8回を終えた3人の手応えは?
「タクシーのウラ事情」の番外編は、タクシーの話をせず、3人が好きなことを話す雑談回として始まります。最初にあまさんが投げかけたのは、番組が第8回を終えたいま、2人はどんな心境かという問いでした。
(番組を始めて)お二人のその心情的に今どうですかっていう。
よどさんの答えは「めっちゃ忙しい」。実は番組の準備や設定にはAIをかなり使っていて、その自動化の設定が大変なのだと明かします。
僕が部屋から出てくる時は、Claudeのトークンが切れた時かお腹すいた時かって言われてますからね。日曜日とか、奥さんに。
よどさんが部屋にこもりきりだという話に、奥さんからは「ミミズか」とまで言われているそうです。一方でたかさんは、こうした話を外向けにする機会がなかったので、新鮮な日々が続いていると話します。
でもなんか自分の中での整理にもなるしね。昔こんなことあったなとかさ。
回を重ねて重くなる「タクシーは根性」
よどさんは、番組のショート動画を自動で作ってチェックしているうちに、タクシードライバーになりたい人にとってかなりためになる内容だと気づいたといいます。「車を運転できたら誰でもできる」と思われがちな仕事ですが、実際は全然そうではないと感じたそうです。
第1回でたかさんが口にした「根性です」という答えが、回を重ねるうちに伏線のようにつながってきた、というのがよどさんの実感です。たかさん本人も「ほんとタクシーは根性ですよ」と重ねます。
タクシードライバーではないあまさんも、話を聞くたびに「自分だったら無理やな」と思い、自分にできないことをやっている人への尊敬を口にします。そこでたかさんから、思いがけない一言が出ました。
これ、タクシーやる前に、ここまでのこと考えながらやるんだっていうのを知っちゃってたら、多分この道をね、選ばなかったと思う。
すごい、ずっと頭使うしみたいな。少ない小さい頭ながらずっと回転させてみたいな。
ただしたかさんは、タクシーをやってみたいと思う人も多いので、そうした人に向けて前向きな発言もしていきたいと続けています。
誰に届けたい番組なのか
よどさんは、データを取っていないので、聴いているのがタクシードライバーなのか、それ以外の人なのかはわからないと話します。あまさんは、ドライバーが聴くなら共感できる部分が多くなるかもしれないと応じます。
(この番組は)この業界を知らない人に刺さるっていうか、「へーそうなんだ」って知ってもらうのがいいのかなとは思ってるんだよね。
たかさんの考えに、よどさんも同意します。ドライバーの目線を知ったうえでタクシーに乗れば、乗り方も変わり、社会が良くなるのではないかというのです。
あまさんはそれを、相手の大変なところを知るからこそ優しくなれるという言葉でまとめました。
続けてあまさんは、自分がラーメン好きだという話を持ち出します。タクシー運転手はいろいろな場所を走るのでうまい店を知っている、とよく聞くため、運転手がどのタイミングでご飯を食べているのかなど、飲食の話を別の回で深掘りしたいと予告しました。
たかとよどは中学の隣の席だった
話題は乗り物へ。よどさんに聞かれ、たかさんは小さい頃は電車が好きで、車も好きだったと答えます。大学生の頃から車に乗っていて、よどさんも乗せてもらい、移転した母校を一緒に見に行ったことがあるそうです。
ここでよどさんが、2人の「馴れ初め」を明かします。たかさんとよどさんは中学と高校が同じで、中学1年のときの隣の席がたかさんでした。
それでなんかその隣に座ってたら、なんかいろいろ洗脳されてっていう。
(電車の)魅力をたくさん伝えた記憶はあるわ。
乗り物に惹かれなかったあまさんの少年時代
あまさんは、男の子によくある「乗り物好き」がほとんどなかったと話します。ショベルカーやダンプ、救急車の話に、よどさんが「ダンプ松本とかね」とプロレスラーの名前でボケる場面もありました。
よどさんは、その違いには理由があると指摘します。あまさんの地元の小田郡には電車が走っておらず、線路がないので興味の持ちようがない。一方、よどさんとたかさんは電車が行き交う都心に住んでいました。
地元の小田郡には電車が走っておらず、線路がないので興味の持ちようがなかった
都心に住み、人の往来も激しく、いろいろな電車を見られた
あまさんが唯一惹かれた乗り物はスポーツカーでした。スカイラインなども挙げつつ、一番好きなのはマツダのRX-7 ── マツダが製造していたロータリーエンジン搭載のスポーツカー。3代目はFDの型式名で呼ばれ、根強い人気がありますだといいます。
あまさんが子どもの頃はイニシャルD ── 峠道での自動車レースを描いた、しげの秀一さんの漫画作品。アニメ化もされ、スポーツカー人気に影響を与えましたなど、速く走ることを主眼とした車がブームだった時期で、それもあってかっこいいと感じたそうです。
モンハンではなくRPGとネトゲに夢中だった
よどさんは、あまさんの地元は山で鹿やイノシシを捕まえるような土地だったのでは、とからかい、当時流行っていたモンハンにハマっていたのではと聞きます。あまさんは、モンハンにはハマらなかったと否定します。
では何にハマっていたのか。「しょうもないけどいい?」と前置きしたあまさんの答えはRPG、そしてその後にハマったのがネットゲームのMMOでした。
私がハマってたのは、ラグナロクオンラインっていうやつでしたけど。
たかさんはゲームはあまりしなかったものの、ポケモンはやっていたといいます。よどさんは、3人の違いは「シンプルに趣味が違うだけ」と結論づけました。
大人になると電車は「座席」で選ぶ?
