会費300円のオープン会は本当に採算が合うのか
Mana さんは、いろいろなボードゲームのオープン会に参加し、募集の投稿もよく見ていると話します。そのうえで、どこも会費がなかなか安いと感じているそうです。
よくあるのが、300円や500円といった会費で参加できるボドゲ会です。会場はコミュニティセンターや公民館といった公共施設が多いといいます。
Mana さんによると、公共施設は会場を借りるのがとても安いそうです。1時間100円台のところもあり、一日借りても数百円から数千円で済むケースがあると説明します。
会場費が安いから会費も安いのだろうと理解しつつ、それにしても安すぎるのではないかとMana さんは感じています。主催者は設営や受付だけでなく、場所取りや集客までこなしていると指摘します。
さらにボドゲ会によっては、お菓子や軽食、飲み物が付いていることもあるそうです。それで300円や500円というのは、参加していて申し訳ない気分になると話します。
場所取り
公共施設などの会場を確保する
集客
参加者を集める(Mana さんはここが大変だと指摘)
準備・受付
一番初めに行って設営し、受付をする
おもてなし
会によってはお菓子や飲み物を用意する
Xに投げかけた「安すぎない?」への反響
Mana さんは、なぜこんなに安いのだろうと思い、先日Xに投稿したそうです。もう少し儲けてもいいのではないか、余ったお金は新しいボードゲームの購入などで還元すればいいのではないか、という内容でした。
ちょっと安すぎないの?もうちょっと儲けたっていいんじゃないの?
この投稿には多くの反響があり、さまざまな意見が寄せられたといいます。その中でキーワードになったのが「営利目的」でした。
Mana さんによると、公共施設が安く借りられるのは「営利目的ではない」という条件付きのところがほとんどだそうです。営利目的の貸し出しをそもそも行っていない施設や、営利目的なら会場費が高くなる施設があると説明します。
営利目的かどうかの線引きはどこにあるのか
Mana さんの近くの公共施設も、会場費はとても安いといいます。ただし営利目的は完全禁止ではなく、その場合はレンタル費用を3倍払えば活動できる仕組みだそうです。
Mana さんは、この営利目的かどうかの判断は難しいと感じています。大きく儲けを目的にしているなら営利目的だろうが、実際は数百円の差の話だと指摘します。
仮に会場費が3倍になっても、500円の会費なら1500円ほどにおさまると試算します。主催者の手間を考えれば、それでも十分安いというのがMana さんの見方です。
一日中遊べることを考えると、1500円でも世の中の遊びとしてはめちゃめちゃ安いとMana さんは言います。カラオケに一日いればもっとかかると比べます。
300〜500円。お菓子・飲み物付きで一日中遊べる場合もある
1500円ほど。カラオケなど他の一日遊びと比べても安い水準
だからこそ、ただ参加するだけの人にとっても、一日遊べて1500円や2000円なら安いはずなのに、300円や500円で開催されていることに、Mana さんは申し訳なさとありがたさを感じています。
会費を上げても営利目的になるのか
Mana さんは、会場費が変わらない場合でも、500円を1000円や1500円にすることが営利目的になるのかは微妙なところだと考えています。儲けようと思っていれば営利かもしれないが、会費はお菓子などにも使われていると述べます。
そもそも300円や500円でも、大量に人が集まれば会場費から利益は出るとMana さんは指摘します。会場費を参加人数で単純に割り勘にする会はあまり見かけないといいます。
その理由として、金額が不透明だと参加者を集めにくいことを挙げます。だいたい何人集まるかを予測して会場費を割るため、結果として安い金額になっているという見立てです。
利益を一切出してはいけないという観点だと、利益が出てしまう時はどうしてもある、とMana さんは言います。それならもう少し会費を高めて利益を残してもいいのではないか、というのが個人的な意見です。
ただし会場を使っていいかどうかは自治体や施設の判断によるため、一概には言えないと補足します。販売活動や、大々的に入場料を取るセミナーをやると微妙だが、仲間内で遊んで少し黒が出るぐらいなら大丈夫な気もする、と話します。
大きな会ほど出てくる「利益が残りすぎる」悩み
反響のコメントを読んで、Mana さんに新しい観点が加わりました。大々的にボードゲーム会をやっているところは人がよく集まり、安い価格でもそこそこ利益が残るというのです。
そうした会で会費を上げると利益が残りすぎてしまう、とMana さんは言います。売上という形になり、確定申告で申告しなければいけない金額まで到達してしまう人もいるそうです。
そのため、申告が必要な範囲までいかないように、あえて下手に儲けないようにしている主催者もいたといいます。仲間内で楽しく遊びたいだけなのに、税金関係の面倒を気にしたくない、という理由です。
利益なんていらないよ、楽しむだけなんだからさ、みたいな人もいる。
Mana さんは、これを面白い観点だと受け止めています。人がいっぱい集まる会には、それはそれで悩みがあるのだと気づいたそうです。
営利かどうかは自己申告に近い、というMana さんの見方
Mana さんは、営利目的かどうか、売上が上がるかどうかの判断には、自己申告的な側面が強いと感じています。会場を貸し出す職員に相談しても、明確には判断してもらえないだろうと考えています。
「営利目的じゃないと思うんですけど」と伝えれば、「大丈夫なんじゃないですか」と返ってくるような緩い判断になりがちだ、とMana さんは推測します。そのため、自分たちがどう捉えているかが大きいのではないかと述べます。
