無料配布より100円もらったほうがいい理由
最初に紹介されたのは、無料イベントのあり方について、具体的な数字で切り込んだお便りです。
stand.fmネームのセイさんは、市の予算で行われた「あゆの塩焼き」の無料配布を例に出しています。定価500円のものを200本売れば10万円になるのに対し、限定価格250円で400本売って赤字分を補填したほうが、同じ10万円でもいいのでは、という提案でした。
とりあえずタダだからもらっとこ、という輩は無限にいます。私の分がありません、というコメントが来ております。本当に具体的に数字を出していただいてありがとうございます。
川上さんも、少額でも受け取ってもらうことで、いただく予算を圧縮でき、その分で新しいことができると話します。100円もらうだけでも客層が変わってくる、とのことです。
これは酪農体験でも同じだったそうです。無料でやっていた頃は無料目当ての人が集まりがちでしたが、先輩のアドバイスで500円でも取るようにしたところ、参加者の向き合い方が変わったと振り返ります。
牛乳パックに広告を載せたら安くなる?
続いては、牛乳パックのデザインをめぐるセイさんからのコメントです。川上牧場が出荷する島根酪農川上牧場が出荷する島根県の乳業会社。しまねっこをあしらった牛乳パッケージを出しているの牛乳は、しまねっこのパッケージになっています。
「しまねっこを切り抜いて集めて送ると何かもらえますか」という質問には、川上さんは苦笑い気味です。ベルマークのようにきれいに切り取れる作りではなく、技術が要るとのこと。
結構切りにくいですよ。そのベルマークとか、あんな感じで四角でパッて切ってパッて貼れるみたいな、あんな感じではないので。
もう1つの「牛乳パックに他社の広告を載せれば牛乳が安くできる」という案には、理屈としてはその通りだと同意します。
ただし、広告費として出してもらえる予算は、デジタル広告やSNS広告と比べるとどうしても高くつくため、費用対効果が気になるところだと話します。
一方で、牛乳と親和性の高い企業や、話題性を求めるYouTuberとならば面白いかもしれない、とも。小さな中小乳業は消費を伸ばす方法に悩んでいるので、タッグを組める可能性はあるといいます。
海外のお菓子と、日本の食品の「安心」
次のお便りは、原材料不明の10kgほどのカルパスをもらったものの、怪しくて捨ててしまったというセイさんの体験談でした。
川上さんは、出雲市にはブラジルから働きに来ている人が多く、スーパーにブラジルのお菓子コーナーがあると紹介します。色味の強さに驚くそうです。
子供にこのお菓子みんな好きだから、ブラジルの子供は好きだからって渡されたお菓子、もう甘い甘い。でもその甘いのやってからのブラジルコーヒーめっちゃうまいけどね。
着色料などもかなり入っているのだろうと想像しつつ、そう考えると日本の食品はまだ安心なのかもしれない、とまとめています。食文化はいろいろですね、という受け止めでした。
生クリームとホイップ、川上さんはどっち派?
Spoonネームのレイニンさんからは、生クリームだと思って食べたらホイップクリームだった、という無念の報告とともに質問が届きます。「生とホイ、どっちが好きですか」というものです。
生クリームだと思ってスイーツを食べたらホイップクリームでした。川上さんは生とホイどっちが好きですか?
どちらかといえば生クリームの方が好き、というのが川上さんの答えです。生クリームをいっぱい食べてもらいたい、と話しています。
ただし、選ぶときの注意点も添えられました。生クリームは「国内原料」と書かれたものを選んでほしい、とのこと。海外産のものも多く、国産とニュージーランド産を混ぜた商品もあるそうです。
さらにホイップクリームには植物性と動物性があり、紛らわしいと指摘します。
ケーキみたいなイラストが描いてあって、ホイップクリームだったりとかするの、本当にやめてほしいなと思ってますけども。
裏の表示を見て買う癖をつけてほしい、というのがこのコーナーの締めくくりでした。
光合成する人間はできるのか、AIで試算してみた
最後は少し理系寄りの質問です。木曜収録の別番組で、東大の研究でハムスターに植物の葉緑体を入れることに成功した、という話を紹介したことへの反応でした。
光合成で生成されるエネルギーは糖なんでしょうか。糖だけで人間は活動できるのでしょうか?
川上さんはAIを使って答えていきます。光合成には明反応と暗反応光合成の2つの段階。明反応で光エネルギーを一時的なエネルギーに変え、暗反応でそれを使って糖を作り出すがあり、最終的に体内に蓄えられる形は糖だと説明します。
ただし、糖だけでは人間は活動できません。糖質・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルの五大栄養素や、必須アミノ酸などが必要だからです。
さらに、葉緑体を人間に組み込んだ場合をAIでシミュレーションしてもらった結果が紹介されます。
人間の皮膚は光をほとんど通さないうえ、光合成自体のエネルギー変換効率も低いため、移植して光合成で暮らすのは難しいという結論でした。
むしろこの技術は、細胞分裂を促す再生医療や培養肉などに使われるのではないか、と川上さんは見込んでいます。
まとめ
日曜恒例のお便りコーナーから、お金の話も食の話も理系の話も、川上さんがまったり答えた回でした。少額でも受け取ってもらうこと、裏の表示を見て買うこと、そんな身近なヒントが詰まっています。
- 無料配布より、100円でも受け取ってもらうほうが予算も客層も良くなる
- 牛乳パックへの他社広告は理屈は成り立つが、費用対効果と相手選びが鍵
- 生クリームは「国内原料」表示を、ホイップは植物性か動物性かを裏の表示で確認したい
- 葉緑体を組み込んでも、皮膚が光を通さず変換効率も低いため、光合成する人間は現実的でない
- この技術はむしろ再生医療や培養肉での活用が見込まれる

