1058票はどこから集まったのか
厚利少売ラジオのこの回の本題は、すがけんさんと川原さんが1社限定で事業に伴走する「厚利少売プロデュースオーディション」の二次選考結果発表です。リスナー投票の結果が出てすぐに選考し、撮り溜めをせずに数日後に配信する緊急収録だと説明されています。
すぐ結果が出て、リスナーさん投票の結果がすぐ出て、すぐ選考に入って、すぐ配信だから。寝かせるわけにもいかないんで。
今回の二次選考では、二人の審査だけでなく、リスナーの投票も審査項目の一つとして加えられました。その総投票数は1058件に達したと川原さんが報告します。
すがけんさんは「握手券みたいに一人が何票も入れられるわけではないよね」と冗談まじりに確かめ、ほぼ1000人規模の投票だったことに驚きます。インスタグラムで「誰々さんに投票しました」という連絡も多く届き、途中経過の公開によって順位の入れ替わりも起きたそうです。
投票期間も順位も入れ替わったし、結果頑張った人が強かった感じですね。息切れしなかった人が最後まで行ったみたいな感じじゃないですか。
「怪しいおじさん」に届いた3通のお便り
結果発表の前に、川原さんはオーディションを通じて二人に届いたメッセージを3通紹介します。1通目はインスタグラムで動画を見たという方からで、「怪しいおじさんと思いましたが、引き込まれました」「堅苦しくなりがちな内容をポジティブにラフに会話くださっているので、聞いていて楽しい」という感想でした。
まあまあ初見で僕らを見ると大体怪しいおじさんという感想になりますよね。
すがけんさんは、二人とも世の中の決まった仕事に収まっていないので怪しく見えるのも無理はないと笑い、型にはまっていないことがむしろ価値だと受け止めます。このオーディションをきっかけに、厚利少売ラジオを初めて知ったというメッセージも多かったそうです。
2通目は、一次選考で落ちた方からのお便りです。刺し子のテキスタイルアートの額装を4万円から10万円に値上げし、それが先日初めて売れたという報告でした。
一次で落ちても挑戦してよかった、変化があったという声が多く届いていることを受けて、すがけんさんはこの企画の目的をあらためて語ります。
3通目は会社員の方からでした。厚利少売とは「ただ物を高く売ることではなく、供給する側の思いと需要側の求める価値がガチッとハマった時に、お互いが本当に幸せを感じることのできるwinwinの仕組み」だと感じ、50歳に向けて誰かの人生に寄り添えるものを準備していくという内容です。
そうそう、そういうことなんですよね。思いとね、価値のマッチングなんで。
二人は、伝えたいことがきちんと伝わっていることを喜びます。応募者の動画のテクニックの良し悪しではなく、熱量が本物だったことが見る人に伝わったのだろうと話しています。
リスナー投票トップ3は11票差の接戦
リスナー投票の結果発表に入る前に、すがけんさんは「審査はしたが、進行や段取りは全く把握していない」と打ち明けます。台本は1ミリも見ていないため、リスナーと同じ気持ちで驚いていると話し、川原さんは「本物すぎるリアクション」と笑います。
リスナー投票には投票数、動画のいいね数、再生数という3つの軸がありましたが、今回は投票数のトップ3が紹介されました。
2位の福島さんと3位の福井さんの差はわずか11票で、1位との差も30票弱です。川原さんは、トップ4まで含めて超接戦だったと振り返ります。
2位の福島さんについて、すがけんさんは順位や合否に関係なく、エントリーした方々の商品をぜひ実際に体験してほしいと呼びかけました。川原さんは、動画を見てからワインを飲むと伝わり方も違うはずだと話しています。
1位の守屋さんは、エントリー時に自ら「声の人」と名乗りながら、どこにも声が確認できなかったことで二人から思わずツッコミが入った方です。すがけんさんは、それでも声が使われている場所がなんとなくわかり、信頼性があったので聞いてみたくなったと振り返ります。
守屋さんはエントリー動画以外にもたくさん投稿していたそうです。この流れで、すがけんさんはSNSでのメンションを意図的に一切拾わなかったと明かします。
意図的に一人やると、なんかみんな「なんで私はやるんだ」とか「やらないんだ」とかになっちゃいそうだったんで、皆さんのSNSのその力も見たかったっていうのもあるから、意図的にやってませんでした。
すがけんさんの公平さについて、川原さんは「自分は真逆で、できる時はする派」だと話します。二人は流派がまったく違うからこそ、このラジオでいろんな観点から話せるのだと笑い合います。
注目が集まる「ボーナスタイム」をつかめるか
リスナー投票で見ていたのは、人を巻き込む力、つまり厚利少売になるための発信力でした。川原さんは、オーディション期間は自分に注目が集まる期間であり、その瞬間に過集中できるかどうかが結果を大きく分けたと指摘します。