Mana さんは、これは無責任な発言だと断りつつ、営利目的かどうかに明確な線引きはないのではないかと話します。会場によって考え方が違うため、確認は必要だと付け加えます。
いっそ営利目的として大きく振り切る選択肢
利益が出るほど人を集められる人については、いっそ営利目的にしてしまってもいい、とMana さんは提案します。その場合は安い公共施設は難しくなり、一般的な商業のレンタルスペースを借りる形になると説明します。
会場費は1時間100円や数十円のレベルから、1時間数千円のレベルに一気に上がります。それでも、集まる人数によっては、その規模を目指すのも手だとMana さんは考えています。
そうなると「ボードゲームイベント主催者」という副業的な形になり、人が集まるコミュニティを持てるのは非常に大きいとMana さんは言います。
そういった人が集まるコミュニティを持ってるってめちゃめちゃでかいんですね。
主催が作家にもたらすプロモーション効果
ボードゲーム会の主催者には、実際にボードゲームを作っている作家も多いのではないか、とMana さんは見ています。人が集まる場を主催していれば、それが作品づくりにも生きるといいます。
たとえば新作のテストプレイ ── ゲームを製品として出す前に、実際に遊んでもらってルールやバランスの問題点を確認する作業。ボードゲーム制作では欠かせない工程ですをしたい時や、新作を出す時に、コミュニティの人たちへ初速としてアプローチできると説明します。参加者とすでにコミュニケーションが取れている点も強みだと述べます。
ボードゲーム会に来る人は、いろいろな会に顔を出す人が多い、とMana さんは見ています。別の会で作品を宣伝してくれたり、口コミで噂が広がったりする相乗効果が生まれると話します。
Mana さんは、人を安定的に集めるのが一番難しいと指摘します。それができているなら、時間と労力とリターンの兼ね合いはあるが、大きなイベントまで振り切ってもいいのではないかと考えています。
ボードゲームの即売会やテストプレイ会はよく聞くものの、作家にとってのお客様が純粋に楽しむための大きなイベントはあまり聞かない、とMana さんは言います。人さえ集まればミニ大会もやりやすく、大会運営も楽しくなると期待を語ります。
無料開催の主催者に感じる、続けられなくなる不安
Mana さんは、みんなと遊びたいから会費を一切取らない主催者もいると紹介します。交通費をかけて来てくれるのだから、自分が遊びたいから開催しているという人や、来てくれたお礼にお菓子でおもてなしする人もいるそうです。
主催者が満足していればそれで問題なく、外野がどうこう言う話ではない、とMana さんは断ります。ただし、いまは良くても今後金銭的に負担になった時が心配だといいます。
負担になった瞬間に一気に面倒くさくなり、ボードゲーム会をやらなくなってしまうのではないか、というのがMana さんの懸念です。「やってあげてるのに自分ばっかり」といった感情が起こりうることは、できる限り防いだ方がいいと述べます。
ずっと赤字だと、いまは良くても長く続けると赤が膨らんで負担になる、とMana さんは指摘します。せめてトントン、自分も遊ぶからぐらいの感覚で、無償で頑張っている感情が起こらない程度には取った方がいいのではないかと話します。
いまは良くても、負担になった時に一気にやめてしまう恐れがある
自分も遊ぶ前提で、負担感が出ない程度に会費を取る
申し訳なさから考える、参加者側の恩返し
Mana さんは、取れと言いたいわけではないと前置きしつつ、参加していて申し訳なくなる価格設定の会が本当に多いと感じています。もう少し高くても全然参加する、という気持ちがあるそうです。
一方で、中学生や学生、家族が参加しやすいように安くしている面もあるのだろう、とMana さんは理解を示します。集客を目的にするなら、下手に値段を上げて人が集まらないより、上げない方がいいのは十分わかると述べます。
Mana さんは、高い値段でも集客するには、おもてなしや会場の雰囲気、サービスの充実をアピールする必要が出てきて、面倒だからやりたくないという気持ちもよくわかると話します。
答えは見つけられないとしながら、Mana さんが一番言いたいのは主催者への感謝でした。主催者がいるから楽しくボードゲームができていると振り返ります。
本当そういった人たちがいるから、そういった人たちがやってくれてるから、私たちは楽しくボードゲームができているわけですし、本当感謝しかないですね。
そのうえでMana さんは、会費を上げたくない主催者への恩返しをしたいと話します。お菓子の差し入れや、持ち込みのボードゲームをたくさん持っていくことなどを例に挙げます。
Mana さん自身は主催をしていないため感覚が難しいとして、主催者が嬉しいと思うことがあれば教えてほしいと呼びかけています。
まとめ
この回は、ボードゲームのオープン会が300円や500円と安すぎることを起点に、公共施設の営利目的の線引き、主催者側の集客と税金の悩み、そして大きなイベントへ振り切る可能性まで、Mana さんが反響をもとに考えを広げる内容でした。
- 公共施設が安いのは「営利目的ではない」条件付きが多く、営利かどうかの線引きは曖昧で自己申告に近いとMana さんは見ている
- 会場費が倍でも1500円ほどで一日遊べるなら、他の遊びと比べて十分安いというのがMana さんの試算
- 大きな会ほど利益が残りすぎ、確定申告を避けるためあえて儲けないようにする主催者もいる
- 人が集まるコミュニティは、ボードゲーム作家にとってテストプレイや新作プロモーションの大きな武器になる
- 無料・赤字続きは負担になってやめてしまう恐れがあり、せめてトントンにすること、参加者は差し入れなどで恩返しすることをMana さんは提案している

