ソロ公演1か月前、KAISEIさんの今の心境は?
喋場cueの特別編・踊り場cue編として、ダンサーのKAISEIさんが半年ぶりに登場しました。テーマは、1か月後に迫ったKAISEIさんのソロ公演に向けて「何を語るか」です。
PUNCHしょーへーさんによると、KAISEIさんが前回出演したのは番組が始まって間もない頃でした。その後、番組は38話ほどまで続き、ちょうど半年が経ったタイミングでの再登場です。
収録日は9月25日で、公演は10月末。PUNCHしょーへーさんは、前回の#4.5の回、今回の回、そして本番やオンライン配信をあわせて楽しむと、準備から本番までを後追いできると話しています。
いよいよ迫ってきましたけれども、今どうですか?まず心境的なところは。
もう今はバッタバタしながらなんですけど。
半年前の時点で、KAISEIさんはすでに構想をほぼ固めていたといいます。それでも公演1か月前の今は、やはり慌ただしい時期にあるようです。
KAISEIさんによれば、それまで重なっていた他の舞台公演の本番がひと段落し、リハーサルを続けながら公演全体の流れを作り終えたところです。舞台制作は、あとは固めたり、足したり引いたりする段階まで来ています。
25〜26曲、人生で一番の振付量
PUNCHしょーへーさんが、この半年でどのように舞台制作を進めてきたのかを尋ねました。KAISEIさんによると、今回の公演はストーリー仕立てで、物語の流れは最初の時点で決めていたといいます。
始まりから中盤、最後までの曲もあらかじめ決めていました。ただ、曲同士が合うか合わないかの見極めが難しかったのは、曲数がとても多かったからです。
一回ちょろっと数えたんですけど、(ゲストの曲も)含めたら、25、6曲に多分なってて。
作り出してってなったら3ヶ月ちょっと。もう人生で一番振り付け作ってます。
PUNCHしょーへーさんは、以前ソロ公演について話を聞いたミキホさんが10曲ほど踊ると話していたことを挙げ、その倍以上だと驚いています。KAISEIさんは、尺の長い曲も短い曲もあるので、それも含めた数だと補足しました。
PUNCHしょーへーさんが以前聞いた話では、10曲ほどを踊る
ゲストの曲も含めて25〜26曲。尺の長短の違いもある
曲調がさまざまな20曲以上の振りを作るのは大変ではないか、という問いに、KAISEIさんは意外な答えを返しています。シーンごとの役割がはっきりしていたので、「ここはこのテンションで作る何曲」と振り切って作れたというのです。
テンション的にはまだやりやすかったんですけど、もう量的な部分が。
つまり、KAISEIさんにとって苦しかったのは方向性ではなく量でした。PUNCHしょーへーさんの「枯渇しそうですよね」という言葉に、KAISEIさんは「やっぱすごかったですね」と応じています。
振り9割完成、前半・後半の通しと体力配分
振付の進み具合について、KAISEIさんは9割ほどが終わっていると話しています。残っているのは曲と曲のつなぎの部分などで、そこに何を足すかを検討している段階です。
KAISEIさんの作り方は、時間を効率よく使う工夫になっています。曲を1つずつ流すと時間がかかるため、音源は家で全部聴いておき、スタジオに入ったら振りを作ることに集中したといいます。
公演は1日2回。PUNCHしょーへーさんが体力面を気にかけると、KAISEIさんは「踊りきれはします」と答えました。まだフルでは通していないものの、流れの中で「ここは行き過ぎたらあかん」という箇所があり、体力をうまく調節できている感覚があるそうです。
でも絶対本番気持ちよくなって行き切っちゃいそうですよね。
やったことない角度まで行きそうですね。
PUNCHしょーへーさんは、特に2公演目がラストのようなテンションになれば行き切ってしまうかもしれないとしつつ、それもまた魅力的だと話しています。
「何も出てこない日」は本当に来た
