結婚は理性で考えると難しくなる?
最初の相談は、30代半ばの独身男性からです。いつか結婚したいけれど、今は人生をかけて挑戦したい趣味がいくつかあると言います。
このままだと独身のまま50歳になりそうだ、今すぐ具体的に動くべきか、という問いです。
AIの回答は「出会いの場に出ることではなく、いくつかの挑戦を一つに絞ること」でした。
けんすうさんは、結婚には難易度の話があると切り出します。
結婚って20代後半とか30代前半ぐらいにノリと勢いでないと、もう難しくないですか?
本当におっしゃるとおり。自分のベースも趣味も生活リズムもできあがり始めたら無理よ。論理的に考えたら面倒なんだから。
理性や論理で考えた時点で、結婚は遠のいてしまうという見立てです。
さらに、結婚は後から取り返しがつきにくいという特性もあります。
結婚だけは後から取り返ししにくいからな。
だからこそ、結婚したいなら結婚に集中し、結婚後もできる趣味を探すほうがいいのでは、とけんすうさんは提案します。
一方で箕輪さんは、そもそも結婚できないという状況自体がわからない、とも話します。
したくなくても、しなきゃいけない状況に追い込まれるでしょ。普通に生きてたら結婚しなきゃいけない状況になると思うんだけどな。
けんすうさん自身も「反感を買いそう」と苦笑しつつ、条件で相手を絞る発想は結婚に向かないのでは、と続けます。
条件で絞って、条件に合ってるから結婚しようみたいな探し方が、めっちゃ向かない領域な気がしているんですよ。
この流れで、二人はマッチングアプリの話にも触れます。箕輪さんは「毎日出会えるなんて最高じゃない」と興味を示しますが、有名人ゆえの難しさもあると語られます。
もう知ってることを知ってる人としか無理だよな。普通の一般の人のほうが、企みがあるんじゃないかって思っちゃうもんな。
最後は、趣味そのものは結婚のハードルにならない、という話に着地します。
冒険家の人ですら結婚してるわけだから、人生をかけて挑戦したい趣味は結婚のハードルにならないと思うけどな。
例に挙がったのは、冒険家の角幡さんです。
ただし箕輪さんは、「人生をかけて挑戦したい趣味が複数ある」という状況自体には疑問を投げかけます。
人生かけるなら大体一つだろ。週末楽しみたい趣味がいくつかあるはわかるけど、人生かけて挑戦したい趣味がいくつかあるってなんだよ。
サッカーでセミプロ、歌手デビュー、エベレスト登頂と並べ、「両津勘吉じゃないんだから」と笑います。
そこでけんすうさんが、箕輪さん自身がサッカーも歌も格闘技もやってきたと指摘します。
確かに、全部やってるわ。でも俺ですら人生かけるほどコミットしてないよ。数ヶ月一生懸命やってるぐらいで。だから大丈夫だよ。
恋人がイベントに行くとなぜ嫉妬される?
2つ目の相談は、恋人との価値観のずれについてです。相談者は、二人のリアルイベントの前日にエステへ行こうと恋人に話したところ、「は?」と言われて引っかかったといいます。
これまでも好きなアーティストやスポーツ選手の話をすると、恋人から嫉妬に近い反応をされてきたそうです。恋愛感情と、応援したり楽しんだりする気持ちは別、という考えは少数派なのか、という問いです。
ここで箕輪さんは、意外にも相談者の恋人側に立ちます。
俺、ジュンゴールの彼氏に近い。めちゃめちゃわかる。
なぜかというと、応援する対象との「距離感」が問題だといいます。
嵐に行くならエステ行ってもいいけど、けんすう、箕輪とかやだね。リアリティが。だって距離近いじゃん。
つまり、遠い存在である一流のスポーツ選手や大物アーティストなら気にならない。けれど、身近な「三流のおじさん」のイベントとなると話が違う、という理屈です。
素人のおじさんが適当に喋ってるだけのイベント行ってたら「は?」ですよね。
二人は、恋人が自分たちのイベントに行くこと自体が「きつい」と口をそろえます。自分と過ごす時間より、ラジオの時間を優先されているように感じるからです。
自分と過ごす時間よりご神託ラジオの時間のほうがいいと思ってるわけ。相当自己不信になるよね。
結論として、二人が示したのは、相談者が思っているような「恋愛感情と応援の気持ちの違い」というレベルの話ではない、という指摘でした。
そもそもイベントに行くこと自体が引っかかる行為であり、しかもエステの相談まで加わると引かれてしまう、というわけです。
それ、言わないで行ったほうがいい。
いい相談の受け方とは、答えを渡すことではない?
