僕が上位に置く2冊
1冊目が『TOEIC L&R TEST 速読特急 正解のサイン』。2冊目が『TOEIC L&R TEST 言い換え超特急 正解の決め手77』です。
どちらも新しい本で、『速読特急』が2024年、『言い換え超特急』が2025年に出ています。
なぜこの2冊なのか。僕はTOEICを20年ぐらい受けたり教えたりしてきたんですが、その中で気づいたこと、そして教える側も学ぶ側も気づきにくいこと、自分では学びにくいことが、この2冊に入っているからです。
僕がガチで対策していた頃には、この2冊はありませんでした。その頃はたくさん受験して、たくさん解いて、いろんな人の話を聞いて、少しずつ自分の中に溜めてきた知識なんです。
その溜めてきたものが、この2冊にまとまっているんですよ。だからやらない手はないと思っています。
『速読特急』は「速解特急」に近い
『速読特急』というと、速く読むトレーニングだと思ってしまうかもしれません。スラッシュリーディングみたいなものをやるのかな、と。
でも重要なのはサブタイトルの「正解のサイン」のほうなんです。
TOEIC の Part 7 って、設問と選択肢、選択肢と本文を行き来しますよね。そのとき本文が言い換えられている部分が必ずあります。
たとえば本文で「I'm considering going to Spain」と言っていたとします。それを選択肢では「his plan to go on a trip」のように言い換えてくる、ということがあるんです。
本文に「consider」が出てきたら、それは考慮していること、これからやろうとしていることで、大事にしている部分だと気づける。すると、あ、ここは設問や選択肢に絡むんじゃないか、とアンテナが鋭くなるんですね。
それを正解のサインだと思って設問や選択肢を見に行けるので、結果として速く解けるんです。
だから僕のイメージでは、これは『速読特急』というより「速解特急」に近いんですよ。ただ、「速解特急」だとタイトルから内容がわかりにくいから「速読」にしたんじゃないかと思います。
正解のサインを早くつかめれば、本文を速く読むことにもなるし、正解にも早くたどり着けるから早く終わるんですよね。
本には約200個の正解のサイン
『速読特急』の後半は練習問題なので、特に大事なのは前半です。こういう言い回しはこういう正解のサインで、設問の選択肢ではこう問われますよ、というのが書いてあります。
正解のサインは200個ぐらい載っています。まずはその200個を頭に叩き込む。
もちろん、この正解のサインが全問題に当てはまるわけではありません。本番は新しいことをやってきますし、この厚さで全部を網羅することはできません。
普段の練習でここに戻って、「あ、このパターンだな」と確認する。自分の中に200個のネットワークを植え付けて、そこから応用を効かせていく。そうすると本番でも同じような感覚を味わえるんですね。
『言い換え超特急』と『速読特急』がかみ合う
もう1冊が『言い換え超特急』です。「超」がついているのはサイズの話だと思ってもらえればいいんですが、言い換えが77パターン載っています。
帯がわかりやすくて、「TOEIC は約7割の問題で言いかえ力が問われます。頻出の言いかえを覚えると正解することができる」と書いてあります。
この本も、最初の章で TOEIC がどう言い換えてくるかをちゃんと説明してくれているんです。
たとえば、文の内容を1語に置き換えているパターン。「I'm going to」どこどこ、と言っていたら、それを「his decision」、彼の決めたこと、と言い換える。行こうと言っている以上、決めているということですよね。
そうやって言い換えを分解して、TOEIC はこういう作り方をしますよ、と説明してくれる。だから『速読特急』とも内容がかみ合ってくるんですよ。
「あ、正解のサインでこういうパターンあったな」「これって言い換え超特急でいうとこっちだな」とつながっていく。
言い換え超特急は、本文の一部を取り出して、それの言い換えは何かをクイズ形式で出しています。まずそのクイズをバーッとやっていく。
クイズをやった後にページをめくると、そのテーマに関する言い換えの表現がたくさん載っているので、2周目以降はそれにも目を通していく。そうすると本番でも公式問題集でも、「あ、これに載っていたやつだ」というのが出てくるんですね。
なぜ長文パートにこの2冊なのか
TOEIC では言い換えがされるし、その言い換えにはある程度のパターンがあります。そのパターンをすでに分析して、細かく分類してくれていて、それが本番でも同じように起こっているんです。
僕はこれだけ長く TOEIC をやってきて、自分が溜めてきた知識がいまだに本番で生きているんですよ。「あ、また同じパターンね」と。今までなかったよ、という問題は本番でそうないんです。自分がやってきた対策の中に収まっている。
TOEIC の三種の神器で、『公式問題集』、『でる1000』、『金フレ』と言いますよね。もちろん大事です。ただ、『でる1000』にはけっこう時間を取られるじゃないですか。
もちろん、たくさん聞いて、たくさん読んで、たくさん解くのは王道でバッチリな対策です。でも TOEIC という試験なんですよね。
僕らが対策をする意味は、その試験でスコアを取るためです。成果が出ないとしんどいので、スコアアップを実現する可能性が高い分量の多い3、4、7に、取り組みやすいように分けてくれているのがこの2冊だと思うんです。
使い方としては、『速読特急』は前半の200のサインをしっかりやる。『言い換え超特急』は77パターンをまず網羅して、細かい類義語などの知識は後からつけていく。
そして2冊はそばに置いておいて、問題を解いているときに「これどのパターンだろう」といつも立ち返る。その癖をつけるといいですね。
解けたからいい、解説を読んだからいい、で終わらせるのもいいんですが、TOEICはどうしてきているのか、どのパターンに入るのか、と考える。そうすると学習がコンパクトにつながって広がっていくんですよ。
僕はこの2冊、もっともっと知られていいと思っているので、このタイミングであえてお知らせしました。年末に向けて TOEIC を受けよう、頑張ろうという方はフル活用してみてください。
もし2冊を使いながら「こういうところが気になる」「これってどう使ったらいいですか」といった疑問が出てきたら、ぜひ教えてもらえると嬉しいです。メンバーシップもやっていて、月額はかなり破格です。過去のアーカイブもたくさんあるので、そこから勉強してもらうのもいいと思います。
今日も読んでくださってありがとうございました。それではまたお会いしましょう。
まとめ
いまTOEICをガチで対策するなら、僕は『速読特急』と『言い換え超特急』の2冊を上位に置きます。言い換えのパターンを先に頭に入れておけば、分量の多い長文パートで速く正解にたどり着けるからです。
- 『速読特急』は速読術ではなく「正解のサイン」を約200個おさえる本
- 『言い換え超特急』は頻出の言い換え77パターンを分析してくれている
- 2冊は内容がかみ合い、長文パート3・4・7のスコアアップに直結しやすい
- 問題を解くたびに「どのパターンか」に立ち返る癖をつけるとよい



