30回目に思う、同期の逃走闘争はなぜすごいのか
「ねれないふたり」は10月25日配信の回で第30夜を迎えました。ツバサさんによると、番組のアナリティクスを見るとSpotifyのフォロワーは少しずつ増えていて、収録時点でおそらく13人ほどだといいます。
まあなんかほんと、続けてみるもんだなという、そういうふうに思いますね。
4月に番組を始めた2人にとって、ツバサさんが「ほぼ同期」と呼ぶのが、3人組のPodcast番組「逃走闘争」です。メンバーは20代半ばほどの会社員で、ビデオPodcastやデザインまわりもうまくこなしているとツバサさんは見ています。
テツトさんが調べると、逃走闘争の初回配信は1月1日でした。まだ1年経っていないのに番組イベントを開き、Spotifyが選んだポッドキャスターに自分の番組の神回を聞く企画にも選ばれている点に、ツバサさんは驚いています。
だってまだ1年経ってないんだよ、彼ら。
内容は時事や仕事、日常の出来事を3人で話す雑談で、オフィシャルストアではTシャツも売られています。ツバサさんはグッズに強いこだわりはないとしつつ、「あれに勝ってく」と冗談まじりに意気込み、テツトさんは「続けてれば勝てるかもしれない」と返しました。
逃走闘争のメンバーが顔出ししている話から、テツトさんはツバサさんに顔出しをしない理由を尋ねます。ツバサさんの答えは、顔出しにはリスクがあり、出さずにうまくいくならそのほうがいいというものでした。
ホンジャマカの恵(さん)にしか似てない。ホンジャマカの恵(さん)にファンいないだろ。
自虐で笑いを取りつつ、ツバサさんは華々しい逃走闘争への憧れを口にし、テツトさんは「俺らは泥臭く」と締めくくりました。
うまく話せないときの処方箋は紙の日記
テツトさんは最近うまく話せないと感じていて、日記を再開したといいます。1ページに何かを書かなければならないため、考えが整理される感覚があるそうです。
試しに番組の第2回など初期の配信を聞き直すと、テツトさんは思いのほか話せていたと感じました。その理由を、テツトさんは日記に一度書いたことを話していたからだと考えています。
ペンでやっぱ紙に、文字を書くスピードで考えながらこう書くっていうのが記憶に定着する感じはめちゃくちゃする。
テツトさんにとって、スマホのメモに書くことは「全然アウトプットじゃない」感覚だといいます。メモを取らないと、出来事は「そういえばあったかも」という引き出しには入っても、すぐに取り出せる引き出しには入らないと話しています。
書いてもアウトプットした感覚が薄い
考えながら手で書き、書いた文字を見ることで記憶に定着する
ツバサさんはメモの魔力 ── 前田裕二さんの著書。メモを取る習慣を通じて、アイデアを生み出したり自己分析をしたりする方法を紹介していますという本を思い出し、テツトさんは改めて紙のメモの良さを感じたと話しました。
絶望ライン工chの炎上と、リスナーの印象のギャップ
収録週のXでは、工場勤務で貧困な暮らしを発信していたYouTuberのチャンネル「絶望ライン工ch」が炎上していました。テツトさんによると、結婚して子供ができたと発表した動画をきっかけに、大勢の人がいるイベントではしゃぐ映像も出回り、「貧困ビジネス」と言われていたそうです。
ツバサさんはこのチャンネルを登録して見ていたといいます。ツバサさんは、貧困はエンタメとして需要があり、視聴者の一部は「陰キャの貧乏だと思っていたのに」と怒っているのだろうと整理しました。
テツトさんはファンではないので何も思わないとしたうえで、自分の話に共感してくれる人がいるなら、リスナーが描く像と本当の自分をなるべく揃えたいと話します。
コントロールできないよそんな。人がどう自分を見てくれるかなんて。
ツバサさんは、絶望ライン工chの投稿者がもともと音楽プロデューサーのような仕事をしていて、芽が出ずに工場勤務になった経歴はすでに話していたと指摘します。そのため、騙したつもりはなく、言っていないことがあっただけだろうと見ています。
