プログラミングができなくても大丈夫という前提
今回のテーマはAI活用です。DJ リッキーさんは、朝起きるとスマホに業界ニュースや注目エピソード、機材の値下がり情報がまとまって届くようになったと話しています。
誰かに頼んだわけでもなく、AIが勝手に集めてくる仕組みだといいます。
ここで気になるのが「プログラミングができないと無理では」という不安です。ですが、DJ リッキーさん自身もプログラミングはできないと明かしています。
もう私もプログラミングできません。大学で授業を取ってたけど全然できませんでした。
それでもAIに仕事を頼むことで、サイトをいじったり、プログラムを組んでもらったりして結果が出ていると語られています。
この回では、一週間ガチで使い切った中から5つのハックが紹介されます。
毎朝6時に届く8項目のレポート
一つ目は毎朝の情報収集です。DJ リッキーさんが最も実感があったハックだといいます。
毎朝6時に、自分のDiscordチャンネルに8項目のレポートが届くようになっているそうです。
Discordはゲーマー発のチャットツールで、テキストや音声でのコミュニケーションに使われます。テーマごとにチャンネルを分けて情報をまとめられるのが特徴です。
内容は、今日の予定、ポッドキャスト業界のニュース、未読メールからのピックアップ、注目エピソード、フォロー中のYouTubeの新着情報などです。
たとえば届いたニュースには、YouTube広告の収益化やSpotifyの広告スキップに関する話題が含まれていたと紹介されています。
注目エピソードについては、聞ききれない番組の中からAIにピックアップしてもらい、内容を要約したうえでリンクを付けて送ってもらっているそうです。
このリンクを付けてもらう点がミソだと話しています。リンクがあると、後でXにサクッと投稿しやすくなるからです。
最初はリンクなかったんですけど、じゃあこれちょっとリンクつけといてみたいな感じでお願いして。そしたら毎朝Xに即投稿できるようになってきました。
さらに、前回紹介したPody.jpも読み込ませているそうです。気になる番組の記事が上がった時点で要約してまとめ、秘書として朝に紹介してもらう使い方です。
LISTENの文字起こしサービスも同様に指定しておけば、上がったタイミングで概要をまとめて送ってもらえるといいます。
忙しくて追い切れない番組をテキストで追いかけたいけれど、自分から見に行くのは面倒だ、という課題への解決策として仕組み化したそうです。
機材の話では、海外の英語圏の発信者がいち早くレビューを出すため、10個のYouTubeチャンネルを追いかけて新着情報を箇条書きで拾ってもらっているといいます。
リバーサイドの最新回やダークコーナースタジオといった番組の機材関連情報も拾ってくれるそうです。
機材の値下がりも通知対象に入れています。Amazonの価格追跡サイトであるキーパーを使い、10パーセントほど下がったら教えてもらう設定にしていると話しています。
キーパーはAmazonの商品価格を追跡できるサービス「Keepa」を指すと考えられます。過去の価格推移を確認したり、指定した価格まで下がった際に通知を受け取ったりできます。
この秘書は、Claude Codeの入門書に沿って作ったものだと明かされています。池谷さんという方が書いた、まさに秘書を作る入門書だそうです。
Claude CodeはAI「Claude」をコマンドライン上で使い、コードの作成や作業の自動化を任せられる開発ツールです。会話しながら道具や仕組みを組み立てていけます。
その入門書に沿って進めたら、Discordがかなり便利になり、毎朝6時にやるべきことや聞くべきことがまとまって届くようになったといいます。
自分の番組の数字を読み込ませる
二つ目は、自分の番組の数字を読み込ませるハックです。DJ リッキーさんは大きく2つのことをやったと話しています。
一つはSpotify for Creatorsのデータです。書き出しが微妙だったため、Chrome用のClaudeをすべて入れて、Claudeに直接読み込ませてレポートとして吐き出させたそうです。
その内容から、再生完了率の傾向や、ファンの数に対して完了率がどうなのか、といった分析を学習させたといいます。
もう一つはAmazonアフィリエイトの機材紹介です。どの商品がどれだけクリックされているかを分析させたそうです。
その結果、「あなたの番組はこの商品をこういうエピソードで紹介した時によく売れている」といった細かい分析が返ってきたと語られています。
番組の歴史が長く、データが多いほど有効だといいます。全体的な傾向から、何が売れて何がダメか、何月・何曜日に配信すべきかまで数値化してくれるそうです。
実際にDJ リッキーさんがアドバイスされたのは、火曜日の午後に配信した方がいいという内容でした。
火曜日の午後五時に、午後四時に配信した方がいいですよって言われたんですよ。だから今、五時までになんとか配信しようかなと思って、せこせこ頑張ってるところです。
まずは実行して、どれくらいうまくいったかをまた紹介したいと話しています。
他の番組から「型」を抽出してスキル化する
三つ目は、他の番組から型を抽出してスキル化するハックです。
世の中にはポッドキャストを研究している番組が多くあります。その中から、番組を伸ばすコツや編集のコツを取り込んだそうです。
