求人で「盛る」と、いいことは一個もない
多くの経営者さんが頭を抱えているのが、スタッフが辞めてしまうという悩みです。
話を聞いていると、みんながみんなではないんですが、若い人に来てほしいという気持ちが先走ってしまっていることが多いんです。
それでどうなるかというと、求人の時点でちょっと嘘をついちゃってる。要するに盛っちゃってるんですね。
実際の職場とは違う、キラキラした表向きの様子を求人ページに出しちゃう訳です。
そうすると、それを見て来た人は「聞いてた話と違うぞ」「思ってた環境と違うぞ」となって、離れていってしまう。
だから、求人の段階で嘘はついちゃダメなんです。絶対ダメなんです。
嘘をついて人を引っ張ってきても、いいことは一個もないんです。
スタッフがすぐに辞めて、求人と教育にかけたコストが全部飛んでしまう。これが中小企業にとっての最大の損失なんじゃないかと思います。
そもそも自分は、一緒に働きたいと思われる人間なのか
こういう話をすると、「西野さん、でもそうでもしないと、うちには若い人が来てくれないんです」という社長さんがいらっしゃいます。多いんですよ、そういう方。
そんな社長さんに、一回自問自答してほしいことがあります。
そもそも自分は、人として魅力的なのか。人は自分と働きたいと思うのか、という部分です。
中小企業が、条件面で大企業に勝てる訳がないじゃないですか。
となると、あとは業務内容がめちゃくちゃおもしろいとか、一緒に働く仲間が愉快で明るいやつかとか、あるいは社長自身の魅力で立ち向かうしかないんです。
「大企業のあの社長より、こっちの社長が好きなんだよね」。これで立ち向かうしかない訳です。
多くの社長さんが後回しにしているのが、この自分磨きなんじゃないかと思います。
大企業より悪い条件で雇われる側からすると、性格が暗い社長とは働きたくないですよね。
給料も安いのに社長が暗いでは、もう最悪じゃないですか。営業をスタッフに押し付ける社長も、不潔な社長も、働きたくない。
キラキラした職場を求人ページに出す前に、まずは自分自身の見直しをするべきなんです。あんたが魅力的だったら、人は来るんだからという話ですね。
教育では伸ばせない部分が、確実にある
もう一点、社会に出て少しでも楽したい人からすると、腹が立って仕方のない話をします。
会社は社員を教育しますけど、成長意欲が低い人への教育は、もう無意味なんです。時間とお金の無駄です。
学校の先生や塾の先生には怒られちゃうかもしれませんけどね。
バスケットのコーチが、ドリブルやシュートやパスを教えて伸ばすことはできても、選手の身長を伸ばすことはできない。それと同じで、教育では伸ばせない部分が確実にあるんです。
営業の素質を持っていない人に営業のノウハウを叩き込むのは、もう無理なんですよ。
お笑いも同じで、今テレビで活躍している芸人さんたちは、養成所の初日から面白かったんです。途中から面白くなる人なんて、ほとんどいないんですよ。
その究極が、成長意欲が低い人への教育です。教育というのは、成長意欲というセンスを持っている人にしか効かないんですね。
つまり、少なくとも中小企業は、成長意欲が低い人を採用してしまった時点で詰んじゃう。だから、世間体を気にした採用なんて、絶対しちゃダメなんです。
風土に合わない人を無理に採用してもいけない。「ブラック企業だ」みたいな声がSNSで上がっても、僕はガン無視でいいと思っています。
中小企業の社長は採用に本気にならなきゃいけないし、採用したい人が一緒に働きたくなる自分でいなきゃいけない。そういうことで、お互い頑張っていきましょう。
社長さん、頑張って。それでは素敵な一日をお過ごしください。じゃあまたね。
まとめ
中小企業は条件で大企業に勝てないからこそ、社長自身の魅力で選ばれるしかない。だから求人を盛る前に、自分が一緒に働きたいと思われる人間かを問い直そう、という話です。
- 求人で職場を盛ると、聞いてた話と違うとスタッフが離れ、採用と教育のコストが全部飛ぶ
- 大企業に条件で勝てない以上、業務のおもしろさや社長自身の魅力で立ち向かうしかない
- 成長意欲が低い人への教育は無意味。だから採用こそ本気になるべき