人生って絶対、追い風の時とか、ウインドウが開いてる時ってあって、時代の流れも含めて。で、うまくいく人ってやっぱそれ掴むんですよね。
すがけんさんは、自身の例を挙げます。3月17日からClaudeのことばかり発信し続けた2か月ちょっとで、AIの人としての認知がつき、経営者との新しい仕事にもつながったといいます。それまでは別に「AIの人」ではなかったそうです。
さらにすがけんさんは、川原さんの著書『人生は捨て』書名表記に触れ、今なにをやめてこちらに集中するのかという取捨選択ができた人が、投票の上位に入ったのかもしれないと話します。
もう一つのデータとして、動画の再生数は投票ランキングの順番どおりではなかったことも紹介されました。
トップ3より再生数が多くても、投票数では上位に入らなかった人がいる
再生数は少なくても、再生に対する投票の割合が非常に高い人がいる
すがけんさんは、再生数を伸ばせる投稿の仕方がわかったこと自体が今後に生かせる財産だと話します。得たスキルやフォロワー、信用はこのオーディションに限らず、自分のビジネスと人生に使えるものだと強調しました。
ファイナリスト発表、守屋まゆみさんと上野京子さん
ここからがこの回の本題です。二次選考に残った8人から、ファイナルに進む3名が選ばれました。選考はリスナー投票数、いいね数、再生数に、すがけんさんと川原さんの審査を加えて総合的に評価したものです。
1人目はエントリーナンバー5番、東京都でフリーランスのMC、ナレーターとして活動する守屋まゆみさんです。リスナー投票でも1位でした。
守屋さんへの投票には「毎朝地下鉄で守屋さんの声を聞いて、今日も頑張ろうと元気をもらっている」というメッセージが添えられていました。すがけんさんはこれを単純接触効果 ── 繰り返し接するほど、その対象に好意を持ちやすくなる心理現象。広告やマーケティングの分野でよく引き合いに出されますがすでにできている状態だと評します。
やっぱりもう毎日聞いてる人だから、再生あたりの投票数すごい多い方だったと思うんですけど、守屋さんって。
川原さんは、いじりしろのあるキャラクターも含めて伸びしろしかないと話します。単純接触という資産をどう本人のビジネスに変えていくかという変化が、リスナーにとっても良い気づきになると考えて選んだそうです。
2人目はエントリーナンバー32番、兵庫県でお台所研究室を営む上野京子上野京子さんです。二人とも、見ているとお腹が空く動画だったと振り返ります。
上野さんへのメッセージは「働くお母さんの強い味方。品数を増やして自分を切り売りしていた上野さんの挑戦は、同じ悩みを抱える私たちの希望です」というものでした。
主婦の方たちからすると、料理を作ることって価値なんだろうかみたいなところあるじゃないですか。そこに厚利少売で価値が乗せれるかどうかっていうのは、僕らもプロデュースのしがいがある。
最下位から逆転、岩間貴志さんの伸びしろ
3人目はエントリーナンバー47番、宮城県仙台市で団子をつくる岩間貴志さんです。投票メッセージには「お団子は安くて当たり前だと思っていたけれど、動画の体験を買うという言葉にハッとした。土地の米で作るお団子がどう変化していくのか見たい」とありました。
一方で、岩間さんはリスナー投票では最下位でした。すがけんさんは率直に評価を口にします。
なんか岩間さんの話は正直動画はそんなに面白くなかったんですけど。
すがけんさんは、岩間さんの思考が自分に向いている点を、外の人の変化量に向けられれば大きく変わると見ています。団子1本という世の中で最低価格に近いものをどう厚利少売にしていくかを見せられれば、リスナーにも役立つと考えて選んだそうです。
川原さんは、このオーディションを「伸びしろが一番大きそうな人が選ばれうる、ある種のバグのようなオーディション」だと表現しました。一番惜しい、一番もったいないと強く感じたことが選考理由だといいます。
| ファイナリスト | 事業 | 選ばれた観点 |
|---|---|---|
| 守屋まゆみさん(No.5) | MC・ナレーター(東京都) | 単純接触という資産をビジネスに変える伸びしろ |
| 上野京子さん(No.32) | お台所研究室(兵庫県) | 料理というサービスに厚利少売の価値を乗せる挑戦 |
| 岩間貴志さん(No.47) | 団子(宮城県仙台市) | 最低価格に近い商品を変える変化量の大きさ |
すがけんさんが岩間さんにはっきり言う理由も語られます。男性へのフィードバックは、はっきり伝えないと意図が届かないことが多いからだといいます。
文脈を読まないことが多いので、はっきり、何度も言う
文脈を読むことが多いので、やんわり言っても伝わる
すがけんさんは、これは差別ではなく脳の違いだと付け加えます。さらに、フィードバックはPodyやAIで文字にして聞き直すとよいと勧めました。伝える側は3回同じことを言っているのに、聞く側には1回も届いていないことがよくあるからです。
