「意外と大丈夫」と感じたといいます。もともと海外で事業をしたかったアキム氏にとって、ナイジェリアの市場条件は魅力的でした。
ナイジェリアは人口約2.4億人の大国で、石油などの資源も豊富。それでいて、在住する日本人は100人台にとどまるといいます。
日本人で住んでる人が百人台くらいなんですよ。
東南アジアには日本人が何万人規模でいるのに対し、GDP比で見てもナイジェリアの日本人は圧倒的に少ない。しかもその大半は総合商社などの駐在員で、自分で事業を起こす人はほとんどいないといいます。
アキム氏はまず、ナイジェリアで小規模な金融的ビジネスを試みました。X上で募った現地の人にお金を渡し、その使い道を観察する、マイクロファイナンスに近い取り組みです。
200ドルを渡した人が作っていたサンダル
その取り組みの中で、アキム氏が200ドルを渡した相手がサンダルを作っていたことが、事業の起点になりました。
その200ドルを渡したナイジェリアの人がこのサンダル作ってて。
その人物はサンダルがどれだけ売れるかを熱く語り、アキム氏が採算を計算すると確かに合うと分かりました。輸出を手伝うよりも、自分で作る道を選びます。
この人に輸出するより俺自分で作っちゃおうと。
「作ってみよう」と思ったのが約2年前。海外での会社登記やビザ取得、事業プランの構築など、最初の1年はほぼ準備に費やしたといいます。
サンフランシスコのように現地コミュニティや情報網があるわけではないナイジェリアでは、頼れる数少ない人や現地市場から情報を集めるしかありませんでした。
答えは中国にあった、仕入れルートの開拓
転機となったのは、サプライチェーンの上流である中国へ足を運んだことでした。中国語を話せるCOOの松浦氏の存在が、状況を大きく変えます。
中国語の方がなんか逆にアフリカの情報がバーって入ってきて、その華僑コミュニティにちょっと片足入れてもらったことで何やっていいかどんどんわかって。
ナイジェリアにも日本にも情報がなかった一方で、中国には豊富な情報がありました。工場で使う機械の多くも、広州や泉州といった中国の製造拠点で買い付けたものです。
一年目はナイジェリア編っていうかほぼ中国編だったみたいな。
アキム氏は、ナイジェリアの工法でそのままサンダルを作るなら自分たちがやる意味はなく、別の要素を加えることでブレイクスルーを生めると考えていました。中国のルート開拓がまさにその要素になりました。
ナイジェリアに行ってナイジェリアの工法でサンダル作るんだったら、別に僕たちがやる必要全くなくて、そこに何かしら別の要素を入れることで。
60人の雇用と、ナイジェリアの賃金事情
工場は今年に入って稼働し、8カ月ほどで従業員は約60人に。起業からわずか1年で数十人を雇うペースは、日本ではなかなか見られないものです。
いきなり起業始めていきなり5、6十人雇うっていう。
usutaku氏は、自身が起業4年目でも正社員4人、業務委託を含めて12人ほどの体制だと明かし、その差の大きさに驚きます。
この雇用を可能にしているのが、ナイジェリアの賃金水準です。現地の平均月収は円換算でおよそ1万5000円ほどだといいます。
こっちの人の平均月収って一万五千円くらいかな、円にすると。
最低賃金は制度として一応定められているものの、月1万円に満たない水準で、さらにそれ以下の環境で働く人も多いといいます。雇用されていること自体が恵まれている状況だと、アキム氏は説明します。
製油所で世界最大級、ナイジェリアの富の一極集中
ナイジェリアは労働者の権利が強くないタイプの国で、社会構造の上には超富裕層が存在します。その象徴として、アキム氏はダンゴテ氏を挙げます。
ダンゴテ氏が手がける製油所は、バレル数で世界最大級になるといいます。アキム氏によれば、その製油所はIPOで数兆円規模の時価総額が見込まれる一方、ダンゴテ氏が株式の約85%を保有しているそうです。
八十五パーよくわかんない。IPO、そう、だから全部日本と違うじゃないですか。
日本では時価総額数兆円のIPO自体がほぼ存在せず、85%を保有したままの上場も考えにくいと、2人は驚きを共有します。
その一方で、貧しい層も数多く存在します。usutaku氏はこの日、水上スラムのマココを訪れたことを話します。
そういう仕事を選れたら奇跡くらいの感じ。
マココには約20万人が暮らすとされ、月1万円弱の仕事に就ける人でさえ限られる環境だといいます。石油で稼いで輸入に頼る経済構造が、こうした格差の背景にあるとアキム氏は指摘します。
現地製造という「勝ちパターン」
一見すると距離を置きたくなる状況ですが、アキム氏は逆に大きなチャンスがあると捉えます。現地に製造力があれば、輸入品より安く速く届けられるからです。
