卒業スペシャルとしてゲスト参加したしーちゃん
この回は、編集者のしーちゃんが番組を離れるタイミングでの卒業スペシャルとして収録されました。おしょうと清水いずみに、ゲストのしーちゃんを加えた三人での相談回です。
もともと「当分ゲストは呼ばない」と話していた番組ですが、おしょうはこの機会にしーちゃんとも話したいと考え、急遽ゲストとして招いたと説明しています。
今日急遽ですよ。もうゲストは呼ばないみたいなこと言ってたのに。手のひらを返すためにやるから、本当。
清水いずみとしーちゃんが同じ画面に入るのは、これが初めてだといいます。11時半入りで、収録時点で夕方5時過ぎという長い一日の締めくくりでもありました。
顔面ガムをさしてください、っていう感じです。
そう、あの、はい、お悩み相談。楽しい話だ。
17年前の初恋を「供養してほしい」という相談
今回取り上げたのは、和尚クエスト相談室に寄せられたリスナーの相談です。ラジオネーム「上からも下からも」さんから届いた、初恋にまつわる悩みでした。
いつも楽しく拝見させていただいています。中学の頃に好きだった女の子に成人式の日にたまたま会い、少しだけ立ち話をしていたら、あの頃私はあなたのことが好きだったんだよ、気づかなかったの?と言われました。今年で僕は37歳になりますが、綾瀬駅に降りるたびに思い出してしまいます。この思いを供養していただけますでしょうか?
相談を聞いた三人は、まず時間の長さに驚きます。相談者は37歳なので、成人式は17年前の出来事です。清水いずみは、それだけの年月が経った今も綾瀬駅で思い出してしまう点に注目しました。
(相談者は)17年前の話をまだしてるんですよ。で、綾瀬駅降りるたびにまだ思い出してるんですよ。供養した方がいい。
一方でおしょうは、供養すべきかどうかは相談者の今の状況によるのではないかと問い直します。もしフリーで、まだ好きなら動けばいいのではという視点です。
今フリーだったら、まだ好きなんだったら(その女性に会いに)行けばいいじゃんみたいな。ない?それは。
綾瀬駅という舞台と、17年の未練の正体
話は、相談の舞台である綾瀬駅そのものへと広がっていきます。おしょうは、17年前の綾瀬駅がどんな場所だったかに引っかかりました。
おしょう自身は中学から区外に通っていたため足立区の治安事情に詳しくないとしつつ、伝え聞いた当時の綾瀬のイメージを語ります。清水いずみは、その頃の綾瀬が治安の面で知られていたことを補足しました。
綾瀬と竹ノ塚が双璧で悪くて。
ただし、今の綾瀬は行政の取り組みで大きく変わり、人気の街になっているといいます。おしょうは、区長が治安を良くしたい思いを持っていたことに触れました。
なぜ思い出すのが「綾瀬駅」なのか、という点も話題になりました。しーちゃんは、地元の中学を見たときに当時の教育実習の先生を思い出す例を挙げ、場所と記憶が結びつく感覚を語ります。
(地元で)中学見た時に、あの先生どうしてんのかなって考えたりはします。
おしょうのプロファイリングで「切ない裏側」が見えてくる
相談者の状況が相談文だけでは分からないため、おしょうは編集者のしーちゃんに助言を出してもらう前提で、相談者像を自分で組み立てていきます。あくまで想像として、独身で奥手な男性という人物像を描きました。
(相談者は)まだそういう女性と手をつないだことあるけど、チューしたことない。うぶな男性、奥手。
さらにおしょうは、二人が同じ学校ではなく、通学時に綾瀬駅でいつも見かけていた関係だったのではと想像を重ねます。成人式で再会し、共通の知人に呼ばれた飲み会で初めて話した、という筋書きです。
ここで清水いずみが、相談文との食い違いを指摘します。相手からは「あの頃私はあなたのことが好きだったんだよ、気づかなかったの?」と言われている、という事実です。
あの頃、私はあなたのことが好きだったんだよ、気づかなかったの?って言われてます。
おしょうは、その言葉にも裏があるとさらに想像を進めます。電車で目が合っていただけの相手が、話を盛り下げないために合わせてくれているのではないか、という切ない解釈でした。
