なぜタイトルコールに「健やか」を足したのか
あずまさんは今回、番組の冒頭挨拶を変えたことを明かします。これまでは「どうすれば心地よく生きられるか」と言っていた部分に、「健やか」という言葉を加えました。
この変更の背景には、タイトルコールを決めた当初からの違和感があります。「心地よく生きたい」という思いは本物でも、「果たしてそれだけなんだっけ」と考え続けていたといいます。
果たしてこれでいいんだっけ?っていうのは考えていて。心地よく生きたいっていうことは本当に思っているんですけど、果たしてそれだけなんだっけって。
実際にポッドキャストを語ってみると、あずまさんは心地よさそのものよりも、その周りや手前に目を向けている自分に気づいたと話します。しっくりこなくても続けるうちに見つかるだろうと考え、12回目にしてようやく「健やか」という言葉を入れるに至りました。
「健やか」は状態、「心地よい」は外部環境
あずまさんは、「健やか」と「心地よい」の違いを自分なりに言語化します。端的には、「健やか」は自分の状態、「心地よい」は外部環境の話だといいます。
「健やか」は、心や体が健康で崩れていない、自分自身の状態を指します。一方の「心地よい」も状態ではあるものの、どうやって心地よくなるかを考えると、それは外側の環境の話になるとあずまさんは整理します。
心地よさをつくる外部環境として、あずまさんは部屋のインテリアや、以前話したメイク、好きなものや推したちを挙げます。自分の状態が最低限整っていて、かつ好きなものに囲まれている状態を目指したいといいます。
つまりあずまさんにとっては、健やかが土台にあって、その上に心地よさがあるという順番になります。
自分の状態。心や体が健康で崩れていない、自分自身の土台
外部環境。インテリア・メイク・好きなものなど、自分を取り巻くもの
過去回を「健やか」と「心地よい」で振り返る
新しい軸を手に入れたあずまさんは、過去回をこの2つの視点で振り返ります。エピソード10で話した指輪型ウェアラブルデバイスウェアラブルデバイス ── 腕や指などに身につけて、睡眠や心拍などの体の状態を計測する機器。あずまさんが使うのは指輪型のOura Ringの話は、すべて健やか側の話だといいます。
たくさん寝る、禁酒してみる、ジムに行くといった行動も健やか側です。6回目で話したSNSへの逃避とひどい食生活の回も、不健康な状態をマイナスからゼロに持っていく話として、健やか側だとあずまさんは位置づけます。
前回のエピソード11で話したお肌の話も、スキンケアで整える部分は健やか側で、その後のメイクレッスンは心地よくあるために必要なことだと分けています。土台から環境へという順番が、自分の中で理想的に整った例だといいます。
逆の例として、あずまさんはエピソード7の「素敵なお皿を買った」話を挙げます。心地よさを追求してお皿を買った結果はとても良かったものの、それを置く自分の部屋が汚すぎることに気づいたといいます。
これは土台が整っていない、部屋が健やかでない状態で心地よさを求めた例です。本当は順番が逆だったものの、心地よさを追求して動いたからこそ、自分の健やかでないマイナスの状態に気づけたとあずまさんは振り返ります。
なぜ「元気」でも「健康」でもなく「健やか」なのか
台本づくりの壁打ち相手であるAIから、あずまさんはハッとする問いを投げかけられます。元気や健康もあるのに、なぜ「健やか」だったのかという問いです。
なんで健やかって言葉なんですか?元気とか健康とかもあると思うんですけど、なんで健やかだったんですか?って言われて。確かにって思って。
その答えは、以前の推しアイドルの回で触れた、スターダストプロモーション所属の男性アイドルM!LKにあります。去年大ブームになった「好きすぎて滅!」の歌詞に、「ただ健やかに生きていてね、それだけで幸せ」という一節があるといいます。
あずまさんは、健やかに生きているだけでいいというあり方に、最低限でありながらハッピーな状態を感じています。「元気」がややプラス側のエネルギーを含むのに対し、「健やか」には穏やかなニュアンスがあると話します。
さらに「健やか」は、あずまさんにとって体だけでなく心の状態も含む言葉です。自分の目指すべき状態を定義したとき、この言葉が今の自分にフィットしたといいます。
余白を許した先にある「創作」
あずまさんには、健やかや心地よさのさらに先に目指したい状態があります。それは余白がある状態、余白を許せている状態です。
「余白」という言葉は、去年通っていたコーチングスクールで生まれました。自分にフィットする言葉を作るビジョン構文 ── コーチングで、言葉のかけらを組み合わせて自分の目指す状態を表す言葉をつくるワーク。あずまさんはスクールの会で取り組んだと話していますの会で、あずまさんが掲げたのが「余白を許す」という言葉でした。
ビジョンなのに「許す」という言葉が入っている理由を、あずまさんはこう説明します。やりたいことが多く、仕事もプライベートも詰め込みすぎて手一杯になりやすいからだといいます。
人生においてやりたいことが多分すごく多くて、いろんなものを詰め込みすぎちゃって、ギュギュギュッとしてるんですよ。
なぜそこまで余白を許したいのか。あずまさんがその理由を紐解いていくと、行き着くのは「創作をしていたい」という思いでした。
その創作には、文章を書くこと、長年描き続けている漫画、そしてこのポッドキャストが含まれます。あずまさんは、自分のクリエイティブに向き合い続けたいと奥底で思っているといいます。
編集者やライフコーチという、誰かに伴走する肩書きは、あずまさんにとって大事なアイデンティティです。ただそれとは別に、自分のために自分が作りたいものを作る時間が人生において大事だと話します。
その時間のために必要なのが余白であり、だからビジョンとして「余白を許す」が出てきたのだとあずまさんは結びます。
健やか
心と体が崩れていない、自分の土台が整った状態
心地よい
好きなものに囲まれ、外部環境が整った状態
余白
詰め込みすぎず、許せる余裕がある状態
創作
自分のために作りたいものを作る時間に向き合える
11回話し、2ヶ月書いて見えてきたこと
改めて話してみて、あずまさんは健やかであるだけで幸せな自分と、どうせなら心地よさまで求めたい自分の両方がいることに気づきます。長期的には後者で、さらにその先に余白と創作を見据えています。
この整理は、健やかで心地よく生きられれば余白も許せ、余白ができれば自分のための創作に向き合える、というつながりになります。だからこそ番組のテーマは「健やかで心地よく生きるために」なのだと、あずまさんはタイトルコール変更の理由をまとめます。
収録は2026年のシルバーウィーク最終日にあたる9月23日。ポッドキャストを重ね、毎日noteで文章を書いてきた2ヶ月を、あずまさんはずっと探ってきた期間だったと振り返ります。
時間ができたことで内省が進み、自分が目指したいものが以前よりクリアになった感覚があったといいます。番組でやることは変わらないものの、健やかで心地よく生きることを大事にしながら発信を続けたいと、あずまさんは話しています。
まとめ
この回は、あずまさんが番組の冒頭挨拶に「健やか」を足すまでに考え続けたことを言語化した回でした。健やかという土台の上に心地よさがあり、その先に余白と創作を見据える構造が、11回の配信を通してようやく言葉になったといいます。
- 番組の冒頭挨拶を「健やかで心地よく生きるために」に変更した
- 「健やか」は自分の状態、「心地よい」は外部環境と整理し、健やかを土台に置いた
- 「健やか」という言葉はM!LK「好きすぎて滅!」の歌詞から着想を得た
- 余白を許した先に「創作」があり、それが番組テーマの根にある
- 話し、書き続けたことで、目指したい状態が以前よりクリアになったと振り返った




