代表交代から5〜6年、まず何が一番変わったのか
この回のテーマは「神輝興産はどんな会社か」です。中さんは、代表が変わって5〜6年でいろいろ変わったと前置きしつつ、収録中に「一個だけすごく変わったこと」を思い出したと切り出します。
めっちゃ変わってるけど、一個めっちゃ変わったことあるねっていうのが今めっちゃ思い出したんですよ。
中さんが挙げた「一番変わったこと」は、社内の既婚者がとても増えたという点でした。以前の代表だった尾花さんの時代は、結婚する人が少なかったといいます。
既婚者がバリ増えた。
それめっちゃ変わりましたね。
吉田さんによれば、5〜6年前の時点で既婚者は八木さんと中さんと吉田さん自身くらいだったと振り返ります。当時は産休を取る人が出るとは思っていなかったそうです。
いや、まさか産休取る人出るって思ってなかった。
時短も土曜出勤もあった頃と、今の働きやすさ
吉田さんは、入社当時に子どもが2歳ぐらいで、時短勤務ができるか聞いたものの断られた経験を語ります。土曜日のイベントもあるから来なさい、という方針だったといいます。
時短勤務できへんかって聞いたけど、ダメですと。
土曜日のイベントもあるんで来なさいと。
それが今では、みんなが時短勤務で働きやすい形になっていると吉田さんは話します。この変化こそが会社で一番大きく変わった点ではないか、というのが吉田さんの見立てです。
中さんは、変わったのは自分ではなく会社のルールの方だと補足します。全体会議のために早朝に出社していた頃の話を、出向から戻ってきた古川さんに聞かれて思い出したといいます。
全体会議の日は朝7時半に来るんですかって俺聞かれたんですよ。そんなんやってたなみたいな。
当時は7時半に出社して掃除をしてから会議をし、夜も遅くまで働く生活だったと中さんは振り返ります。そうした働き方が、なかなか結婚できない一因だったのではないかと話します。
そんなことやって、まあ仕事もめっちゃ夜も何時までやんねんみたいな感じでやってたから、なかなか結婚もでけへんかったんかなみたいな。
今では既婚者のほうが多く、未婚は「三羽ガラス」だけになったと中さんは笑いを交えて語ります。名前は伏せつつ、その3人以外は全員結婚したと説明します。
朝7時半に出社して掃除・会議、夜遅くまで勤務。時短勤務は不可で土曜のイベントにも出勤。既婚者は数人だけ。
みんなが時短勤務で働ける環境に。産休・育休を取る人が出て、既婚者のほうが多い状態に。
産休・育休、そしてパパ育休が当たり前になった会社
樋上さん自身も産休・育休を経て、今は時短勤務で働いていると語られます。育休明けの働き方が会社の中で自然なものになっているようすがうかがえます。
育休明けで。
中さんは、母親の時短だけでなく、父親の育休、いわゆるパパ育休も取れるようになっていると説明します。男性が育休を取る前例もできて、いい会社になったのではないかと話します。
育休男性取るっていうのもできてますし、いい会社になったんちゃうかなっていう。
本業の橋梁点検と、社員が動かす新しい事業
樋上さんは、産休・育休で1年ほど離れている間に会社の活動がいろいろ広がっている印象があると話し、その中身を聞きたいと切り出します。本業以外の方向にもみんなが頑張っている感覚があるといいます。
中さんによると、会社の本業は橋梁点検です。そのうえで、2年前ぐらいから新しい組織のあり方を取り入れたと説明します。
導入したのはティール組織という考え方です。 ティール組織 ── 上下の指示系統に頼らず、メンバーそれぞれが自律的に動くことを重視する組織モデルとして知られています。番組では「好きなことをやっていい」という運用と結びつけて語られています。 その兼ね合いで、社員それぞれが好きなことを自由にやり出すことを目標にしていると仲さんは話します。
具体的な例として、あるスタッフが会社として洋裁教室を引き受け、アパレル好きの社員がその運営に携わっているケースが挙げられます。中さん自身も、やりたかったシステム開発をメンバー3人で事業化して進めていると語ります。
さらに、農業をやりたい社員が今は勉強に通っていて、この秋ぐらいから農地を借りてより大きく取り組んでいく予定だと中さんは説明します。こうしていろんな事業が社内から生まれてきている状態だといいます。
神輝興産で今動いている取り組みは、本業を軸にしながら社員の「やりたい」から広がっているのが特徴です。
- 本業の橋梁点検
- 会社として引き受けた洋裁教室の運営
- メンバー3人で進めるシステム開発事業
- この秋から農地を借りて拡大予定の農業
何でもやっていいなら何をする?3人のやりたいこと
中さんは2人に、何でもやっていいとしたら、あるいはお金を好きに使っていいとしたらどんなことをやってみたいかと問いかけます。事業でなくても、仕事として何かしたいことはあるかという投げかけです。
何でもやっていいとした場合に、二人なんか例えばこんなことやってみたいんだよみたいなのありますか?
