試験勉強とはまったく違う、動物との駆け引き
狩猟免許を取ってから初めて、講習会があったので行ってきました。1日目が座学で、2日目は罠を作って埋めてみるといった、実践的な内容を教えてもらいました。
座学も、試験勉強で教わるものとは違って、より実践的なんです。これがやっぱり面白かったですね。
何が面白いかというと、動物たちもそんなにむちゃくちゃバカじゃないんですよ。警戒心が強いイノシシやシカと、化かし合いじゃないけど、どうやって駆け引きしていくのか、という話なんです。
獣道の中でもこういう置き方なら引っかかるけど、ちょっとでも痕跡が残るとバレてしまうとか。餌を撒いていても、うさんくさいと寄ってこないとか。
でも獣たちも餌は食べたいから、抗えないやつもいる。いろんな戦いがあるわけです。
人類は昔から狩猟をしてきただけあって、もう英知が詰め込まれているというか、結構完成されている感じなんですよね。
AIの世界のように、日々アップデートされて昨日の常識が今日の非常識になる世界観もすごく面白いんですけど、こちらは歴史の重みを感じます。過去の人間たちが試行錯誤して作り上げたメソッドを知るのも、むちゃくちゃ面白かったです。
止め刺しは、思っていたよりずっとリアルだった
僕は去年、京都の猟師さんのところに1週間ぐらい泊まりがけでお手伝いに行って、狩猟の現場を見せてもらったことがあります。でも今回教わったことは、その方のやり方とはやっぱり違いました。当たり前なんですけどね。
たとえば保定 ── 捕まえた獣が暴れないように体を固定することです。
くくり罠は、足にワイヤーを結びつけて木にくくりつけ、逃げないようにするのが一般的です。京都の猟師さんは、そこからふわっと近づいて様子を見て、頭をどついて、失神したところで止め刺しをする、というやり方をしていました。
だからそんなものなんだろうと思っていたんですけど、普通に考えたら危ないですよね。イノシシは牙がえぐいし、オスのシカは角が大変なんで。
講習会で教わったのは、イノシシなら鼻にワイヤーの輪っかを通して引っ張って固定し、それをまた木に結ぶというやり方です。足と鼻の両方が固定されて動けなくなったところで、止め刺しをする。シカなら角ですね。
固定する箇所は3つぐらいあって、確かにと思いました。でも話を聞いていると、「え、これ本当に一人でできるんですか?」という感じで。
動き回るので、2人ぐらいいた方がやりやすいそうなんです。僕は一人でやる気満々だったので、最初は無理だとしても、なかなか難しいんだなと。
まあ、やりようはあるみたいなんですけどね。電気を使う方法があったり、一人の場合は罠で捕まえて止め刺しだけ銃でいくのが、一番安全でやりやすいらしいです。
だいぶリアルになってきました。
鉄砲か、罠で血抜きか。美味しさの論争
ここでも猟師さんによって考え方が違っていて、鉄砲でいくのか、罠で捕ってちゃんと血抜きするのかで、美味しさの論争があるみたいなんです。
鉄砲側の意見はこうです。緊張していると肉はグッと力が入って硬くなり、旨みが減る。鉄砲なら有無を言わせず急にいくから、緊張がなくて美味しい、と。
一方の罠側の理想は、生け捕りにしてそのまま解体施設に持っていき、そこで血抜きすること。そうするとむちゃくちゃ綺麗に血が抜けるらしいんです。
獣の臭さには血抜きが大きく関わっているので、ここで味が全然変わる、と。どちらも補い合えないものですよね。
そういえば、キムタクのドラマ『グランメゾン東京』にも、そんな猟師さんがいましたよね。
罠ひとつ取っても、猟師さんによって使い方も作り方も全然違います。最初は教えてもらった定型通りにやろうと思っていますが、やっていくうちに自己流が出てくるんだろうな、と思いながら聞いていました。
講習会で出会った人たちの「生きる知恵」
参加者は20人ぐらいいて、2日も一緒にやっていると結構仲良くなってくるんですよね。いろいろ喋って、これがまた面白かったんです。
ログハウスのようなところを買って山奥に引っ越す、という方もいれば、水源を見つけて家や施設に水を引いてくる仕事をしている、という方もいました。自給自足の手助けみたいな仕事ですよね。
AI業界やヘルスケア業界の最先端の話を追うのも楽しいんですけど、それとはまた別の考え方なんです。この世界はもうやばいでしょう、自分でどうにかするしかないし、自分たちで助け合っていくしかない、というコミュニティの考え方。
賢い人たちの中でもそう言われていますが、それがよりリアルというか。そういう考えが強い人が多そうだな、と感じました。
あとは単純に、畑に獣害があるからやらざるを得ない、という困っている人もいます。いろんな人がいるなと思いました。
普通に生きていると、資本主義でお金に頼りがちじゃないですか。だからどうやってお金を稼ごうという話になるけど、みんなお金が欲しいから手に入りにくくなって、みんな困窮する。
講習会の人たちは、そういう考え方じゃないんですね。どうやったら生きやすくなるかをリアルに考えているので、生活の知恵がすごく多いんです。
こういう人たちはもっと増えるな、とすごく感じました。試験でも講習会でも、危機意識を持ってやっている人が多いと僕はずっと言っていますが、今回もやっぱりそうでした。
その間、裏ではClaude CodeやChatGPTが仕事をしてくれていて。すごい世界になってるな、と思いながら過ごしていました。
だんだん軽トラがかっこよく見えてくる
で、だんだん軽トラがかっこよく見えてくるんですよ。
作業に必要だから軽トラに乗っているわけで、普通の人には別に必要ないじゃないですか。むしろ軽トラを乗り回せることが、AIで言えばClaude Codeを使いこなしているように見えるというか。
ヘルスケアで言えば、最先端の精密栄養をぶん回しているような、そんな雰囲気に見えてくるんです。
罠を作るときも、僕は言われた通りにやって、「あ、これミスった」「これどうしたらいいんですか?」と聞きながらコツコツ作っていきました。でも元々現場で慣れている人は早いんですよね。
いつも触っているからなんとなくわかる、これいけるっしょ、ぐらいの感じで。かっこいい、そうなりたい、と思いながら過ごした2日間でした。
このシリーズは不定期に、何かあったときに書いていくスーパー雑談みたいなものです。日頃はヘルスケアの話をしているので、よければフォローやいいね、コメントをいただけるとすごく励みになります。
ヘルスケアアプリ『Precision Compass』も、自分自身が使いながら細かいところまで手が届くように良くし続けています。LPにコラムを実装し始めるなど、オンライン周りも地味に強化しているので、お時間あったら見てみてください。それでは、今日も健康で。ではまた。
まとめ
狩猟免許を取って初めての講習会で、僕は動物との駆け引きや止め刺しの方法に、人類が積み上げてきた知恵を感じました。一緒に参加した人たちの、お金だけに頼らず助け合って生きようとする考え方にも、強く惹かれた2日間でした。
- 獣道の痕跡や餌への警戒など、狩猟には動物との駆け引きの知恵が詰まっている
- イノシシは鼻と足を固定してから止め刺しするなど、安全のためのやり方があり、一人だと難しい面もある
- 鉄砲か罠で血抜きかで、肉の美味しさをめぐる論争がある
- 講習会には、危機意識を持って自給自足や助け合いを考える人が多く、こういう人はもっと増えると感じた