結婚してました、子供いました、金持ちですって開示した時に騙されたって思うようじゃ、リテラシー低すぎるっていう話だと思うよ。
言ったことがない本音は「子供への無関心」
ツバサさんは、リスナーが描くテツト像と本人の自己像にギャップがあるなら、まだ言ったことがないことを1つ話せば、それが少し埋まるかもしれないと提案します。テツトさんは「情報漏洩の波に乗るなよ」と抵抗しつつも、話し始めました。
テツトさんが挙げたのは、姪に会いたいとはあまり思わないということです。テツトさんの兄が数年前に結婚して子供が生まれ、家族は写真を共有するアプリみてね ── ミクシィが提供する家族向けの写真・動画共有アプリ。子供の写真をアップすると、招待された家族が見られますを使っていますが、テツトさんだけ入っていないといいます。
接し方がわかんないんだよね。子供。
テツトさんは子供が嫌いなわけではなく、そもそも人を嫌いにならないタイプだといいます。ただ、嫌いのほうが無関心よりいいとも言われるので、自分は無関心なのかもしれないと話しました。
まだ子供に可愛いと思ったことがないから、一度も。人間の子供にね。
一方で、テツトさんは犬や猫の動画は見ていて、可愛いと思うそうです。2歳のときから自分より大きな犬と暮らしていたという話に、ツバサさんは「犬に育てられたんじゃ?」とツッコみました。
大学生を可愛いと思う?まだ同世代気分のテツトさん
ツバサさんの次の問いは、大学生という存在を可愛いと思うかどうかでした。テツトさんの答えは「思わない」で、まだ大学生と同じくらいだと感じているといいます。
気分は若いかも。全然成長できてない。
テツトさんの会社には新卒が入ってこないため、普段大学生や若手と接する機会はありません。ツバサさんは、実際に話せば「思ったより子供だ」と気づくのではないかと返しました。
テツトさんは最近、セミナー後の立食パーティーで、主催企業の新卒社員に挨拶された経験を話します。その新卒社員が童顔だったこともあり、元気さも含めて自分が年を取っていることを感じたそうです。ただ、大学生という概念そのものを可愛いと思うことはまだあまりないといいます。
可愛がる側と可愛がられる側、次男と長男の違い
ツバサさんは、犬以外で「可愛がる」という行為をしたことがあるかをテツトさんに尋ねます。テツトさんは、年下の彼女くらいで、次男だからか自分は可愛がられる側に慣れていると答えました。
テツトさんから見ると、ツバサさんは後輩と仲が良く、下の世代の扱いが得意な印象です。ツバサさんもそれを認め、自分は長男なのだと話しています。
可愛がられることより可愛がることの方が幸福度高いな。俺は。
ツバサさんの彼女は1歳年上ですが、甘えることはしないといいます。テツトさんは「長男だな」と納得していました。
後輩を可愛がるほうが幸福度が高く、年上の彼女にも甘えない
可愛がられる側に慣れていて、年上が多い飲み会のほうが好きだった
テツトさんは、可愛がられたいわけではないものの、相性は年上のほうがいいかもしれないと話します。大学に入ったときも、年上が多い飲み会のほうが好きだったそうです。
年下って無責任でいれるじゃん。そのコミュニティにおいての責任を負わないじゃん。
ただ、テツトさんはいじられるのが苦手だといいます。リアクションがうまくできずスカしてしまうので、いじり体質の年上とは合わないそうです。
テツトさんは、むしろ年上をいじるほうが好きだと話します。ツバサさんはそれを、年齢ではなく、コミュニケーションでイニシアチブを握られるのが得意ではないのかもしれないと分析しました。相手を俯瞰していたほうが、予測外のことが起きにくく安心できるのではないかという見立てです。
高校のサッカー部と大阪の喫煙所で鍛えられた、いじられ力
