共進会で仔牛が入賞した週末の近況
配信のはじまりは川上さんの近況から。前日には島根県の共進会があり、仔牛の部でうれしい結果が出たそうです。
島根県で1等4席、4番目になりました。全然調教も練習もしてなかったですけど、まあまあ、それなりの感じで。
忙しかったけれど、久しぶりに楽しかったと振り返ります。いろんな人にも会えて、充実した1日だったようです。
そんな週末を経て、今日は日曜恒例の質問回。各配信アプリやポッドキャスト、YouTube、stand.fmに届いた質問に答えていきます。
酪農の未来はどうなる?大型化と中山間地の行方
最初に取り上げたのは、農業の未来を気にするお便りです。基幹農業従事者が2050年には40万人を切ると言われるなか、酪農はどうなるのかという質問でした。
川上さんの予想では、減少はもっと早く進むかもしれないとのこと。専業と兼業を合わせた農家戸数のうち、兼業がどんどん減り、専業や大型の農業法人が残っていくと見ています。
酪農も同じ流れで、メガファームやギガファームと呼ばれる大規模経営が生産量を支えていくといいます。北海道の牛乳が西日本や九州、沖縄へ運ばれる仕組みも、今後さらに広がると話されています。
中山間地については、大きな牧場が農地を一手に引き取り、コントラ組合や農協、地域と一緒に支える形になると予想します。ただし補助が整備された地域でないと難しいとも。
堆肥のはけ口がないと酪農はできないため、その受け皿として中山間の農地が維持される可能性にも触れます。ただ、これも本当に消費者の理解が必要だと強調していました。
配信する酪農家が増えたのはなぜ?隙間時間とユニットの話
次は、配信する酪農家が増えた気がするという声。「この時間は隙間時間なのか」「酪農家同士でユニットを組んで表に出る考えはあるか」という質問でした。
川上さんは、どんどんやるべきだという立場です。とくに小さな農家は、ファンコミュニティを作って商品を届けていく形が向いていると話します。
消費財を作るんじゃなくて、付加価値がついたような、嗜好品を作っていくような、そんな感じになるんじゃないかな。
ユニットについては、ポッドキャストで配信している酪農家同士がつながって活動している例を紹介。牛乳スマイルプロジェクトのように、毎月みんなで牛乳で乾杯してSNSを盛り上げる動きもあるそうです。
川上さんと何かやってみたい人は、DMで気軽に声をかけてほしいとのことでした。
「値下げでは誰も幸せにならない」に共感
続いては、国産商品を買うとポイントが多くもらえる仕組みはいいのでは、という提案と、「値下げでは誰も幸せにならない」という声です。
川上さんも深く共感します。酪農家の平均年齢は58歳で、都市部や東部圏ではさらに高いとのこと。その世代が過ごしたデフレ時代の「値下げすれば売れる」という感覚を変えるのは難しいと語ります。
話は流通の工夫にも広がります。ファミリーマートが金曜日に牛乳や豆腐などの白い商品を値引きするのは、週末に買い置きしてもらうことで流通効率を上げる狙いだと説明します。
川上牧場も、乳製品の表示表をカメラで撮ってAIに読み取らせ、ご当地モンスターが生まれて育てられる「ミルクモンスター」というゲームの基盤を作っているそうです。キャンペーンを打ちたい企業からの相談も歓迎とのことでした。
ワンピースと牛乳の都市伝説にまじめに回答
ここで少し肩の力が抜ける質問も。「ワンピースって何だと思いますか?服ですか、それとも海賊王の方ですか」という問いには、迷わず海賊王の方だと答えます。
小学校4〜5年生の頃、1巻が出始めた頃からずっと好きだそうで、チョッパーとサンジの登場する編がお気に入りだと語ります。エンディングが近づくなか、毎週ドキドキしていると打ち明けました。
続いては牛乳の都市伝説。「スーパーの牛乳は水と混ぜてる説があるけど本当?」という質問です。答えははっきり「都市伝説」でした。
牛乳は他の農産物と比べても、一番と言ってもいいでしょう。検査項目がめっちゃ多い。なので水が入ってたら一発でアウトです。
薄いと感じるときは、夏場の乳脂肪の変動や、牛乳だと思って買ったものが実は成分調整牛乳や加工乳だった場合が考えられるそうです。パッケージの表示に気づいてもらえたら嬉しい、と話していました。
石破さんと農業政策への思い
最後は、印象に残る質問として、自民党総裁選についてのコメントを取り上げます。「石破さんは川上さんと同郷ですよね」「直接会われたことはありますか」という内容でした。
川上さんは鳥取県の農業大学校出身。農業祭に来賓として来た石破さんがマイクを持って挨拶し、ブースを回る姿を見たことがあると振り返ります。同じ鳥取県出身の赤澤さんは、共進会などのイベントでよく見かけたそうです。
農家としては石破さんの考えに賛同できる点が多いといいます。国防や農水、地方創生を大事にする姿勢を評価し、もっと続けてほしかったという思いをにじませます。
地方のことも、地方を大事にするっていうのもすごい言われてる方なんで、農家をしていると、賛同できるとこいっぱいあってですね、もっともっと頑張ってほしかったな。
総理を退いても元総理という肩書きは残るので、これからも農業政策やお米の政策で力を発揮してほしいと、元鳥取県民としてエールを送っていました。
まとめ
リスナーの質問に一つずつ答えるなかで、酪農の未来から牛乳の真実、ワンピース愛までが自然につながる回でした。気になったことを直接酪農家に聞けるのが、この配信のいいところですね。
- 酪農は大型化と小規模のファンビジネスへ二極化し、中山間地の維持には消費者の理解が必要と話されています
- 配信する酪農家は増えており、川上さんはどんどんやるべきという立場で、ユニット的な連携例も紹介しています
- 「値下げでは誰も幸せにならない」に共感し、値上げやポイント、流通の工夫の必要性を語りました
- スーパーの牛乳が水で薄められているのは都市伝説で、牛乳は検査項目がとても多いと説明しています
- 同郷の石破さんの農業・地方政策を評価し、これからの活躍に期待を寄せていました

