収録前に自転車を漕いだら疲れてしまった話
第3回は冒頭の雑談から始まります。あずまさんが最近ハマっているのが、チョコザップにあるデスクバイクです。
デスクバイクは、ジムにあるエアロバイクのハンドル部分がなく、そこに大きめの天板が乗ったマシンです。パソコンを置いて作業しながら漕げるようになっています。
運動不足だったあずまさんにとって、作業しながら運動できる環境はありがたいものだったといいます。それにどハマりしているそうです。
そして今回、土曜の朝の収録前に景気づけとして30分ほど自転車を漕いできたところ、思わぬ落とし穴がありました。
漕いで汗かいて家帰ってシャワー浴びたらもう全然疲れちゃったっていう。
前回、土曜の元気なうちに撮ろうと土曜の朝に設定したのに、収録前に運動して疲れてしまうという結果になりました。反省しきりです。
収録前に自転車なんて漕ぐもんじゃないですね。
初めてのお便りと「ゲスト回はやるのか」という質問
今回はうれしい出来事がありました。番組に初めてのお便りが届いたのです。ラジオネームは「ハーゲンダッツおいしい」さんです。
なんかラジオっぽくて嬉しいですよね。こうやって届いたお便り紹介できるの、嬉しいと思って。
お便りには、あずまさんの文章のファンで、物事の捉え方や考え方を声でも味わえるのがうれしいという言葉が寄せられていました。
さらに、悩んでいることを出してくれて励みになったという感想も添えられていました。あずまさんはこの言葉に強く反応します。
悩みを出すのは一見恥ずかしく、こんなことを出していいのかと思ってしまう。けれどそれが誰かの励みになるのなら、どんどん出していきたいと話します。
そして、お便りにあった「この番組はゲストを呼んだりするのでしょうか」という質問が、この回の本題につながっていきます。
ゲスト回はやりたい。でも対話が怖い
質問への答えは、はっきりしていました。ゲスト回はやりたい。お呼びしたい方の顔も浮かんでいるといいます。
ただし、そこには大きなためらいがありました。対話がまだ怖い、ドキドキする、という気持ちです。
その背景にあるのが、ポッドキャストを始めてから知り合いや友人からもらった反応でした。ありがたいことに「声がいい」「イケボ」と言ってもらえたそうです。
しかし、あずさんにとってその評価は、ある条件のもとで成り立っているものでした。
対話になると早口になってしまうのが自分のウィークポイントだと、あずまさんは打ち明けます。昔から早口だと言われてきたそうです。
熱量があると溢れ出す「オタクジャベリー」
なぜ対話で早口になるのか。あずまさんは具体的な場面を挙げていきます。オンライン会議の録画を見返すと、早口でボソボソ喋っている自分に気づくといいます。
さらに顕著なのが、飲み会などで熱量のある話をするときです。お笑いや漫画、アニメが好きなあずまさんは、それを語ろうとすると言いたいことが脳からどんどん溢れてくるといいます。
いや、これ早く伝えないと忘れる!と思って、何か整理していく前にだーっと喋っちゃうんですよね。
好きなネタの背景や過去のネタとの連携まで、整理する前に一気に話し出してしまう。あずまさんはこれを「オタクジャベリー」と表現します。
その結果、人と喋っていると「急に早口」と言われてしまう。だからあずまさんは、対話が苦手というより、別の問題だと捉えています。
一人語りは、まだかっこつけている
この「素が出る恥ずかしさ」を裏返すと、意外な事実が見えてきます。あずまさんは、このポッドキャストの一人語りはまだかっこつけていると認めます。
一人語りはゆっくり整理しながら喋れて、ペースを自分で握れる安心感があるといいます。だからこそ、素ではなく整った姿を出せるのです。
その根っこには、あずまさん自身の憧れがありました。理路整然と、論理的に、手順を追って話せる人への憧れです。
なんでかっていうと、頭良さそうに見えるじゃないですか。