あまさんは、大人になってからは電車がかっこいいかどうかより、座席にこだわるようになったと話します。よどさんとたかさんは「おっさんになった」「おじいちゃん?」と茶化しますが、あまさんは座り心地がいいのが一番だと譲りません。
あまさんが推すのは、近鉄の有料特急「ひのとり」です。たかさんによれば名古屋から大阪まで走る列車で、あまさんによると全席指定席、前後の車両には特別座席があるそうです。
あれ乗るともうマジで新幹線がちょっとってなるよね。
よどさんが「新幹線より安いのでは」と聞くと、あまさんは、安い代わりに時間がかかると答えます。たかさんは、速さを取るか快適性を取るかの選択だと整理しました。
滋賀や京都、米原を通って北回りで向かうが、スピードが出るため乗っている時間は短い
横にまっすぐ向かうぶん距離は短いが、途中で停車するので時間はかかる。その代わり新幹線より安く、乗り心地がとてもいい
あまさんにとっては、「この列車かっこいい」ではなく「この特急は座り心地がいい」と言われることが、乗ってみたい理由になるのだといいます。内装が豪華な特別列車も最近増えてきたと話します。
満州を走った豪華列車「あじあ号」とは?
豪華な列車の話から、よどさんが挙げたのが「あじあ号」です。昔、満州を走っていた、めちゃくちゃ豪華だったといわれる鉄道で、あまさんは「知らねえよ」と返します。
よどさんの記憶では、大連からハルビンまで走っていたとのこと。たかさんは90〜100年ほど前の話だと言い、あまさんが1934年に世界でもトップクラスの列車として登場したらしいと補いました。
食堂車はなぜ消えたのか
あまさんによると、最近の豪華列車は都内から観光地へ向かうもので、座席だけでなく、かつてあった食堂車のような設備が少しずつ復活しているといいます。よどさんは、今は食堂車が基本的にないと聞いて驚きます。
(食堂車がなくなったのは)移動時間が早くなったから。食べる必要はなくなったみたいな。
移動が速くなる
朝出ればお昼前に目的地に着き、東京〜大阪は3時間ほどで結ばれる
車内で食べる必要がなくなる
長距離は飛行機も使うようになり、食堂車は基本的に姿を消した
あえて時間をかける豪華列車
時間がかかる代わりに、食堂車でちゃんとした食事ができる列車が登場している
あまさんが話す豪華列車は、期間中に応募して限られた人しか乗れず、料金もかなり高い代わりに全部が豪華だそうです。「普通にフレンチを食べたほうが美味しいのでは」というよどさんに、あまさんは環境込みの体験だと返します。
たかさんは「移動しながら食べられるのがいい」と言い、あまさんは非日常を味わえることが大きいのだろうと話しました。
寝台列車に乗りたいあまさん、乗ったよどさん
あまさんは寝台列車にも乗ってみたいのに、いまだに乗れていないといいます。よどさんは乗ったことがあると言いますが、それはベトナムの南北統一鉄道で、5〜6時間ほどの乗車だったので寝てはいないそうです。
乗ったことあるよ。トイレ超汚いよ。
バイクを貨物に載せて行ける点を紹介しつつも、よどさんは、乗るなら日本のほうがいいとしてサンライズ出雲やサンライズ瀬戸を挙げます。ただ北斗星やトワイライトエクスプレスは、たかさんとあまさんから、もうなくなったと指摘されました。
あまさんは、寝台列車がなくなったのは使う理由がなくなったのが大きいと話します。よどさんも、今は新幹線で北海道の新函館北斗駅まで行けることに触れました。
寝台列車のシャワー券が転売されている
あまさんが紹介したのは、寝台列車サンライズのシャワールームをめぐる問題です。シャワーを使うにはカードが必要で、乗車後に買うか、最初からカードが付いている座席を選ぶ仕組みだといいます。
カードが付いていない安い座席の人は買わなければなりません。そのシャワー用のカードが、今転売されているというのです。
(シャワーのカードは)乗った人が買い占めて、後からそれをメルカリに出して転売するっていう。
よどさんは「特定してみんなで叩こうぜ」と過激な反応を見せ、たかさんに「そういうポッドキャストだってこれ」とツッコまれます。編集を担当するADのうららさんに怒られるので気をつけないと、と笑いに変えて話は締めくくりへ向かいます。
雑談回はこれからも続く
よどさんは、タクシーと言いながらほとんど電車の話ばかりだったと振り返ります。あまさんは、頻度は高くないものの定期的に雑談回を挟みたいと話し、乗り物に限らず、その時に思いついた話をゆるくしていきたいとまとめました。
よどさんは、あまさんが楽しそうでよかったと話し、回を終えました。
まとめ
番組8回を終えた3人の心境から始まった番外編は、たかさんの「知っていたらこの道を選ばなかった」という一言で、第1回の「根性です」の重みを改めて浮かび上がらせました。後半はひのとり、あじあ号、食堂車、寝台列車と乗り物談義が広がる、ゆるい雑談回です。
- 回を重ねるほど、第1回の「タクシーは根性」という答えの重みが増していると3人は感じている
- たかさんは、ドライバーの大変さを業界外の人に知ってもらうことを番組の役割と考えている
- 電車への興味の差は、線路のない地元と都心という育った環境の違いから来ているとよどさんは見る
- 大人になったあまさんは、近鉄「ひのとり」のように座席の快適さで列車を選ぶようになった
- 食堂車は移動の高速化で消えたが、非日常を味わう豪華列車で少しずつ復活している



