毎日配信を5ヶ月続けた150話は、どれくらいの積み重ねか
この回は、ポッドキャスト「ボドゲの天下取り」がついに150話に達したことを記念した近況報告回です。毎日配信を始めてから、期間としては5ヶ月が経ったといいます。
Manaさんは、この150話という数字を自分なりにすごいことだと振り返ります。ポッドキャストで毎日配信をしている人は、そう多くないからです。
一般的な配信ペースを週1回とすると、この5ヶ月はおよそ3年分の投稿にあたる計算になります。月1回のチャンネルなら12年分です。
これはなかなかちょっと頑張ったなっていうふうに思っております。
ただ、100話を超えたあたりからは、毎日配信でなくてもいいと思うようになっていたとも話します。理由は、続ける大変さと、聞く側の事情の両方です。
配信をたくさん撮っても、聞く方が全部を聞ききれないことがあります。数日聞かなければ2、3話溜まり、網羅的に聞くのが難しくなる、そんな懸念もあったといいます。
完全にもうネタが切れちゃっただとか、取れるタイミングがないっていうことがあれば、まあ普通に毎日配信じゃなくてお休みしようかなとも思っていた。
そこまで強いこだわりは持っていなかったものの、結果としてそこからさらに50話、毎日配信が続きました。
配信を続けるうちに変わった、喋り方への意識
続けるうちに、Manaさん自身も習慣として少し慣れてきたと感じています。一番大変だったのは、配信を始めてから30話ぐらいまでだったと振り返ります。
当初は、やり方も、喋ることそのものも、どのくらいのテンションや準備で撮ればいいのかも、わからないことが多い時期でした。それが50話、100話、150話と重ねるうちに、少しずつ慣れてきたといいます。
最近は、単に喋るだけでなく、喋りをどう上手くするかにまで気を使えるようになってきたと話します。ポッドキャストのテクニックを紹介する別の番組を聞くなど、日々の工夫も続けているそうです。
今のテーマは、喋るときに感情を乗せられるかどうかです。以前のテーマだった「原稿読みのようにならない」、つまり台本なしで数行のメモだけで喋り続けられるか、という段階からの次の課題だといいます。
でもやっぱりその喋ることに集中しすぎて、もう淡々と言ってるだけになっちゃうんですね。
1人語りの配信では、2人以上の会話のようなキャッチボールがない分、感情の揺らぎが出にくく、淡々と喋りがちになるといいます。面白いと思ったら笑う、真面目な話はズバッと言う。そうやって声に感情を乗せることが大事だと聞いたそうです。
Podyで要約記事に。ポッドキャストの「クローズな世界」をどう開くか
ここからは、Manaさん自身の直近の情報発信の状況の話に移ります。従来のXとポッドキャストに加え、この間に増えた媒体が2つあるといいます。それがPodyとnoteです。
まずPodyについて。これはポッドキャストの要約記事を作ってくれる点がポイントだといいます。
Manaさんは、ポッドキャストを「とことんクローズな世界」だと表現します。聞くまで内容がわからず、そもそも番組に出会う流入の機会が少ないからです。
私に興味があって、ポッドキャストやってるんだって思って、ちょっと聞いてみようかな。で、そして検索をしてわざわざ聞くってぐらいにしないと、なかなか出会えない。
そこでManaさんが望んでいたのは、自分自身をフックにするのではなく、話している内容をフックに新たなリスナーを増やすことでした。
これまで文字起こしサービスもいろいろ試したものの、どれも微妙だと感じていたといいます。話し言葉の文字起こしは、文脈が読み取りにくく、何を話しているのか把握しづらいからです。
試しにPodyを使ってみたところ、調子が良かったと話します。解説のようになっていて、要点をまとめた図版まで自動で作られ、要約記事として十分読めるレベルだったといいます。
そこでサービスに登録し、これまでの配信をすべて要約記事にしました。過去回を一から聞き直すのはハードルが高いですが、要約記事があれば、以前どんな話をしたかをさかのぼって確認できます。
既にお聞きいただいている方にはそういったメリットがあるんじゃないのかなっていうふうに思っております。
