「採用ドキュメント」を「招待状」と名づけた理由
この回で吉田さんがまず紹介したのは、会社で新しく作った採用のためのページです。
実は最近、当社で頑張って作ったものがあるんですよ。採用ドキュメントというものを作りました。
創業から1年を超えて業績も順調に推移し、次のステージに進むために一緒に働く仲間を募集している、というのが背景です。
ただ、このページには特別な名前がつけられています。
社会保険労務士法人ONE HEARTへの招待状ということで公開しました。
吉田さんによれば、採用ページはシンプルな名前が多いといいます。そこにあえてタイトルをつけたのは、これからONE HEARTで働く人へのメッセージだからだと話します。
「下手に出る就活」から変わりつつある採用の空気
安田さんは、この「招待状」という名前に、自身の就職活動の記憶を重ねて反応します。
私が就職活動をしていた時は、就職活動生の方が肩身が狭いような時期だったんですね。会社に下手に出て、いろんなことを頑張りますみたいな感じで活動していました。
そのうえで、会社側から「招待状」をもらえることに、入り口の時点での安心感を感じたと語ります。
会社側から招待状ってもらえると、心を開いて受け入れてくれるんだなっていう、入り口の時点で安心感がすごいあるなと思いました。
吉田さんも、求人環境の変化を指摘します。以前は求職者が礼儀正しく「御社で働かせてください」と振る舞う活動が一般的だった、という認識です。
一方で、最近はスタートアップや若い企業を中心に、進め方が変わってきていると話します。
堅苦しいと、お互い最初から本音が話せないんですよ。なので最初はライト面談とか軽いお話合いから始めて、気が合えば採用選考に進むっていう形が多くなってます。
「招待状」に業務内容を深く書き込んだ狙い
安田さんは、招待状の中身にも触れます。業務内容や会社の特徴が、図解とともに深く書き込まれていた点を挙げました。
吉田さんは、そこまで踏み込んで書いた理由を、就職・転職を「人生を預ける/預かる」関係としてとらえる考え方から説明します。
会社に就職・転職するのは、経営者から見れば人の人生を預かることですし、就職する人からすれば自分の人生を会社に預けるという見方もできます。
合わない会社に入ってしまうと、その期間が人生のロスになりかねない。だからこそ、お互いをよくわかった状態で就職したほうがいい、という理屈です。
そのマッチング度合いを高めるために、会社側が仕事の中身や大切にしている価値観を細かく書くことが必要だと考えています。
安田さんは、こうした書き方によって、闇雲に応募するのではなく、自分の持っているものと合うかをゆっくり考える時間が取れる招待状になっていると受け止めました。
一番伝えたいのは「社労士の実務経験が積める」こと
安田さんが「特に伝えておきたい内容」を尋ねると、吉田さんは提供できる価値を挙げます。
改めてこの番組の中で、これは特に伝えておきたいっていう内容はありますか?
安田さん さんからの質問
将来ONE HEARTで働く人に提供できるものとして、社労士の実務経験を積める環境を一番の価値として伝えたい、と回答しています。
一番の価値というのは、社労士の実務経験が積めることだと思っています。つまり、経験とか環境が提供できると。
社労士事務所はたくさんあるため「どこでも同じでは」と思われそうだ、と吉田さん自身が先回りします。そのうえで、ONE HEARTならではの違いを説明します。
その違いが、ITやDXといったデジタルツールを徹底的に使う点です。DX ── デジタルトランスフォーメーションの略。デジタル技術を使って業務の進め方や仕事のあり方そのものを変えていく取り組みを指す。
今の時代でも紙の書類で手続きをしている会社が多いんですけど、当社はほとんど紙での手続きがなくて、社外への手続きも社内の連絡も全部デジタルでやってるんですね。
なぜデジタルとリモートにこだわるのか
安田さんは、デジタルツールにこだわった理由を尋ねます。
吉田さんは、社労士事務所だけでなく日本の中小企業の経営を考えたときに、必ず上げていかなければならないものとして「生産性」を挙げます。
生産性を上げる方法はいろいろありますが、やっぱり一番はDX化。デジタルツールを使いこなす、デジタルツールを前提とした会社のあり方を作っていくのが重要なんですよ。
ONE HEARTはリモートワークを積極的に取り入れています。対面でないためコミュニケーションが取りづらいといったハードルはある、とも認めています。
そのうえで、リモートワークとITソリューションを組み合わせた新しい社労士事務所のあり方を作りたい、と語ります。
紙の書類で手続きをし、社内業務も紙で進めている会社が多い
社外への手続きも社内連絡もほぼデジタルで、リモートワークとITを前提に業務を回す
「合う合わないは話してから」。まずは軽い面談から
安田さんは、リモートワークやデジタルツールへの思いを聞いて共感した人に向けて、気軽に連絡してほしいと呼びかけます。
吉田さんも、いきなり正式な採用選考に進むわけではないことを強調し、最初の一歩のハードルを下げようとします。
合う合わないは話してみてから決めればいいことなので、開業して1年経った人の話を聞きたいとか、そういった軽い気持ちでいいのでお話できればなと思っています。
番組の最後には、Twitterでの給与・報酬に関する発信や、DMでの相談受付も案内されました。
まとめ
この回は、ONE HEARTの採用ページ「招待状」を入り口に、同社の採用に対する考え方と提供できる価値を語る内容でした。求人を「招待状」と呼ぶ姿勢の裏には、就職・転職を人生の預け合いととらえ、ミスマッチを減らそうとする考えがあります。
- 採用ページを「ONE HEARTへの招待状」と名づけ、これから働く人へのメッセージとして公開している
- 就職・転職を「人生を預ける/預かる」関係ととらえ、業務内容や価値観を深く書き込んでマッチング度合いを高める狙いがある
- 提供できる一番の価値は、社労士の実務経験を積める環境だと位置づけている
- 紙をほぼ使わず、リモートワークとITソリューションを組み合わせた点が他事務所との違いとされる
- まずは正式選考ではなく軽い面談から、という気軽な入り口を用意している