知的な人に憧れ、そう見られたいという気持ちが潜在的にある。だからポッドキャストでも、事前に話す内容を箇条書きの台本にして、聞いていて散らからないようにしているそうです。
あずまさんは、この台本づくりも頭良さそうな人への憧れの表れかもしれないと分析します。
編集で削っているのは、恥ずかしさ
一人語りが整って聞こえるのには、もう一つ理由があります。編集です。あずまさんは収録中の「うーん」「なんか」「えっと」といった言葉や、間が空いたところを編集で削っていると白状します。
聞きやすくするという意図もあります。ただ、削る理由はそれだけではありませんでした。
半分ぐらいは、あ、ここ失敗して噛んでるところとか、恥ずかしいなとか、あ、この言い回しダサいなとか。
前後関係はいじらないものの、フィラーやブランクは積極的に削って聞きやすくしている。そのぶん編集に時間がかかるのも実態だといいます。
この一週間、あずまさんは他の人のポッドキャストを意識的に聞いてみて、ある発見をしました。
結構想像以上に生っぽいところ削ってないんだなっていう発見があって。
自分なら削ってしまうところを、そのまま出している。あずまさんは、素っぽさのためにもっとそのまま出したほうがいいのかもと思いつつ、かっこつけたい気持ちとの間で揺れています。
なぜゲスト回をやりたいのか
ここで話はゲスト回への思いに戻ります。あずまさんがゲスト回を望むのは、一人語りに限界を感じているからでも、寂しいからでもありません。
一人語りは楽しく、ずっとやれるといいます。それでもゲスト回を求める理由は、期待にありました。
その具体例として挙げられたのが、あずまさんが大好きだというお笑いコンビ、マユリカのラジオ『マユリカのうなげろりん!!』です。
この番組はお便りコーナーや企画がほとんどなく、幼馴染である2人の近況報告や雑談で30分が終わるといいます。あずまさんはそれがすごく好きだそうです。
対話を通して2人の関係性が見え、そこでしか出てこない側面が現れる。ゲストによって芸人の違った表情が見えるのも面白いと語ります。
自分にない視点や別の切り口で考える人と話すと、視野が広がる感覚がある。だからこそゲスト回はいいものだと、あずまさんは考えています。
対話の「コソ練」をしてから挑みたい
ゲスト回への思いは強い。それでも、やはり勇気がいるとあずまさんは繰り返します。
なんか、下手くそなところ見られたくねえみたいな、思っちゃうんですよね。
そこであずまさんが口にしたのが、対話の「コソ練」でした。対話の練習をしてから本番に挑みたいというのです。
ポッドキャストのコソ勉、対話のコソ勉ってなんだよって自分で言ってて思うんですけど。
自分でも矛盾を感じつつ、まずは一人語りで練習を積んでからトライしたいという着地です。お便りの質問への答えは「やりたいと思っている」でした。
この回自体も、あずまさんにとっては挑戦でした。ぼやぼやしたことを喋ってしまったと感じつつ、第3話は意図的に編集を減らし、そのまま届けたいと話します。
素を出すのは難しい。まだかっこつけたい欲の殻をかぶっているけれど、それが少しずつ剥がれてきたらゲストを呼びたい。あずまさんはそう締めくくります。
まとめ
第3回は、初めてのお便りをきっかけに、ゲスト回への憧れと対話への怖さを掘り下げる回になりました。「声がいい」も「整った一人語り」も、一人だから成立している。その自覚から、素を出すことへの葛藤が率直に語られました。
- 「声がいい」という評価は一人語りだから成立していて、対話になると早口で素が出てしまうのがウィークポイント
- 熱量のある話題になると、整理する前に言葉が溢れ出す「オタクジャベリー」になってしまう
- 一人語りはゆっくり整理でき、台本や編集で整えられるぶん、まだかっこつけている状態
- フィラーや間を削る編集の半分は、聞きやすさではなく恥ずかしさが理由
- ゲスト回への期待は「自分だけでは出てこないものが対話で出てくる」こと。まずは対話の「コソ練」をしてから挑みたい