さらに、テキスト化されたことで、Google検索やAI検索、AIチャットの回答にインデックスされるようにもなったといいます。効果はまだ実感できていないものの、興味のある話題経由で番組にたどり着く新たな層を期待している、と話しています。
一人語りだからこそ書けた、noteのブログ記事
Podyには、記事をどうまとめるかを調整できる機能もあります。標準の要約記事だけでなく、ブログ系の語り口に調整することもできるといいます。
ここでManaさんは、自分が1人で喋っていることが幸いした、と話します。2人語りや3人語りだと掛け合いや発言者の区別があり、ブログ記事にしにくいからです。
私は一人で喋っているので、基本的にこの喋っている内容を、その書き言葉に変えて、話している内容の順番だとか、あと余計な話、そういったものを除去したりだとか、そういうことさえできれば、結構noteの記事にできるかな。
noteに向く文体は、ガチガチの書き言葉ではなく、ブログ特有の「書き言葉の中の話し言葉」だといいます。Pody経由で作ると、その雰囲気もいい感じに仕上がり、実用的なレベルだと感じたそうです。
要約記事とブログ記事の違いも整理しています。要約は「こういうことを話しています」「こういう結果です」という形です。一方ブログ記事は、話している内容を読みやすく並べたもので、読み物としてはこちらのほうが読みやすいといいます。
話した内容と結論を要点としてまとめた形。全体像を素早くつかむのに向く
話した順に読みやすく整えた読み物。見出しで情報も整理され、読み物として読みやすい
これも良かったので、これまでの配信分をすべてnoteに入れたといいます。まだ告知はしておらず、収録中のこの150話はまだ入れていないものの、撮ったものから順次ブログ記事に変えて投稿しているそうです。
目的は、新たな流入層の獲得です。Manaさんは、話している内容には新たな知見や独自の観点があり、十分に訴求できると考えています。それがポッドキャストというクローズな世界だけで聞けるのはもったいない、というわけです。
そこにあるのは、耳で聞きたい人と、文で読みたい人は別だという考えです。ポッドキャストを耳だけに絞ると、媒体として読みたい人たちを切り捨ててしまうことになりかねません。だからテキストでも届けられるようにnoteを始めた、と話します。
noteは開設当初から読まれた。フォロワーを追いかけない今のスタンス
noteを始めて衝撃的だったのは、初期から読まれている感覚があったことだといいます。以前、独自ブログを何度か作ったときは、開設当初はまったく流入がありませんでした。
ところがnoteは、投稿を始めた当初からnote内から回遊してくるといいます。新着記事や関連記事に自分の記事が表示されるためだと考えられます。Googleにインデックスされる前から読まれ、「スキ」やフォローも少しずつ付いているそうです。
何何さんがこの記事を好きって言いましたみたいな。それが結構大量に届きますので、なんかすげえ好きって言われてるなみたいな、そんな状態にはなっております。
一方で、フォロワーを伸ばすのは難しいとも話します。読みたいときに見に行けばよく、フォローの動機を作りにくいからです。相互フォロー狙いやリアクション巡りが必要になりそうだが、そこへのモチベーションは今はできていないといいます。
その背景には、Xでの経験があります。当初はフォロワーを伸ばそうとしたものの、しんどくなり、今は数字をあまり気にしていないそうです。
フォローしていただいても、全員に見てもらえるわけでもないですし、ほんとコンテンツ投稿した内容によってどう届くのかっていうアルゴリズムハックになっている。
そのためフォロワー数を追いかけるより、今はポッドキャストなどの配信コンテンツ作りに注力しているといいます。実際、ネタを思いついたときの発信先の優先順位はポッドキャストになっており、Xの発信は以前ほど活発ではないそうです。
だけれども、あの、フォロー外さないでくださいね。頑張ってやってはいますので、Xも、まあ引き続きよろしくお願いいたします。
製品化へ動く4本の新作。まず「バードブレインコーラス」