ラジオで聞いてる聞こえ方と、文章になったり要約されたりした時に、自分が聞こえてたのと全然違うフィードバックの時あるんで。
選外の松井妃奈子さんとヒロコさんへのメッセージ
二次選考で選ばれなかった5名について、川原さんは今回の挑戦で得た気づきを生かしてほしいと話します。ファイナリストへのフィードバックも、ほかの方への贈り物になるはずだといいます。
すがけんさんが触れたのは、最年少でパフェを出す松井妃奈子さんです。動画も良く、投票順位も悪くなかったと評価しつつ、地方でリアル店舗だけに頼るのは難しいと指摘しました。
パフェを食べに来てもらうっていうのって、本当に数が限られて、観光産業にするぐらいのつもりでやらないと本当はダメだと思うんですよね。
すがけんさんは、インバウンド客の多い岩間さんの仙台ならリアルでも成り立つ余地があると比較します。人口の少ない地域でリアルだけだと厳しいとして、せっかくの動画制作力を生かす方向が必要だと話しました。パフェへのこだわりを感じるからこそ、今回は「一旦それを頑張ってみて」という判断だったそうです。
川原さんが挙げたのは、「爪の変態」ヒロコさんです。本物の愛とこだわり、そして人を育てるところまで手がけている点に可能性を感じ、オーディションという形ではなくとも応援していると語ります。
ヒロコさんの話から、母の日などに親の足の爪をケアするギフトキットがあってもいい、という発想まで二人の話は広がりました。オンラインの動画でやり方を学べたらやりたい、と盛り上がります。
ファイナルは嘘のない一発撮りで
ファイナリスト3名は、次に二人とのオンライン面談に進みます。次回はゲスト審査員として道しろー道しろーさんとホテル再建計画ホテル再建計画さんも加わる予定です。
どんな会話になるのか、どんな引き出しになるのか、もうそこだけで、世の中に刺さるポジション設定とか生まれちゃうかもしれないじゃん。
面談の会話はすべて番組で収録されます。川原さんは、こんなにリアリティのあるまま出していいのかと思いながらやっていると話し、それが成り立つのは嘘が一切ないからだと続けます。
すがけんさんは、仕込みも打ち合わせもない一発撮りが自分たちにとっては普通だったと気づいて驚きます。川原さんの「台本も読んでくれないし」というツッコミに、すがけんさんが謝る場面もありました。
AIの値上げ前に、今使い始める理由
最後の案内として、すがけんさんは経営者向けのClaude講座の話をします。noteで販売している5万円の講座とは別に、10人から20人の経営者を会議室に集めて対面で教えているそうです。
講座の評判は良いといいます。ただ、すがけんさんが伝えたいのは講座の宣伝ではありません。経営者がAIをちゃんと理解しなければと危機感を持つところまで世の中が来た、という空気感です。
さらにすがけんさんは、AIの値上げが1か月ほどで相次いでいると指摘します。今AIを使って厚利少売に切り替えないと、AIさえ使えなくなり鎖国のような状態になると危惧しています。
様子を見てから使い始めると、高くなった後に下手な自分が使うことになり、一番コストがかかる
安い今のうちに使い始めると、上手になってから値上げを迎え、お金がそれほどかからずに済む
僕みたいにね、別にそんなAIの人じゃなくても、やってみたらなんかプロになれちゃうみたいな。プロがいないところでプロになれちゃうみたいな状態だから。
川原さんは、今チャレンジするのが一番コストが低く効果もあると応じ、オーディションで語った「ウィンドウが開いている時」の話がAIにも当てはまるとまとめました。
AI時代こそ『人生は捨て』で自分をつくる
川原さんは自著『人生は捨て』の大切さをあらためて感じていると話します。AIを使うにも、自分の価値観や好きなこと、どんな人生やビジネスにしたいかがないと、何を問いかけ、何を頼めばいいのかわからないからです。
すがけんさんは、自分の講座も「自分をつくる」ところから始めていると明かします。
すがけんさんは、『人生は捨て』を捨て方の本ではなく自分を見つける本として読むと良い、と提案します。川原さんは売り方の観点が違ったと納得し、出版社とすぐ話すと笑って締めくくりました。
まとめ
1058票のリスナー投票を経て、ファイナリストには守屋まゆみさん、上野京子さん、岩間貴志さんが選ばれました。選考の軸は順位だけでなく伸びしろと変化量で、二人は注目が集まる時期をつかむ力やAI時代に自分を持つことの大切さも語っています。
- リスナー投票は総数1058件で、トップ3は11票から30票弱の差という接戦だった
- ファイナリストは投票1位の守屋さん、上野さん、投票最下位から変化量で選ばれた岩間さんの3名
- 注目が集まる「ボーナスタイム」に過集中し、取捨選択できた人が上位に入ったと考えられている
- AIは値上げが相次いでおり、安い今のうちに使い始めて上手になることが勧められている
- AIから自分だけの答えを引き出すには、まず自分の価値観をつくる必要があると語られた