3つ目の相談は、相談を受ける側の悩みです。相談者は友達に自分なりの考えを伝えましたが、後日その友達は別の人に相談して気持ちが楽になったと話し、少し傷ついたといいます。
もっと人をハッとさせるアドバイスをするには、経験値や社会の知識が必要か、という問いです。
AIの回答は「足りないのは経験や知識ではなく、相談の受け方。答えを渡す側から、相手に問いを返す側に回りなさい」でした。
箕輪さんもけんすうさんも、日々大量の相談を受ける立場です。
基本、相談を受けて一日終わるからな。相手の考えを言語化して返すって仕事だから、一日中相談を受けてる。
けんすうさんは、箕輪さんに相談すると答えではなく質問が返ってくると指摘します。「こうしたほうがいいと思うんですけど、どうですか」と聞くと、「けんすうさんはどう思うの」と問い返される、というのです。
答えなんてないんだよなぁ。だから深めてあげるってことだろうね。
相手が求めているのは正解の提示ではなく、こんがらがった気持ちを紐解いてもらうことだ、と箕輪さんは説明します。
その紐解きの手順として挙げられたのが、次のような整理です。
けんすうさんも、相談者が「前提条件」だと思い込んでいるものが、実は前提ではないケースが多いと語ります。
「私はどうしても転職しないといけないんですけど」って時に、「転職しないで起業とかはないんですか」って言うと、それだけで全然思考が変わったりする。
選択肢をAかBに絞り込んでいる人に、CもDもあると気づかせる。あるいは「目標がないと突っ走れない」という思い込み自体を相対化する。そうした視野の広げ方が有効だといいます。
ガッてなってるのって思い込みだよっていう。視野を広げてあげるみたいな。
箕輪さんは、後日その友達が「気持ちが楽になった」と言ったこと自体が本質だ、と指摘します。相談のゴールは正解を出すことではなく、「そんなに悩むことではなかった」と思えることだからです。
話し尽くしてしまった人間の「反射で喋る」告白
後半は、相談の受け方の話から派生して、箕輪さん自身の「露出量」の話へと移ります。
箕輪さんは、対談や相談を受けすぎて、話しながら実は何も考えていないことがあると打ち明けます。
ずーっと対談とかしてると、本当に聞いてないんですよ。何も頭に残ってない。ただ口では喋ってて。今も。
けんすうさんが「反射で喋ってる」と言い換えると、箕輪さんはそれを認めつつ、反射でも真剣でも言うことはほとんど変わらないと続けます。
試しにけんすうさんが「好きなティッシュの銘柄は」と尋ねると、「エリエール」と即答。これは考えて答えたそうです。
箕輪さんは、もう初めて話す話題がほとんどない、と語ります。
初めてのことなんて受けないからな、多分。
専門分野を持つ人と違い、趣味の話も含めて全方位に語り尽くしてしまった、という感覚です。着ているシャツの購入先すら、過去に何度も聞かれて答えているといいます。
その背景には、圧倒的な露出量があります。
多分、俺、全人間の中で露出ほんとのトップだと思うよ。芸人さんよりは絶対出てる、本数だけでいうと。
顧問先が50社ほどあり、その多くがYouTube撮影で、再生数の少ないチャンネルにも出ている、という具体例が語られます。
ただし箕輪さんは、質問を機械的に浴びるのは苦手だとも話します。
100の質問とかだと多分楽しくないと思う。会話だったら別に。
一問一答ではなく、その場の会話として成り立つやり取りであれば楽しめる、という感覚のようです。
最後は、けんすうさんの「箕輪さんって何なんでしょうね」というつぶやきで、和やかに締めくくられました。
まとめ
結婚、恋人の嫉妬、相談の受け方という3つの相談を通じて、二人が繰り返し語ったのは「論理や条件よりも、思い込みをほぐすこと」の大切さでした。趣味と結婚は両立しうるし、いい相談とは答えを渡すことではなく、視野を広げて相手を楽にすることだと語られています。
- 結婚は理性や条件で考えるほど難しくなり、趣味そのものはハードルにならないという見方が示されました。
- 応援する対象との「距離の近さ」が、恋人の嫉妬や違和感を生む要因として語られました。
- いい相談の受け方とは、答えを渡すのではなく、問いを返して思い込みや前提をほぐすことだとされています。
- 選択肢をAかBに絞り込む思い込みを相対化し、視野を広げてあげることが有効だと語られました。
- 箕輪さんは露出量の多さから、多くの話題を「反射で喋る」状態にあると率直に打ち明けました。