ここからは、Manaさんのボードゲーム制作活動の状況です。テストプレイを終えて製品化に向けて動いている作品が、現在4本走っているといいます。
1本目が、以前から話に出ている「バードブレインコーラス」です。今は印刷所からの納品待ちの状態だといいます。
ゲームの内容は、忘れっぽい鳥たちのカードゲームで、「集めてつれて訴えましょう」がテーマです。ジャンル的にはドラフト ── 複数の候補から順番に1つずつ選び取っていく仕組み。このゲームでは手札から出したカードの強さ比べで、強い人から場のカードを取れますとポーカーが混ざったようなものだといいます。
場に出たカードを順番に選んでいくのがドラフトですが、選ぶ強さは手札から出したカードの強弱で決まります。そして、そのドラフトに使ったカードが、そのまま次の場札になる点が特徴です。
これが欲しいなって思って強いカード出したら、その強いカードは次の場札になるので、誰かに次取られる可能性があります。
世界観としては、森の合唱会です。声の大きい鳥はスカウトに成功して合唱団に連れて行けますが、スカウトした鳥が「私何しにここに来たんだっけ?」と忘れて場札に残り、次に声をかけた人についていってしまう、という設定になっています。
集まったカードは、最後にポーカーの役のように強さを比べて得点計算します。ただし役で確保できるカードには上限があり、あふれると鳥を脱退させる必要があります。声の大きい鳥を脱退させると文句を言われ、得点が下がるといいます。
バードブレインコーラスは今、納品待ちの状態です。ただしManaさんは、ゲームマーケット2026秋には出展できないといいます。出展はできないものの、新作自体はある、という状況です。
そのため、ゲームマーケットのタイミングに合わせて通販を始めるか、次のゲームマーケットに持ち込むかを検討中だといいます。ほかに3本進んでおり、それらが来年の2027春には出せそうなことから、多分通販で出すという見込みを語っています。
組み紐がテーマのトリックテイキング「結(ムスビ)」
2本目は「ムスビ」という作品で、タイトルはまだ仮だといいます。組み紐、つまりカラフルな糸の細工をテーマにしたゲームです。映画「君の名は。」のヒロインが髪に使っているような紐がモチーフだと説明されます。
ジャンルはトリックテイキング ── 各プレイヤーが1枚ずつカードを出し合い、一番強い人がその場のカードを取る、という手順を繰り返すカードゲームの一種。この回では「とりて」と略して呼ばれていますです。現在はデザイナーがアートワークを進行中だといいます。
基本はシンプルなマストフォローで、切り札なしです。カードは1から6がランクで、6が一番強く、1が一番弱いのが基本です。ただし、1は6にだけは勝てる、というジョーカー的な逆転現象があります。
色は6色あり、色にも強さの順番が決まっています。数字も色も強弱があり、6色×6段階の数字なので、6×6の格子状で表せるカード構成になっているといいます。
マストフォローのルールも独特です。同じ色を持っていれば出さなければならないのに加え、同じ数字を持っていても出さなければなりません。格子状でいうと、色の縦線と数字の横線で十字(バッテン)になるイメージだと説明されます。
得点は獲得したカードの枚数ではなく、カードに書かれた数字で計算し、最終的に数字の合計が高い人が勝ちです。ここまではよくあるトリックテイキングだといいます。
このゲールの核は、「縁切り」と「縁結び」の宣言です。各プレイヤーに1枚ずつ配っておき、トリックが始まる前に、せーので「縁切り」か「縁結び」のどちらかを宣言します。
宣言によって、獲得したカードの扱いが変わります。「縁結び」で出されたカードはプラス得点に、「縁切り」で出されたカードを獲得するとマイナス得点になります。
その勝てないなっていう時に負けるであったりだとか、例えば強い六のカードとかも相手にマイナスを押し付けるために使用するのか、自分がプラスとして勝つために使用するのか、そういったものも結構駆け引きになっていきます。