制作で一番大変だったことを聞かれ、KAISEIさんは振付づくりに加えて、選曲の難しさを挙げました。以前出演した舞台「天」のときと同じく、流れの中で曲がうまくはまらない悩みがあったといいます。
これ使いたいけど、この流れできたらちょっとテンション合えへんとか、意味的には繋がってるけど、歌い方とか声の感じで急に違うことになるなとかが大変っていうか。
入れたかったのにクソみたいな。
PUNCHしょーへーさんは、やりたいことがたくさんあふれる中で、削りながら取捨選択していく作業だとまとめています。
KAISEIさんがもう一つ挙げたのが、「天」の審査後のコメントでタケシさんが話していたことです。一人で作っていると天井にぶつかって、何も出てこない日、何もしない日があった、という話でした。
(何も出てこない日に)なりました。ちゃんとなりました。
KAISEIさんはスタジオに入っていても「今日は出てこない」という日があったといいます。話を聞いていたことや自身の経験から予感はしていたものの、本当にそうなったと感じたそうです。
ほんまになったと思って、すごいやっぱり詰めてやらなって思ってるんですけど、動かんっていう日。
PUNCHしょーへーさんは、中身も含めて出し切りながら作り続けること、そして一人では誰かと相談しながら進めることもできないことを挙げ、そうなるのも無理はないと受け止めています。その反面、KAISEIさんはゲスト3人とのリハがとてもスムーズに進んだと話しています。
永遠の相方も登場、ゲスト3人への思い
当初の告知にはなかったものの、途中で公演にゲストが出演することが解禁されました。KAISEIさんは、一緒に踊る3人を一人ずつ紹介しています。
1人目はYO-KOさんです。KAISEIさんは普段「ようちゃん」と呼んでいて、10代の頃からイベントでずっと一緒だったといいます。付き合いは12〜13年か、それ以上で、YO-KOさんのイベントやライブのバックダンサーにもよく出演してきました。
2人目はMINAMIさんです。KAISEIさんによれば、今回のゲストの中で一番ジャンルが違う存在で、2人でワークショップやショーを何度も行ってきました。7〜8年ほど前にはユニットを組み、KAISEIさんも裸足で踊っていた時期があるそうです。
いつもやれへん動きとか、いろんなことちょっと学ばしてもらって。で、欠かせへん存在やなって、今回もお呼びさせていただいて。
3人目はyucaさんで、KAISEIさんは「永遠の相方」と紹介しました。2人は「Bridge」というチームを組んでいます。
(ゆかちゃんが)やっぱ一番一緒に踊って、一番やっぱお互いのいろんなタイミングでそばでいろいろ見て踊ってきたんで、いてほしいっていうので。
KAISEIさんが3人にお願いすると、即答でOKをもらえたといいます。PUNCHしょーへーさんは、KAISEIさんの人生にとって重要な人たちが集まった心強いメンバーだと話しました。
| ゲスト | KAISEIさんとの関係 | KAISEIさんの話 |
|---|---|---|
| YO-KOさん | 10代の頃からイベントで一緒 | 付き合いは12〜13年以上。イベントやバックダンサーにもよく出演 |
| MINAMIさん | ワークショップやショーを共にしてきた | ジャンルが一番違う。7〜8年前にユニットを組んだ |
| yucaさん | チーム「Bridge」の相方 | 一番一緒に踊り、お互いをそばで見てきた「永遠の相方」 |
PUNCHしょーへーさんは、一人で作るソロとは違い、誰かと合わせて作ることで見せ方が変わり、それぞれのカラーも出せると指摘します。ゲストとの共演も、この公演の見どころの一つになりそうです。
告知動画「クズ野郎」シリーズに隠された意味
ネタバレにならない範囲での見どころを聞かれ、KAISEIさんが挙げたのは、この数か月SNSに投稿してきた告知動画でした。KAISEIさん自身、ネタバレを避けようとして、逆に少しネタバレしているかもしれない部分だといいます。