中国に発注すると現地で買うより高いうえ、輸送に3〜4カ月かかることもあります。それに対し、アキム氏の工場なら支払い後すぐに、安く、しかも品質も負けない商品を届けられるといいます。
めちゃくちゃしっかりしてて、僕もずっと履かせてもらってるんですけど。
品質を支えるのは、トヨタ出身者など日本の基準で製造管理ができる人材と、AIの活用です。サンダル製造の経験者どころか工場勤務の経験者すらいない学生中心のチームでも、AIで製造ラインを設計してしまったといいます。
なお、usutaku氏はサンダルのPR目的で呼ばれたわけではなく、報酬も受け取っていないと明言しています。それでも履き心地の良さは本物だと語りました。
輸入品に固定された市場価格に対し、同じ品質で現地製造できれば大きな利幅が生まれます。ダンゴテ氏も製油所という工場で成功した人物であり、現地で製造力を持つことは、ナイジェリアの明確な勝ちパターンだとアキム氏は語ります。
本質的なビジネスができる場所
usutaku氏がこの回で最も伝えたかったのは、ナイジェリアには本質的なビジネスができる環境があるという点でした。
日本ではすでに大半のものが揃っているため、社交心を煽って課金させるようなビジネスが多くなりがちだと、usutaku氏は指摘します。一方ナイジェリアでは、物が足りていないため、作って安く売り、需給を合わせるという本質的な商売が成立します。
やっぱ本質的なビジネスできるなっていう経験はナイジェリアにあるんだと思うんですよ。
産業革命みたいな感じ。
アキム氏は、社会的意義のある事業を日本で選ぶと「スケールしない」「稼げない」という壁にぶつかりがちだと語ります。ナイジェリアの魅力は、社会的意義のあることで稼げる点にあるといいます。
実際、作ったサンダルは在庫が1週間分も積み上がらないほど売れていくといいます。1足500円ほどでも、まとまった数が動くため売上として十分に成立します。
掘っ立て小屋から生まれるMRR100万
日本のSaaSでは、月額100万円が継続的に入る受注を獲得するのは非常に難しいものです。アキム氏は、ナイジェリアではそれが違う形で起きると語ります。
アキム氏の顧客には、掘っ立て小屋のような場所で卸売の倉庫を営むナイジェリア人もいます。そうした相手が、サンダルを毎月100万円分ほど購入していくのです。
SANDALSASASERVICE。
これusutakuさんが言ったやつだから取りたくないけど。
この規模のビジネスは日本人には大胆に映りますが、ナイジェリアでは中国人が数多く手がけているといいます。中国人は約30万人が在住し、工場や卸売を幅広く展開しているためです。
日本人に言うと大胆なことやり始めてないんだけど、中国人の友達に言うと、そんなのも中国人がいっぱいやってるんだから。
超インテリチームという、日本人の差別化
競合が多い市場でも、アキム氏はチームの質で差をつけられると考えています。東大や京大出身、核融合の研究をしていたような人材までがサンダル事業に加わっているといいます。
核融合の研究とかしてる人がサンダル融合しちゃうみたいな、そういう感じでもう来ちゃってる。
中国から来る人材の多くは、必ずしも学歴やスキルが突出しているわけではないといいます。中国国内にもチャンスが多いため、優秀な人ほどナイジェリアに来る理由が薄いからです。
そのため、AIを使いこなせる人材が集まっているアキム氏のチームは、競合に対して大きな優位を持てると考えられます。
AIの本命は「なかった産業をゼロから作る」こと
話は核心テーマである「AIと途上国製造業の掛け合わせ」へ。アキム氏は、日本で見られるAI活用の多くが、既存業務を少しうまくやることに固執していると指摘します。
それって1ヶ月間だけ開いてるチャンスでしかないじゃんみたいな。
アキム氏が考えるAIの本命は、そうした一時的なズレを突くことではありません。知識のない人が、重たい産業をゼロから作れてしまう可能性にこそ、大きな革命があると語ります。
usutaku氏もこれに同意します。日本ではGPT-6でパワポを少し良くする、といった既存業務の改善にAIを使う話が多いのに対し、ナイジェリアではそもそも足りていない産業をAIで作り出せると整理しました。
既存業務を少し良くする。パワポや受託の効率化など、一時的なズレを突く改善にとどまりやすい
足りていない産業をゼロから作り出す。知識のない人でも重たい製造業に挑戦できる
アキム氏によれば、AIがなければサンダル事業にはたどり着けなかったといいます。調査から製造ラインの設計、機械の選定や計算まで、膨大な情報の取捨選択をAIが担いました。
この機械とこの機械みたいな、その性能のやつを選べばいいかとか、細かい情報の取捨選択をAIに処理させると、本当に綺麗にまとまっていくんですよ。
建設もブランドも、次に狙う領域