トリックテイキングなので、プレイヤーは順番にカードを出していきます。「あいつはプラス6を出したから、こちらはマイナスを押し付けよう」といったように、場の状況を見ながらプレイングしていくタイプだといいます。
忍者の二人対戦「錯羅(サクラ)」と、花がテーマの「フローティングフラワー」
3本目は「サクラ」というゲームで、こちらもアートワークを進行中です。アブストラクトと運の要素が混ざった、2人対戦用ゲームで、テーマは忍者だといいます。
最初にキャラカードを選んで特殊能力を決め、コマを置いてプレイングしていきます。プレイヤー駒が移動していくイメージで、移動方向は手札の方向カードで決まり、相手にも見えています。移動は将棋の飛車角のように、ぶつかるところまで進めるといいます。
移動した後、巻菱やクナイのような忍者の道具を、自分と相手の直線が交差するポイントに刺せます。クナイが刺さっている場所には基本的に入れず、飛び越えることもできません。
そのため、プレイを続けるうちに移動できる範囲がどんどん狭まっていき、最終的に移動できなくなった人が負けになります。相手を戦闘不能にする、あるいは動けなくすれば勝ちというゲームです。
相手を直接攻撃したり、直線上のものを焼き払ったりする能力もあり、山札から引く忍術で使えるといいます。コマもカードも種類が多く、時間がかかっているものの、Manaさんはこのゲームを強く推しています。
これなかなかちょっと複雑なんですけども、めちゃめちゃ面白いです。うん、これ正直面白いですね。
モックの雑な状態でも定期的に遊ぶほどで、もっと早く製品化したいと話しています。
4本目は「フローティングフラワー」で、これも名前は仮です。水に浮いているお花をイメージした、完全アブストラクトのゲームで、2人対戦または4人対戦だといいます。
レースゲームのようなもので、それぞれ持ち駒があり、1周できたものから場から取り除いていきます。手番はプレイヤーではなく色ごとに決まっていて、順繰りに回していく仕組みです。
ただし、フローティングフラワーはプロダクト自体をまだ検討中だといいます。ゲームルールもアートワークの方向性も決まったものの、花というテーマで本当にいいのかを再検討している段階です。
中国からコマを輸入したり、サンプルを取り寄せたりして試しており、サイズ感や色味などを検討しているそうです。出すと決まればすぐアートワークに入って出せるものの、まだそこまでは至っていないといいます。
| 作品名 | ジャンル・特徴 | 現在の状況 |
|---|---|---|
| バードブレインコーラス | ドラフト×ポーカー。忘れっぽい鳥たちのカードゲーム | 印刷所から納品待ち |
| ムスビ(仮) | 組み紐がテーマのトリックテイキング | アートワーク進行中 |
| サクラ | 忍者テーマの2人対戦。アブストラクト×運 | アートワーク進行中 |
| フローティングフラワー(仮) | 花がテーマの完全アブストラクト。2〜4人 | プロダクト検討中 |
これら4本のほかにも、まだ発売前の企画や調整中のものが大量に動いているといいます。少なくとも来年のゲームマーケットには、バードブレインコーラスとムスビを持っていきたいと話しています。
フローティングフラワーがまとまれば一緒に持っていくかもしれませんが、サクラはもう少し時間がかかりそうなので、長い目で待っていてほしい、とのことです。
まとめ
150話の記念回として、Manaさんは配信の続け方から情報発信の広げ方、そして進行中の新作までを語りました。ポッドキャストというクローズな世界の内容を、noteやPodyでどう外へ届けるかという工夫と、製品化へ向かう4本の新作の現在地が共有された回でした。
- 毎日配信5ヶ月で150話に到達。週1回配信なら約3年分にあたる積み重ねになる
- 喋りのテーマは「原稿読みにならない」から「感情を乗せる」へと変化してきた
- ポッドキャストの内容を、Podyの要約記事やブログ記事、noteを通じて新たな読者層へ届けようとしている
- フォロワー数を追いかけるより、配信コンテンツ作りに注力するスタンスに切り替えている
- 製品化へ動く新作は4本。バードブレインコーラスは納品待ちで、通販での販売を検討中







