最終の新幹線で鈴鹿へ、そこで乗ったタクシーの話
川崎さんは、ほぼ最終電車に近い新幹線で東京から三重県鈴鹿市の自宅へ戻ってきました。
遅い時間に駅から自宅まで戻るときは、いつもタクシーを利用しているそうです。ただ、田舎のためタクシーの台数はかなり少ないと話します。
そんな鈴鹿のタクシー会社には、配車決済アプリのGOを搭載している会社と、搭載していない会社があるといいます。
東京でよくタクシーを使う川崎さんは、GO Payの便利さを実感していて、なるべくGO Payに対応したタクシーに乗りたいと考えているそうです。
運転手さん自身も「GO Payの方が楽」と話す理由
昨日たまたま乗ったタクシーもGO Payに対応していて、川崎さんがGO Payで決済すると、運転手さんが反応したそうです。
あ、GO Payなんですね。じゃあうちのタクシーでよかったですね。
川崎さんは、鈴鹿の駅にはGO Pay非対応のタクシーがいることもあり、そういうときは別の決済をするけれど、本当はGO Payがいいと運転手さんに伝えました。
確かに我々としてもGO Payの方が楽です。
運転手さんによると、クレジットカード端末を持ち出したり、現金を管理したりするのは手間がかかるといいます。
その点、GO Payなら決済を自動で済ませてもらえるため、決済端末としてはとても楽だと話していたそうです。
端末の持ち出しや現金管理に手間がかかる
自動で決済が完結し、端末としては楽
つまり、地方の運転手さんにとっても、決済としてのGO Payは歓迎されているということです。
評価されるのは「決済端末としてのGO Pay」だけ
一方で運転手さんは、GOがいいのは決済端末としての部分だけで、それ以外の機能については正直「うーん」という感じだと打ち明けたそうです。
その心を川崎さんが聞いていくと、配車機能の話になりました。
GOのアプリには「今すぐ呼ぶ」というボタンがあり、押すと自分の位置がGPSで通知され、そこにタクシーが来る仕組みです。
川崎さんによれば、東京で「今すぐ呼ぶ」を押すと、地図上にタクシーがたくさん表示され、その中の近い一台が向かってくるといいます。
「どこにおんねん」というほど遠くから来る配車
ところが田舎になると事情が変わる、と川崎さんは説明します。鈴鹿市は山も海もあり、かなり広い地域です。
GOを積んでいるタクシー会社は四日市などもカバーしていることが多く、呼ぶと非常に遠くから車が向かってくるといいます。
どこにおんねんっていうくらいめっちゃ遠くから来るんですよね。
遠くから向かってくる分、地図もかなり広域になります。そして、その途中で問題が起きるそうです。
遠方からタクシーが向かっている途中で、別のタクシーが駅に戻ってくると、利用客がそちらに乗ってしまい、配車がキャンセルされてしまうといいます。
そうなると、遠いところから目的地に向かっていた車は、途中で行き先を見失ってしまいます。運転手さんは、それが頻繁に起きるのが嫌だと話していたそうです。
もうあれはもう都会のところしか通じへんで。
自腹でカーナビを買い足すナビの精度問題
もう一つの課題として運転手さんが挙げたのが、GOのナビゲーションシステムの精度です。
川崎さんが実際に車内のナビを見せてもらうと、自分がいる場所を示す矢印が全然動かなかったといいます。
これがね、精度がひどいんですって。
急に飛び地のように位置がずれたりして、反応がとても悪かったと川崎さんは振り返ります。
そのため、駅ではなく利用客の自宅などに呼ばれたときは、どこへ行けばいいのか全くわからなくなってしまうそうです。
結果として、その運転手さんはGOのナビが使い物にならず、自腹でカーナビを買って取り付けているといいます。
運転手さんの周りには、自腹のナビ、携帯、GOのナビの3種類が並んでいたそうで、川崎さんは「めっちゃかわいそう」と感じたと話します。
この体験から川崎さんは、GOのアプリは都会仕様だと改めて感じたそうです。
背景にある深刻なドライバー不足
川崎さんは、こうした課題の背景に地方のドライバー不足があると指摘します。
コロナをきっかけに、この地域のタクシーは一気に減ってしまい、車の台数はあってもドライバーがいないという状況が深刻な問題になっているといいます。
だからこそライドシェアを入れようという議論にもなった、と川崎さんは説明します。
一方で、田舎ではタクシーがバンバン走っているわけではなく、そもそも車社会で家族が迎えに来ることも多いため、観光時期でもない限りタクシーの需要は細いといいます。
そのため、常時ドライバーを抱えておくのは、かなり難しい時代に入っているのが事実だと話します。
地方が求めるのは「決済端末としてのGO」という現実
川崎さんは、GOがあくまで都会仕様であり、田舎ではなかなか難しいとまとめます。
タクシー会社からすれば、GOを決済端末としてだけ使いたい、というのが地方の実情だと運転手さんから教わったといいます。
都市型の仕組みをそのまま持ち込むのではなく、地方の条件に合わせた設計が求められている、という気づきを川崎さんは共有しました。
まとめ
鈴鹿市で乗ったタクシーの運転手さんの声から、配車アプリGOが地方でどう受け止められているかが見えてきました。決済は歓迎される一方、配車とナビは都会仕様のままで、現場の負担につながっているという指摘です。
- 決済としてのGO Payは、端末持ち出しや現金管理の手間を減らし、地方の運転手さんにも歓迎されている
- 配車は広域の田舎だと遠方から一台が向かい、途中で別の車に乗られてキャンセルされることが頻発する
- ナビの精度が低く、運転手さんが自腹でカーナビを買い足しているのが現実だった
- 背景にはコロナ以降のドライバー不足があり、需要の細い車社会では常時ドライバーを抱えにくい
- 都市型の仕組みをそのまま持ち込むのではなく、地方の条件に合わせた設計が求められている






