なぜ「ディズニーランド転売」は怒られるのか
ちゅんてぃんさんは、普段は海外旅行先で仕入れた品を日本のフリマサイトで売る番組を続けています。今回のテーマは、本人いわく「めっちゃ怒られるタイトル」の、ディズニーランドのグッズ転売です。
ちゅんてぃんさんによると、怒るのはディズニーの関係者というより、ディズニーを心から愛しているファンの人たちだそうです。
(ディズニーファンから見ると)ものすごいむかつくみたいなんですよね。むかつくとか言っちゃいけないんですけども。
ディズニーのグッズは、基本的にパークに入園した人しか買えない仕組みになっています。入園することを「インパ」と呼び、インパした人だけが園内のお店で買えます。
例外として、舞浜駅にある直営店では一部のグッズをインパせずに買えます。さらに、インパした人は当日か24時間以内に限ってオンラインショップでも買えるといいます(どちらだったかは、ちゅんてぃんさん自身もうろ覚えとのこと)。
ディズニーは毎週のように新作グッズを出していて、ものによっては園内でもすぐ売り切れます。「行かないと買えない」「すぐなくなる」という2つの条件が、転売の需要を生んでいるわけです。
いちばん厳しいのはダッフィー、それでも儲からない理由
ちゅんてぃんさんが「特に問題になっている」と話すのが、ディズニーシーのダッフィー ── 東京ディズニーシーを中心に展開するクマのキャラクター。仲間のキャラクターも含めて熱心なファンが多く、新作グッズは発売日に行列ができることで知られています関連のグッズです。ディズニー全体のファン以上に、ダッフィーが生きがいという層がいるといいます。
ダッフィーのグッズには、厳密な転売対策がかけられています。ちゅんてぃんさんが説明した購入の流れを整理すると、次のようになります。
新作の発売当日は、ファンがほぼ全員インパするため、来店の時間枠もすぐに埋まります。朝一番の枠を取るには、早朝から並んで開園と同時に入るくらいの勢いが必要だそうです。
ただ、ちゅんてぃんさんの見立てでは、ダッフィーの新作は転売の利益が小さいといいます。1個あたりの利益は良くて300〜500円で、新作を全部買っても3000〜5000円ほど。チケット代が約1万円かかるので、ダッフィーだけでは利益を取りづらいという結論です。
狙い目はクリスマスのリルリンリン
ダッフィー以外で利益を出せるのは、人気商品が出たときです。毎週新作が出るので、どれが人気になるかは事前にはわかりません。ただ、毎年クリスマス時期に出る「王道」のグッズがあるといいます。
それが、11月から登場するリルリンリンというキャラクターです。ミッキーと同じ姿をしているけれどミッキーではない、ミッキーのクリスマスの妖精のような存在だと、ちゅんてぃんさんは説明しています。
(リルリンリンは)3、4年ぐらい前に突然出てきて、めちゃくちゃバズってめちゃくちゃメルカリで売れたんですよ。びっくりするぐらい。
リルリンリンのグッズは、ちゅんてぃんさんいわく「ほとんどの勝率で売れる」もの。ダッフィーと比べて購入制限が緩く、インパ後のオンライン販売でも仕入れられる可能性があります。
予約制と紙による購入制限が厳しく、1個の利益は300〜500円程度
購入制限が比較的緩く、クリスマス時期にほぼ確実に売れる
そのため、リルリンリンの発売が決まった瞬間に、転売ヤーは発売当日のインパを予約するといいます。買えば買うほど利益が見込めるのが、リルリンリンの特徴です。
雨のディズニーシーで220分待ち
ここから話は、収録の2日前、2026年11月2日の体験に移ります。ちゅんてぃんさんはパートナーと2人でディズニーシーに出かけました。転売目的ではなく、パートナーが入場券をもらっていて、ディズニーに行ったことがなかったからだそうです。
11月2日は祝日に挟まれた平日で、有給を取れば4連休になる日でした。しかも雨。それなのに、平日とは思えないほど異様に混んでいたといいます。
乗り物はどれも30分以上待ち、レストランも40分待ちが当たり前。中でも体にこたえたのが、ディズニーシーで1、2を争う人気アトラクションのセンター・オブ・ジ・アース ── 東京ディズニーシーの「ミステリアスアイランド」にあるアトラクション。地底探検をテーマにした乗り物で、終盤に高速で駆け抜ける展開が人気ですでした。
220分って数字だけで見ると多い気もしますけれども、パンと思いつかないじゃないですか。220分つったら3時間半なんですよ。
普通にですね、死にましたよね。
実際に並んだのは2時間ほどでしたが、パートナーは「乗ってみたら楽しかった」と言ってくれたそうです。混雑の理由について、ちゅんてぃんさんはタワー・オブ・テラーやインディ・ジョーンズといった人気アトラクションがメンテナンスか工事で閉まっていて、乗り物目当ての人がセンター・オブ・ジ・アースに集中したのではないか、と予想しています。
リルリンリンのポップコーンバケット、1個いくら儲かる?