テツトさんは、いじられに回れる人をすごいと感じています。高校のサッカー部でいじられ役だったツバサさんに、テツトさんは「修行じゃん」と投げかけました。
ツバサさんは、携帯電話を噛まれたこともあったと笑いながら振り返ります。それでも、当時は試されている緊張感がありつつも、嫌ではなかったといいます。
別になんかめっちゃ嫌なわけじゃなかった。なぜならその報酬がでかかったから。みんな笑ってくれるから。
大学では、おとなしい友人が多かったことや、映画を作っていて一目置かれていたことから、いじられることが減りました。ツバサさんは、それを寂しく思っていたほどだそうです。
ところが、新卒で会社員になり大阪で働き始めると、ツバサさんはまたいじられるようになります。喫煙所では営業の先輩から、返しの内容について指導まで入ったといいます。
「そうっすね」みたいなこと言ったら、「おい、あかん、今の全然ちゃうやん返しが」みたいな。
テツトさんも、今の会社の先輩は返してくれるのでボケられるといいます。ボケやツッコミには関係性の安全が必要だという点で、2人の意見は一致しました。
ツバサさんは、ボケもツッコミも、大体の人は面白くないのだから芸人でなくていいと話します。楽しい雰囲気を作るなかで、自然と役割が生まれることがあるだけだというのが、ツバサさんの考えです。
前情報ゼロで見始めたジョジョ第7部スティールボールラン
マジックアワーのピンク色の空を眺めながら、ツバサさんは最近見ているアニメの話を始めます。それは、Netflixで配信中の『ジョジョの奇妙な冒険』第7部スティールボールラン ── 荒木飛呂彦さんの漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第7部。19世紀末のアメリカ大陸横断レースを舞台にした物語ですです。
ツバサさんはジョジョのほかの部を見たことがなく、初見で第7部から見始めたといいます。きっかけは、ラッパーの千葉雄喜さんが手がけたエンディング曲が、ジョジョの世界観に合わないと海外で酷評され、日本にも飛び火したことでした。
エンディング曲の酷評
千葉雄喜さんの曲が世界観に合わないと話題になる
エンディングだけ確認
ジョジョを知らないツバサさんには、キャッチーでいいと思えた
本編を視聴
食事をしながら見始めると、普通に面白かった
毎週の楽しみに
少年漫画のアニメを週1で見る懐かしさを味わう
ツバサさんによると、第7部は新しい話として始まるので、それまでの部を知らなくても問題ないそうです。物語の本筋は、アメリカ大陸横断レースでの優勝を目指すことだといいます。
すごいかっこいい技出した、こっちの方が強いんだ、勝った、また別の相手出てきたみたいな。
能力の理屈はまだよくわからなくても、ツバサさんは小学2、3年生の頃にワンピースを見ていた感覚を思い出し、毎週の放送を楽しみに待つ懐かしさを味わっています。
テツトさんは、アニメはいいところまで行くのに時間がかかり、なかなか続かないといいます。一方で、ツバサさんが最初はよくわからないまま見続けて楽しみ方がわかってきたと聞き、テツトさんも「もうちょっと見てみようかな」と話しました。
まとめ
第30夜は、同期番組への憧れや炎上の話題をきっかけに、テツトさんが子供への無関心や可愛がられる側の居心地を打ち明ける回になりました。いじりや関係性の話を経て、最後はツバサさんが前情報なしでジョジョ第7部を楽しむ話で締めくくられています。
- ツバサさんは、1月開始で番組イベントやSpotifyの企画に選ばれた逃走闘争を「相当優秀」と評価しています
- テツトさんは、紙の日記に書いて考えを整理すると話しやすくなると実感しています
- 絶望ライン工chの炎上について、ツバサさんは他人の印象はコントロールできないと話しました
- 次男のテツトさんは可愛がられる側、長男のツバサさんは可愛がる側に幸福を感じています
- ボケやいじりには関係性の安全が必要だという点で、2人の意見は一致しました