樋上さんは、ちょうど子育て中であることから、保育や子どもに関する何かをしたいと答えます。資格や具体的なアイデアはないとしつつ、子どもと接する時間があるといいなと話します。
何の知識もないし、何のアイデアもないですけど、子供に関する何かしたいなみたいなのはちょっと思ったりするかも。
吉田さんは、趣味は多いとしながら、ご飯を作るのが好きだと語ります。時間が空くとずっとキッチンに立ち、休みの日には凝った料理をするのが好きだといいます。
休みの日とか時間空いたら凝った料理するんが好き。
以前カフェのランチや、関係会社を呼んでのホームパーティーで料理を作っていたことにも触れ、相手が喜ぶものを考えて作るのが好きだと吉田さんは話します。キャンプでも「これをやったら絶対いい」と考えて食事を用意するそうです。
なんかこんなんやって喜ぶかとか考えて作るの好きで。
山とご飯を組み合わせた新事業のアイデア
一方で吉田さんは、お金を稼ぐという観点になると難しいかもしれないと話します。料理でお金を稼げるほどはできないと思うとしつつ、初対面の人とも話すのは得意なので、その強みは活かせるかもしれないと語ります。
お金稼げるほどできないと思う。サポートはできると思うけど。
中さんは、京都などでインバウンド向けに山を案内するアクティビティが流行っているという話を持ち出します。富裕層の観光客が早朝から山に登るのを好み、個人でガイドをして稼いでいる人が多いと紹介します。
お金持ちのインバウンドの人、京都で早朝から山登ったりするの好きらしいんですよ。それを個人でやってる人結構多いらしくて。
吉田さんは、以前の砂防点検で山に入ったときのことを引き合いに、山の中にいたい気持ちはあると応じます。 砂防点検 ── 土砂災害を防ぐための砂防設備などを点検する業務を指していると考えられます。番組では山に入る仕事の例として触れられています。
山の中にいつもいたいって気持ちはある。
そこに中さんが「ご飯付きで」と加え、料理を背負って山を案内する事業のアイデアがその場で形になります。得意な料理と山、人と話す力が一つにつながった格好です。
背負っていくんで、全部。
中さんは、この案はお金もあまりかからず、すぐにできそうだと評価します。 インバウンド ── 海外から日本を訪れる旅行者やその需要を指す言葉です。番組では京都などで富裕層向けの体験ガイドが盛り上がっている例として使われています。 こうしてやりたいことがあったらやっていく流れを、今後それぞれの社員が広げていってほしいと締めくくります。
最後は、本業をより詳しく聞くために、最近おしゃれに目覚めたという「本業の長さん」こと永瀬さんを次のゲストに呼ぶ流れで締められます。
まとめ
この回は、代表交代から5〜6年で神輝興産がどう変わったのかを、既婚者の増加や働き方、社員発の新事業から振り返る内容でした。本業の橋梁点検を軸にしながら、ティール組織の考え方のもとで一人ひとりの「やりたい」が事業として広がっているようすが語られました。
- 代表交代後の一番大きな変化として、既婚者の増加と、産休・育休・パパ育休が取れる働きやすさが挙げられた
- かつては朝7時半出社や土曜出勤、時短勤務不可の環境だったが、今はみんなが時短で働ける形に変わった
- 2年前ぐらいからティール組織を導入し、洋裁教室・システム開発・農業など社員発の事業が生まれている
- 何でもやっていいなら、樋上さんは子どもに関わること、吉田さんは料理を挙げた
- 吉田さんの料理・山好き・人と話す力から、山を案内してご飯を出すインバウンド向け事業のアイデアがその場で生まれた