男の子は本当に好きでした。女の子は別にその人のこと全く覚えてないけど、盛り下がるのも嫌だから合わせてくれてます。
動くべきか、供養すべきか。しーちゃんの「探偵級」の読み
相談者が37歳・独身・キス経験なしという想像上の前提を踏まえ、清水いずみは「まだチャンスがある、動いてほしい」と背中を押します。名前を知っているなら調べてみる、綾瀬駅周辺を歩いてみる、成人式のツーショットを知る友達に聞いてみる、といった具体的な一手を挙げました。
おしょうがその流れで「つてをたどって会えそうになった」と場面を進めると、清水いずみは相手が結婚しているかどうかを確かめる大切さに触れます。ここから、相談の本質へと話が向かいます。
清水いずみは、相手がすでに幸せな家庭を築いているなら、詮索はストーカーのようになってしまうと指摘しました。だからこそ断ち切る、という読みです。おしょうは、それこそが相談者が「供養したい」と書いた理由ではないかと受け止めます。
おしょうは、相手が結婚していると相談者はすでに分かっていて、あえて自分の状況を書かなかったのではないかと解釈します。相手の幸せを願うために引く、という結論に二人はたどり着きました。
ちゃんと好きっていうことは、相手のことも思って、相手の幸せを願うためにそこは引いた方がいいよね。
どう供養するか。バルーンアート個展という着地
供養すると決めたうえで、次の問いは「どうやって供養するか」でした。清水いずみは、相手の家族の幸せを願う行動として、着ぐるみで風船を配るという案を出しますが、本人たちも「怖い」「供養になっていない」と笑い合います。
ホラーじゃん。何言ってんの。
三人は、相手の幸せを願うだけでなく、相談者自身が幸せにならなければ供養にならない、という点で一致します。しーちゃんは新しい恋を始めることを提案しました。
そうですね。新しい恋を始めましょう。
では37年間恋人がいなかった人が、どこから恋を始めればいいのか。おしょうは、マインドは行動についてくるという考えから、まずは行動を変えることを勧めます。うまくいかないことを受け入れながら、小さな変化を自信につなげていく順番です。
マインドって行動についてくるから。行動を何か変えるとマインドが変わってくの順番だから。
いきなり街中でのナンパはハードルが高い、という清水いずみの指摘を受け、おしょうは地域のボランティアなど、優しい人が集まる場から声をかける案を出します。そして話は、これまでの流れを一本につなぐ着地へと向かいました。
バルーンアーティストになる
風船でお花を作れるようになる
綾瀬のシンボル的な場所で個展を開く
当初のお墓案から、綾瀬センターぐるぐるでの個展へ
個展の名前を「供養」にする
初恋を供養するという相談のテーマを形にする
来場した女性に声をかける
新しい恋へ動き出すきっかけにつなげる
個展の名前を「供養」にして、来た女性をナンパすればいいという案で、相手を思う供養と、自分が動き出すことが一本につながりました。おしょうはこれを、しーちゃんのパスと清水いずみの妄想が生んだ答えだと振り返っています。
個展の名前を「供養」にすればいいじゃん。で、そこに来た女性をナンパすればいいよ。つながった。
まとめ
17年前の初恋を「供養してほしい」という相談を、三人が想像と冗談を交えて転がしながら、最後は相手の幸せを願いつつ相談者自身が新しい一歩を踏み出す、という着地に落ち着いた卒業スペシャルでした。
- 相談は、37歳になっても綾瀬駅で初恋を思い出してしまうという17年越しの悩みだった
- 供養すべきかは相談者の今の状況次第だが、相手がすでに家庭を築いているなら断ち切る、という読みで一致した
- 供養は相手の幸せを願うだけでなく、相談者自身が幸せになることまで含む、という考えが軸になった
- 行動を変えるとマインドが後からついてくる、という順番でおしょうは新しい恋への一歩を勧めた
- 最後は「供養」という名のバルーンアート個展で相手を思いつつ新しい出会いにもつなげる、という一本の答えに着地した






