タイパを追うより「全集中」せよ
最初の相談は、スマホで動画編集をするリスナーからです。細かい編集中に頭が働かずモヤモヤするので、作業しながら学びも得られないかという悩みでした。
耳も目も手も使う動画編集では、空いているのは口と鼻くらい。だから食事と重ねる程度しか効率化できない、と相談者は書いています。
他に何か同時にできることはあるでしょうか。それとも効率化を考えず目の前の作業に集中する方がいいのでしょうか。タイパという概念に縛られすぎな気がします。
これに対するご神託は「今は動画編集に全集中せよ」。それが最善の効率と高い完成度をもたらす、という答えでした。
けんすうさんは、料理を例に「効率化の勘違い」を説明します。
料理の効率を上げようとした時に、包丁で野菜を切る速度を上げようとする人がいるんですよ。あんまり意味がないんですよね。
むしろ段取りとか、そもそも一品減らした方がいいよねとか。作業中に他の作業を入れて効率化しようっていうのは、実はあんまり意味がない。
むしろ、スマホではなくPCで動画編集をする方が早い、といった根本的な改善の方が効く可能性がある、とけんすうさんは指摘します。
箕輪さんも、かつて『多動力』を出した頃はマルチタスク志向だったと振り返ります。しかし堀江貴文さんと旅行した時の様子を見て、考えが変わったといいます。
人狼とか、そういうゲーム的なものは本当にフルマックス真剣にやってたりするんですよ。目の前のことを全力で楽しむってやってるんだなって思った時に反省した。
同時にやるより、目の前のことを全力でやった方が、最終的な費用対効果もやっている意味も高い、と箕輪さんは話します。
けんすうさんは、目の前に集中した方が幸福度が高いという説にも触れ、マインドフルネスの練習を例に挙げます。
目をつぶって一口食べて、食感とか味とか全部を全力で楽しむ練習をするとできるようになる。作業中は作業にどれだけ集中度を高められるかをやった方がいい。
さらにけんすうさんは、本当のタイパとは別の場所にあると提案します。この収録も、2時間撮れば動画・切り抜き・ポッドキャスト・note・書籍へと自動的に展開されていく、という例です。
これは稼働してないのにどんどんアウトプットが出てタイパがいい。
本当のタイパってそういうこと。
箕輪さんはこれを「原液」という言葉で表現しました。
一番原液って言ったりするんですけど、原液を作ってハイボールにしたり水割りにしたり、いろんな人にやってもらう。抑えるところを抑える方が全然パフォーマンスとしてはいい。
妻のリボ払い、どう向き合うか
次の相談は、妻がリボ払いをしていることが発覚したというクニさんから。うまく話し合ってやめてもらい、前に進むアドバイスがほしい、という内容でした。
ご神託は「夫婦の約束でリボ地獄を断ち切り、明るい未来をつかみ取れ」。
ここで箕輪さんが、自身の過去を打ち明けます。
俺もリボ払いをめちゃめちゃしてた時期があるから。新卒1年目、2年目ぐらいの時、年収分ぐらい、4、500万の借金がありましたからね。
ギャンブルなどの派手な理由ではなく、飲み会前のちょっとしたお金など、日々の数万円が積み重なって気づけば400万円になっていたといいます。
ギャンブルとか分かりやすい理由を考えがちだけれど、ほとんどの場合、なんとなく普通にやってたらって感じなんですよね。
けんすうさんが具体的な話し合い方を尋ねると、箕輪さんの答えは明快でした。
一括で返すことです。もう一回で全部返し終わる、っていうことです。
またリボ払いに戻ってしまうのでは、というけんすうさんの問いに対し、箕輪さんは金利の低い相手から借りる方法を勧めます。
金利を取らない人に、本当に正直に言って、それで一括で返す。
箕輪さん自身も、返済のたびに新たに借りられてしまう「雪だるま」の構造にハマっていたと語ります。
雪だるまで永遠に金利しか返してないんですよ。
最終的に箕輪さんは父親から借りて一括で返済したそうです。金利地獄を断ち切るには、正直に話して思い切って行動するしかない、と話します。
そして話し合いで大切なのは、相手を責めないことだと二人は一致します。
リボ払いなんかさせちゃってごめんね、一括で払えるぐらい余裕があった方が良かったね、みたいな。