文字起こしを公開している番組を厳選してピックアップし、話されている内容をスキルとして読み込ませたと語られています。
こういう風にした方がいいとか、BGMはこうした方がいいみたいなことを喋ってるじゃないですか。それを全部スキル化して、自分の番組制作のスキルに取り込ませています。
これは無料公開されている内容なので、自分色に変えて活用しているといいます。
発言では「約八十三文字」「八十三万文字」と数字が揺れており、読み込ませた分量は{要確認: 読み込ませた文字数}です。
他人のスキルを自分のスキルにするのは皆がやっていることだけれど、それをAIにやってもらった形だと整理されています。今まではしづらかったことができるようになったと話しています。
自分の文体をAIに覚えさせる
四つ目は、自分の文体を覚えさせるハックです。AI界隈でよく言われるテーマだと触れています。
AIが書いた文章が自分らしくない、という悩みへの対策です。DJ リッキーさんは過去のXの投稿を分析させたといいます。
画像も含めて約4ギガになったテキストデータをすべて読み込ませ、自分っぽくXの投稿を作ってもらうよう指示したそうです。
自分の特徴として挙げているのは、最後に絵文字を置くことと、文章を階段状に組むことです。
階段状にすると左から右に目線が動くから読みやすいんですよね。
さらに、文体の学習だけでなく、何時に投稿した方がいいかという指示や、予約投稿を助ける補助ツールもClaude Codeに作ってもらったといいます。
そのツールは「力ポスト」というタイトルで、現在14ほどのポストが並んでいるそうです。編集やコピーができ、本文入りでXの予約投稿画面を開けるといいます。
ただし予約投稿にはAPIが必要で、1回あたり0.数ドルほどのコストがかかるため、そこは使わず自分でコツコツ投稿することにしたと話しています。
APIはソフトウェア同士が機能をやり取りするための窓口です。X(旧Twitter)で予約投稿などを外部ツールから行う場合、有料のAPI利用が必要になることがあります。
noteやブログ、過去のXの文章があれば読み込ませて自分流にでき、その過程で改善点の評価もしてくれると勧めています。
AIに自分専用の道具を作ってもらう
五つ目は、自分の道具を作ってもらうハックです。この一週間で2つの道具を作ったといいます。
一つは、思いついたことをスマホから取り込み、メールとToDoとチャットに同時に飛ばしてくれるツールです。
もともとキャプティオToDoを使っていたものの、1つのメールボックスにしか送れない点が不満だったそうです。
そこで、iPhoneで書いたToDoを、GoogleタスクとGmail、さらにDiscordの秘書チャットの3か所に同時に送り込むよう頼んだといいます。
ToDoを入れておくと毎朝6時にリマインドされ、完了するまで毎日リマインドし続けてくれると話しています。
自分のカスタマイズしたものを勝手に作ってくれると。こんないいことはないです。しかも無料で作ってくれる。
ポッドキャスターであれば、音声をアップロードして概要欄やタイムスタンプを作る作業も簡単にできるようになるといいます。
GeminiのAPIなどで多少お金がかかっても、こうした作業はAIに任せた方が楽だという考えです。
なお、DJ リッキーさん自身は現在、概要欄やタイムスタンプの作成にOpalというサービスを使っていると補足しています。これは別の機会に紹介しているとのことです。
OpalはGoogleが提供する、プロンプトを組み合わせて自分専用のAIアプリを作れるツールです。プログラミングなしで作業の自動化ができます。
収録前の一句という遊び心
最後に5つのハックがまとめて振り返られます。情報収集、番組の数字、型の抽出、文体、道具づくりの5つです。
道具の話に関連して、DJ リッキーさんは「収録前一句」というサイトを作ったと紹介しています。
自身のポッドキャスト活動の中から、まず30句を五七五七七形式で作ったそうです。
たとえば出てきた一句は「名乗るより先に答えを置いてみる 聞き手はすでに知りたがっている」というものです。結論から先に言いなさい、という教えを短歌の形にしています。
サイトでは30首を全部見ることも、もう一首引くこともできるといいます。収録前に立ち寄って一句持ち帰ってほしいと呼びかけています。
AI関連のスキルはどんどん更新されており、Claude Code以外にもツールが多くて把握しきれないほどだと話しています。それでも食らいついて試していると語られています。
ぜひドキッとした方いじってください。本当に人生変わると思いますので、このタイミングだと思うんですよね。
まとめ
今回は、プログラミングができなくてもAIに任せることでポッドキャスト制作が変わる、という実践的な5つのハックが紹介されました。情報収集の自動化から数字の分析、文体の学習、自分専用の道具づくりまで、一週間の実体験ベースで語られています。
- 毎朝6時にDiscordへ、ニュースや注目エピソードなど8項目のレポートを自動で届ける仕組みを作った
- Spotifyやアフィリエイトの数字をAIに読み込ませ、配信すべき曜日や時間まで数値化してもらった
- 公開されている他番組の知見を読み込ませて、自分の番組制作スキルに取り込んだ
- 過去のXの投稿を学習させ、自分の文体でAIに投稿を作らせる仕組みと補助ツールを作った
- ToDoを複数の宛先に飛ばすなど、自分専用の道具をAIに無料で作ってもらえるようになった