この日に仕入れたのが、11月1日に発売されたばかりのリルリンリンのポップコーンバケットです。まさにドンピシャのタイミングだったといいます。
ポップコーンバケットは、パーク内のポップコーン売り場で売られています。買うときは、バケットにポップコーンを入れてもらうか、400円のボックス入りポップコーン2つに分けてもらうか、ポップコーンの引換券をもらうかを選べます。引換券は約3か月有効で、ちゅんてぃんさんが受け取ったものは翌年1月31日までだったそうです。
購入制限は「お一人様1会計1個まで」。2人で行ったので2つ買い、1つはボックス2つに分けて2人で食べ、もう1つは引換券にしました。
ポップコーンバケットの価格は3800円ですが、800円分のポップコーンが付くので、実質の単価は3000円と計算しています。メルカリに出すと、2つともすぐに6444円で売れたそうです。
販売価格
6444円で売れる
手数料を引く
約5800円
送料を引く
80サイズのヤマト便で約850円、残り約4900円
実質単価を引く
3000円を引いて約1900円
梱包材などを考慮
低めに見積もって約1500円
1個あたり約1500円の利益で、2個仕入れたので約3000円の利益が出た、というのがこの日の結果です。
引換券のグレーゾーンと、売り場を周回する転売ヤー
ポップコーンがいらない人は、ポップコーンの引換券に替えることもできます。ただし引換券の裏には「有償無償にかかわらず他人への譲渡は禁止」と書かれているそうです。
それでもメルカリには引換券が結構な数出品されていて、ほとんど売り切れているといいます。ちゅんてぃんさんは「あんまりおすすめしない」「グレーゾーンなので聞いた人の判断に任せる」と、はっきり勧めることは避けています。
ポップコーン売り場は、パーク内に8〜10か所ほどあります。「1会計1個まで」でも、売り場を回ればたくさん買えるというのが、ちゅんてぃんさんの説明です。10か所を1周すれば約1万5000円の利益、3周で約4万5000円、4周で約6万円という計算になります。
買っては車に置きに行き、また買って回る。ちゅんてぃんさんは過去にポップコーンバケットを買いまくったとき、4〜5周しても特に何も言われなかったそうです。店員さんが気づいても、注意するのは面倒なのだろう、と推測しています。
チケット代が約1万円、交通費や昼食を入れても1人なら1万5000円ほど。1周目の10個でチケット代をペイでき、2周目以降が利益になる、とちゅんてぃんさんは見積もっています。ただし体力的には相当しんどいとも話しています。
新作の見極め方と、レストランの限定グッズ
ポップコーンバケットはインパしないと買えず、オンライン販売も新作ではやっていないことが多いそうです。だからこそ利益が出る、というのがちゅんてぃんさんの見方です。
ただし、全部の新作が売れるわけではありません。過去にはあまり売れなかった新作もあれば、アナと雪の女王のグッズのようにすごく売れたものもあったといいます。そこでちゅんてぃんさんが勧めるのは、1日目は様子を見て、売れていたら2日目に行くというやり方です。
もう1つ、インパしないと買えないのが、パーク内のカフェやレストランで売られるリルリンリンのグッズです。サンドイッチセットなどを1つ買うごとに、スナックケースやランチトートといったグッズを1個まで買えます。
今回は2人分、2種類のスナックケースとランチトートを買いました。ちゅんてぃんさんが話した数字を整理すると、次のとおりです。
| 商品 | 仕入れ | 販売価格 | 利益の目安 |
|---|---|---|---|
| ポップコーンバケット | 3800円(実質3000円) | 6444円 | 1個約1500円 |
| スナックケース | 2つで3000円 | 4666円 | 2つで約1200円 |
| ランチトート | 1500円 | 2666円 | 約700円 |
レストランのセットは1200〜1500円ほど。ちゅんてぃんさんは、グッズの利益は大きく稼ぐというより、飲食代をペイできる程度だと話しています。以前は1人3つや5つまで買えたものの、転売対策で今は1人1個に制限されているそうです。
それでも、転売ヤーでなくても遊びに行ったついでに買い、メルカリで売れば遊ぶ料金が浮く、とちゅんてぃんさんはリスナーに提案しています。
転売は悪なのか?ちゅんてぃんさんの言い分
最後にちゅんてぃんさんは、ディズニー転売を「闇が深い」と表現しつつ、自分の考えを話しています。ファンから見れば、転売目的でパークに入るなんて許せないと思うかもしれない、と認めたうえでの話です。
ちゅんてぃんさんが挙げるのは、転売品を買う人がたくさんいるという事実です。関東圏ならふらっと行けても、大阪、福岡、東北、北海道、沖縄からだと完全に旅行になります。家庭や仕事の事情で休めない人、身体的な理由で遠出できない人もいる、と話しています。
(買った人から)転売屋死ねとかふざけんなとか言われたことないですし、どちらかというと、建前以上かもしれませんけれども、一応ありがとうとは言ってもらえるので。
ちゅんてぃんさんは、公平に手に入るようにしたいなら、新作はインパ限定でも、発売から2〜3週間経ったものはディズニー側がオンライン販売してもいいのでは、と個人的な意見を述べています。受注販売という手もある一方で、パークに来てほしいという経営上の意図もあるだろうから、なんとも言えない、とも付け加えています。
まとめ
ディズニーのグッズは「インパしないと買えない」仕組みのため、転売の需要が生まれています。ちゅんてぃんさんは雨と大混雑のディズニーシーで遊びながら、リルリンリンのグッズを少しだけ仕入れ、その利益と転売への批判について自分なりの考えを語りました。
- ダッフィーは転売対策が厳しく、新作を全部買っても利益は3000〜5000円ほどと見積もられています
- クリスマス時期のリルリンリンは売れやすく、ポップコーンバケットは1個約1500円の利益が出たそうです
- 「1会計1個まで」でも売り場を周回すれば多く買えると話す一方、引換券の転売はグレーゾーンとしています
- 新作は1日目に売れ行きを見て、売れていれば2日目に行くのが確実だと勧めています
- 転売品を必要とする遠方の人もいるとして、ディズニー側のオンライン販売にも期待を示しています