けんすうさんは、こうした話し合いで加害者と被害者の構造を作ると話が進まない、と補足します。
何かの時にやっぱり加害者・被害者構造を作ると話が進まない。できるんだったらその構造を作らない方がいい。
相手をマイナスな立場に追い込むと、本当はもっと借金があった場合でも言えなくなってしまう、と箕輪さんは指摘します。だからこそ「面白いじゃん」と笑って引き出してあげた方がいい、という結論でした。
持ち家か賃貸か、そして箕輪流インフレ理論
最後の相談は「持ち家か賃貸か、決着をつけてください」。ご神託は「今は賃貸を選び、将来の柔軟性を重視すべき」でした。
箕輪さんもこの答えに同意します。理由は、この激動の時代には戦争も地震も起こりうるから、というものです。
地震なんてほぼ100パーセントって学者レベルでも言いますから。だからできるだけ身軽にする。
よほどのポリシーや投資戦略がない限り、あらゆることをどう身軽にするかが今後30年を分ける、と箕輪さんは話します。これは家だけでなく、社員を雇うかどうかといった判断も含むといいます。
持たざる者の時代ですよ。あとから持てるから。
けんすうさんも、数千人規模の会社の社長が、AIの普及でエンジニアは半分でいいと考え始めているという最近の話を紹介します。「持たない」選択が現実味を帯びている、というわけです。
ここで話題は、インフレへと移ります。お金を持っていても目減りするのでは、というけんすうさんの問いに、箕輪さんは独自の持論を展開します。
インフレっていうのは、物の価値が上がるってことは、逆にこの目の前の1万円の価値が下がってるってことですか。それが直感的にわからないんだよね。
箕輪さんの主張はこうです。水が100円から300円になったとき、下がったのはお金の価値ではなく、上がったのは水の価値だ、というものです。
100円は100円なんですよ。100円の価値は変わってないの。でも水が300円になった。水が300円になっただけなの。
けんすうさんは、全体の価格が上がっているならお金の価値が下がっているのだ、と反論します。しかし箕輪さんは、全部が等しく上がるわけではなく、上がるものも下がるものもあると押し返します。
これは2倍になるけど、こっちは1.5倍ですって言ったら、お金の価値は変わってない。水の価値が上がった。それは水が欲しいから。
けんすうさんは、そもそもお金の供給が増えることで価値が下がり、その結果として物価が上がる、という順番を説明します。
日本が今までの倍お金を刷りますって言ったら、お金の価値がちょっと下がるじゃないですか。供給が増えるんで。
これに対して箕輪さんは、そもそもお金が本当に増えたかどうか誰も確かめていない、と直感的な疑問をぶつけます。
日銀がお金を刷ってますって言ってるだけ。実は刷ってなかった。嘘かもしれないよ。
けんすうさんは、祖父が借金をして土地を買い、インフレで10年後には楽に返せたという実例を出します。当時の年収12万円ほどで買った土地が、給料が10倍になったことで返済できた、という話です。
しかし箕輪さんは、それはインフレのおかげではなく、おじいちゃんが頑張ったからだ、と切り返しました。
おじいちゃんが頑張ったから返せたんだって、今の話を聞いてたら思うと思うよ。
最終的に箕輪さんは、この持論を専門家にぶつけてみたいと意気込みます。
ひろゆきさんとか田端さんに論破してほしい、俺のインフレ理論。インフレ、別にお金の価値は下がってない派としてやりたい。
まとめ
今回は、タイパ・リボ払い・住まいという三者三様の相談に、ご神託と実体験を交えて答える回でした。効率を追うより目の前に集中すること、借金は正直に話して一括で断ち切ること、そして激動の時代は身軽でいることが、通底するヒントとして語られました。
- タイパを細かく詰めるより、目の前の作業に全集中する方が完成度も幸福度も高い。
- 本当のタイパは「原液」を一度作り、多方面へ自動展開させる仕組みにある。
- リボ払いは金利地獄になりやすく、金利の低い相手から借りて一括返済するのが有効。
- 話し合いで加害者・被害者構造を作らず、責めずに引き出す姿勢が大切。
- 激動の時代は家も人も「持たない」身軽さが柔軟性を生む、というのが箕輪さんの持論。