usutaku氏は、サンダルの次に何を狙うのかを尋ねます。アキム氏は、工場を作ったノウハウを活かし、建設業への参入も視野に入れていると答えます。
建設も普通にやろうとしてますし、違う種類の商品も全然作ろうとしてます。
現在は受注生産が中心ですが、自社ブランドを立ち上げて自分たちの商品を作ることも考えているといいます。サンダルは自社デザインと、取引先が提案するデザインの両方を手がけています。
AI使った受託のBtoBビジネスをアキムくんがやってる。SaaSでMRR百万みたいなのを立ててる。
2人はこれを冗談交じりに整理します。VCには「AI SaaSをやっている」と説明し、蓋を開ければサンダル工場、という構図で日本の投資家を驚かせたい、というわけです。
AI SaaSやってるものですみたいな感じでVCの壁をトントンでノックして、蓋開けてみたらサンダル工場じゃん。
AIを本気で使いたい人ほど、現場へ
usutaku氏は、自分のもとに「AIを勉強したい」とインターン希望が来るものの、あえて別の道を勧めたくなると語ります。
本当にAIを百パーセントやっていきたいみたいな人間は、AIを人に教える仕事っていうより、本気で現場で使うところに行った方がいい。
日本でIT系やSaaS系に取り組むのも面白い一方で、新しい産業を作り出す現場でAIをフル活用するほうが燃える人は多いのではないか、というのがusutaku氏の見立てです。
アキム氏も、自社メンバーがこうしたチャレンジに面白さを感じていると語ります。大きな挑戦をしたい人には、ぜひ連絡してほしいと呼びかけました。
超でかいやつやろうっていう人はぜひうちなんか僕に連絡してほしいなっていう。
チームには兄弟でITをやってきたアキム氏や、東大出身の松浦氏、トヨタ出身のユスケ氏らが揃います。他に選択肢がなくて途上国に来たのではなく、面白い挑戦を選んで集まっている点が特徴だといいます。
来る人だけがチャンスをつかむ国
アキム氏によれば、他国から来る外国人の多くは「本国で勝てなかったから」という順番でやってくるといいます。一方、日本人は面白い仕事を好むため、大きな産業を作れると聞けば飛び込む気合のある人が多いといいます。
他の国から来てる人って中国で勝負勝てなかったからナイジェリアでしか稼げないみたいな順番なんですよね。
アキム氏は、来てくれる人にはシェアハウスに泊まれる環境も用意していると話します。無理に自社で働く必要はなく、まずは現地を見に来てほしいというスタンスです。
日本人が少ないからこそ、来る人だけにチャンスが生まれるとアキム氏は考えます。日本人が増えれば日本食レストランやビザ支援など、新たなビジネスが次々と生まれる余地があるからです。
こんだけ日本の人とか少ないと来る人だけチャンスになると思うから、その来てほしい。
動く金額は「一桁二桁でかい」現実
規模が小さそう、ボランティア的な話ではないかと思う人こそ来てみてほしい、と2人は締めくくります。アキム氏は、実際に動く金額が学生ビジネスとは桁違いだと語ります。
靴工場ナイジェリアじゃない国とかでやってるみたいな人がいて、その人が扱ってる金額って全然でかいですよ。一桁二桁でかいですよ。
例えば、サンダルを1億円分発注するガーナ人もいるといいます。1足500円ほどでも、20万足という単位で取引が動く世界です。
なんかサンダルを一億円発注するガーナ人とかいるんですよ。
usutaku氏は、どうせ起業するならサンフランシスコ、と考える人が多い中で、日本人にとってはサンフランシスコのほうがよほど大変だと指摘します。自身がVeryLongを始めた際、アメリカでうまくやれず苦労した経験もあるとアキム氏は明かします。
2人は最後に、この事業を「フィジカルとAI」の掛け合わせだと表現します。すべてを人が担う製造の現場だからこそ、AIを使う面白さがあるという結論です。
フィジカルな部分があるからより面白いと。
まとめ
AIインフルエンサーのusutaku氏がナイジェリアのサンダル工場を訪れ、途上国×AI×製造業の可能性を語り合った回。物が足りていない市場で本質的なビジネスができること、AIの本命は「なかった産業をゼロから作る」ことにあるという結論が印象的でした。
- アキム氏は月産2万足、卸価格500〜600円のサンダル工場をラゴスで運営し、稼働1年足らずで従業員約60人を抱える
- 人口2.4億・資源大国でありながら在住日本人は100人台という市場の空白が、起業の出発点になった
- ナイジェリア・日本に情報がない中、中国の華僑コミュニティを通じて仕入れルートと機械調達を開拓した
- 日本のAI活用が既存業務の改善に偏る一方、ナイジェリアでは足りない産業をAIでゼロから生み出せると2人は結論づける
- 動く金額は学生ビジネスと桁違いで、来る日本人だけがチャンスをつかめる国として挑戦者を歓迎している