PUNCHしょーへーさんが「クズ野郎告知動画」と呼ぶその映像では、ふだん爽やかなKAISEIさんが、バーで飲んだくれたり麻雀をしたりしています。
その、あの、載せてたのが、ちょっとストーリーに沿っていて、実は。
一見ただの「クズシーン」を集めたように見える告知動画は、本編のストーリーにつながっていたということです。KAISEIさんは、見に来る人には改めて動画を見てほしいと話しています。
さらに、10月の頭には最後の告知動画を投稿する予定で、撮影はすでに終わっているそうです。KAISEIさんは、その動画も含めて告知の「匂わせ」が完成するので、絶対に見てほしいと呼びかけました。
会場でも配信でも、初めての公演を感じてほしい
今年の踊り場cueからはオンライン配信も始まっていて、現地に来られない人も、7日間のアーカイブ期間で公演を見られます。PUNCHしょーへーさんは最後に、観覧を迷っている人も含めて、KAISEIさんからの一言を求めました。
KAISEIさんは、今回の公演は初めてのことがとても多いと話します。長い尺の公演であること、大好きなゲスト3人がいること、会場に来てくれる人たちも大好きな人ばかりであることを挙げました。
そんな初めての公演をぜひ生でやっぱり見ていただけたらなって思うのと、巻き込めたらなっていうのをすごい思ってて。
一方でKAISEIさんには、来られないという連絡がちょくちょく届いていて、少し寂しさもあるといいます。それでもオンライン配信があることをありがたく感じ、配信も活用して見てほしいと話しています。
舞台の「前後談」を言葉で残す理由
PUNCHしょーへーさんは、番組を始めるときに、まず踊り場cueに出演する人の「前後談」を撮りたいと考えていたと明かしました。舞台にかける労力や思いは、これまではダンスとして見てもらうことで伝えてきました。
PUNCHしょーへーさんが大事にしたいのは、本番前の気持ちです。どんな思いで取り組み、どんな人に見てほしいのかを、告知というより言葉として伝える場を作りたいといいます。
まだまだこれからあの普及していく必要がある、このまあ公演の文化っていうんですかね、ダンスの舞台公演っていうところも、なんかちょっと見え方であったりとか、感じ方とか、ちょっとでもこのPodcastから変えていけたいな。
PUNCHしょーへーさんは、KAISEIさんが本番を踊り終えた後に何を語るのかも追いかけたいと話しています。本番では、今想像していることも、まったく想像していなかったことも起きるかもしれません。
本番前に語る
公演1か月前の準備や思いを言葉にする
本番を踊る
想像していたことも、想像しなかったことも起きる
本番後に語る
踊り終えたあとの気持ちを聞く
次の人が続く
公演に挑戦したい人、見に行きたい人が増えていく
今回がその一発目で、次は11月に公演を控えるChase that Companyの人たちへとつないでいく予定です。PUNCHしょーへーさんは、見る人も出る人も後に続いていく流れにつながればと話しています。
まとめ
ソロ公演「残火」を1か月後に控えたKAISEIさんは、25〜26曲という人生で一番の量の振付に向き合い、何も出てこない日も経験しながら、公演の形をほぼ作り上げていました。ゲスト3人との共演や、ストーリーにつながる告知動画も含め、本番前に聞くことで舞台の見え方が変わる回です。
- ゲストの曲も含めて25〜26曲を使い、振付はシーンごとのテンションを振り切って作ったが、量が大変だった
- 振付は9割完成し、前半・後半に分けて通しを行い、体力配分も流れの中で調整している
- 「天」でタケシさんが語った「何も出てこない日」は、KAISEIさんにも本当に訪れた
- ゲストはYO-KOさん、MINAMIさん、そして「永遠の相方」yucaさんの3人
- 一見「クズシーン」を集めたような告知動画は、実は本編のストーリーにつながっている



